僕は、「分かるけどできない人間」から卒業する。
「この問題の解き方は分かった?」
「はい」
「じゃあ、自分でやってみようか」
「できません」
塾の講師と家庭教師をやってきた僕が何度も遭遇した場面。
「分かるけどできない」
誰かに何かを教えたことがある人は、共感できるかもしれません。
でも、ふと気付いたんです。
僕も「分かるけどできない人間」だって。
最近、人に物事を教える機会が多くなりました。
その度に痛感するんです。
例えば、知識を教える場面や自分の気持ちを伝える場面、今やっていることがどう言う意味があるのかを教えるなど様々です。
「なんて言えば良いのかな」ってボソっと口にしちゃうこともあります。
それは、教える立場としてはもうアウトです。
では、なぜ僕を含め多くの人が「分かるけどできない人間」なのか。
それは、「壁」があるからです。
どう言うことか。
分かる⇨(理解する)⇨できる⇨習得する⇨伝える
これは、僕の思う物事を知ってから教えるに至るまでのサイクルです。「分かる」と「できる」の間に「理解する」と言う壁が存在します。
「分かる」と「理解できる」の差は何か。
少し難しいかもしれないですが、「その現象を把握する」と「現象の仕組みを把握する」の違いではないかなと思います。「なぜそれが存在するのか」「なぜこの知識を学ぶ必要があるのか」と言った根本的な部分を知ることが理解することなのです。
これに気付いた僕は、相手が理解できるように教えるようになりました。すると、「できる」だけで無く、それを応用して物事を考えられる力をつけれるようになったのです。
長くなりましたが、まとめると
「理解」が物事の習得を加速させる。
という事です。
何かを習得したり、伝える時は「理解する」ことを頭に置いておくといいかもしれません。