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voices -LIVE FUN!!- アンティーカ特集

FUN INTERVIEW

(取材・文:蜷川)

それでは最初に、簡単に自己紹介をお願いします。

医療法人幽谷会(以下、(医))医療法人幽谷会と申します。シャニマスでは医療法人幽谷会という名前でやっています。友人に誘われて行った 1st バンナムフェス(バンダイナムコエンターテインメントフェスティバル)をきっかけに、一時期シャニマスをプレイしてはいたのですが、本格的には 4th ライブの手前頃から霧子に惹かれて始めました。学生の頃は芸術社会学などを学んでいたので、音楽の話ができる機会に参加でき嬉しく思っています。よろしくお願いします。
夜風悠衣音(以下、夜風)夜風悠衣音(よかぜゆいね)です。シャニマスは SHHis 加入頃から始めました。幽谷霧子が担当です。たまに note を書いたり、一人でバンドカバーをしたり、オンラインバンドを組んで活動したりしています。

めっちゃきゃわめっちゃきゃわと申します。サブスクが解禁された頃にシャニマスを始めました。まだ音楽ぐらいしかしっかりと触れられていなく、あまり担当とか決まっていない段階なのですが、おそらく箱推しです。今回はあまりコミュの方を知らないので、それを知る機会としても楽しみたいです。

☆アンティーカの最初の印象と最初に聴いてほしい曲

一番最初にアンティーカを見たときの印象はどうでしたか?

(医)楽曲・衣装ともにスチームパンクの印象が強く、率直に言ってしまうと良くも悪くも「中二病」なのかな、と言った印象でした。その一方で、僕が最初にシャニマスに触れた時期が 2020 年の正月頃で、イベントコミュ『[MAKING]スノー・マジック!』や正月霧子(【鱗・鱗・謹・賀】)など可愛い雰囲気もあり、タイミング的にもちょうどユニットとしての曲や衣装とのギャップを強く感じていました。
めっちゃきゃわ:私は、P@NORAMA WINGS の楽曲を聴いて「ゴシック系なんだなぁ」という感想を持って興味を持ち始めたので、最初はその印象が主でした。ただ、そういった切り口で入ったのもあって、このユニットに月岡恋鐘さんがいることが意外で、どういうユニットなんだろうとさらに興味が湧いたことが印象に残っています。
夜風:私は『響けユーフォニアム』のスピンオフ作品『リズと青い鳥』のカップリングに関する note を読んでいた中で、アンティーカの関係性について書かれた note を読んでから、どんどんのめり込んでいきました。印象としてはみんな綺麗で仲が良い 5 人というところが強かったです。

色々な切り口で入られたみなさんですが、今後アンティーカに初めて触れる人に最初に聴く曲としてオススメする曲を教えてください。

夜風:『純白トロイメライ』をオススメしたいです。特に歌詞に注目してほしくて、ソロパートの部分にそれぞれのメンバーを象徴するフレーズが散りばめられているので、自己紹介ソング的にも聴いてもらえるといいかなと思っています。「雨のように」「花のように」「悪い子は」「寂しさも」の部分は特にそうですね。

めっちゃきゃわ:確かにそうですね!
(医):それぞれのメンバーを表すきっかけのようなフレーズが出ていますね。
夜風:この曲を最初の頃に知ったうえでコミュを読んでもらって、その後にこの曲を改めて聴くと色々な再発見ができるんじゃないかと考えています。特に恋鐘の「選んでよ」はコミュを踏まえるとその重みを感じられます。恋鐘 G.R.A.D. や LP などを読んでもらえるといいかなと思います。
めっちゃきゃわ:私のオススメは、曲のゴシックぽいカッコよさで言ったら『Black Reverie』を聴いてほしいです。まず単純なインパクトがあって本当にかっこいいなと感じる曲です。そのうえで、ギターなどの楽器を触ったことがある方なら特にこの曲は聴いてほしくて、エフェクターの調整とかどうなってんの!?とか聴いてて楽しめる曲になっています。
(医):僕も初めて聴いたとき「これ許されるんだ!?」と思っちゃいましたね。

めっちゃきゃわ:そのほかには L@YERED WING の 2 曲はこれまでの直球のアンティーカとは違った変化球的な曲を楽しめるので、アンティーカの奥行きを知る上でもぜひ最初の方に聴いていただくといいかなと考えています。

(医):僕は『とある英雄たちの物語』をオススメしたいです。個人的にはこの曲は RPG 的になっていると思っていて、初めて聴く方もそういった印象をとっかかりにして聴きやすいのかなと。サウンドとしてもアンティーカの中ではそこまで尖っていないので入りやすいのではないでしょうか。
夜風:確かにあまりメタルメタルしてないですよね。

☆アンティーカ楽曲の6年間での変化、そしてライブパフォーマンス


それでは次に、アンティーカの楽曲で最初期と最近でどういったところに違いを感じますか?

めっちゃきゃわ:今改めてしっかりと聴き直すと、CD音源という意味では『バベルシティ・グレイス』の霧子の歌に変化を感じていて、どう表現するといいかというのは様々な楽曲やライブを経てどんどん固まっていったのかなという印象があります。

夜風:歌い方でいうと 5 人の棲み分けが年数を重ねるごとに明確になってきたように感じています。最初の方の曲は結構声質や歌い方が近いような印象もあったのですが、後の方の盤ではそれぞれが果たすべき役割や特徴を掴んでアイドルの歌として完成度が上がってきたように感じます。これが明確になってきたのが先ほども触れられた『Black Reverie』と『純白トロイメライ』が収録された GR@DATE WING で、3rdライブなどで実際のステージを重ねたところも大きいだろうなと思っています。

(医):確かに僕もそう思います。さらに言うと、曲の持つ物語が具体的になっている分、表現の狙いどころがはっきりしてそれに応える中でさらにそれぞれの役割が洗練されていったように思いますね。特に "CANVAS" の 3 曲はその最たる例といえるんじゃないでしょうか。
夜風:あれはちゃんと歌いこなしてくれるだろう、という作り手側の信頼もあってのものですよね。
(医):ディレクションする側も自信をもって遠慮せずに作れる関係が、今のアンティーカにはできているのかなと推察しています。

そんな成長を改めて感じるアンティーカですが、これまでのライブの中で印象に残っているパフォーマンスはありますか?

(医):冒頭に言った通りシャニマスから離れていた時期があるのですが、改めて触れ直す際に 3rd のダイジェスト動画を観ていたところ、アンティーカのパフォーマンスがえらいことになっているというか、「今のアイマス声優ってこんなことやるの!?」と思ったのが今でも印象に残っています。

https://youtu.be/c1LoY3T8rPI?si=l3VswnqpXPoqY9qw

夜風:『純白トロイメライ』はやっぱりライブ映えする曲ですよね。
(医):椅子に座っているところから始まって、操り人形のような振付でフォーメーションも変わっていくところが明らかにレベルの高いパフォーマンスだなと思います。
めっちゃきゃわ:私はライブの存在を具体的に知ったのは 5th で、当時はなんというかすごい阿鼻叫喚というか(笑)、すごくいろいろな人が感想を言っていてそもそもライブをやるんだと認知をしました。私もダイジェスト動画を観た際の感想になるのですが、5thの『NOE THEORY FANTASY』では音源にはない表現になっていて、自然と「ライブに行ってみたいな」と思うものになっていました。

夜風:ライブならではの表現でいうと、私は白瀬咲耶役の八巻アンナさんのパフォーマンスが印象的です。必ずしもリズムや音程が整っているわけではないのですが、非常に説得力があるというか、心を揺さぶられるものになっているようによく感じられます。
(医):いい意味での力みが感じられますよね。
夜風:白瀬咲耶さんがステージに立つんだったらこういう風になるんだなというパフォーマンスが見られて面白いです。そのほかに印象に残っているパフォーマンスですと、5.5 th Day2 の『有彩色ユリイカ』が一番印象に残っています。歌詞を見ているとこれまでのアンティーカやキャスト陣の歩みも思い起こされて、それを乗せた高いパフォーマンスに感動しました。


☆コミュと合わせて聴きたい曲

それでは少し話題を変えて、この曲とこのコミュを合わせて読んでほしい、という組み合わせはありますか?

めっちゃきゃわ:私は全然知らないので、この会をきっかけに色々知れたらと思います!
夜風:私のオススメの組み合わせは、『ストーリー・ストーリー』というイベコミュと『NEO THEORY FANTASY』を合わせて聴いてほしいです。

夜風:「テラスハウス」のような共同生活の番組が舞台で、制作陣の思惑に頑張ってあらがって面白い番組にするストーリーなのですが、終盤の霧子の

生きてることは…… 物語じゃ……ないから…………

『ストーリー・ストーリー』ED 「家の物語の話」より

というセリフが非常に印象的です。
めっちゃきゃわ:この言葉は見たことがありますね。
夜風:存在を肯定しながら、望む未来へと進むアンティーカの力強さを感じることができます。特にラスサビの詞との親和性はぜひコミュを読んだうえで改めて注目していただきたいです。
(医):曲そのものとコミュの組み合わせではないのですが『かいぶつのうた』の劇中のハロウィンライブみたいなコンセプトライブを観てみたいなと思っています。

ストーリーの本編はかなり読み応えのあるものになっているのですが、イラストの一見「狼ポーズ」に見える姿が実は何のポーズなのか、というのがサポコミュで語られているので、ぜひそちらの方も見ていただきたいです。

☆アンティーカ楽曲の魅力とは

これまで様々な観点でアンティーカとアンティーカ楽曲を振り返ってきましたが、改めてアンティーカ楽曲の魅力は何でしょうか?

夜風:それぞれの曲ごとの世界・物語があって、その中の時代や運命にあらがうものが多いです。実際のアンティーカの 5 人それぞれも置かれた状況の中で、自分がどうしたいかを考えて成長しているのも重ねて、曲のメッセージから勇気をもらえるところは魅力と言えると思います。
(医):それを表現するための楽曲が、いちメタル楽曲としても十分聴きごたえがあるというも好きなところですね。それぞれの楽曲でリファレンスとしているバンドを想像するのも楽しくて、例えば『有彩色ユリイカ』は RHASODY OF FIRE をかなりインスパイアしているんじゃないかと思っています。こういったようにいろいろなメタルのジャンルへのリスペクトを感じられるので音楽のオタクとして楽しいですし、アンティーカを語る文脈上でその「元ネタ」と合わせてアンティーカが伝えようとしているメッセージを考えるのが楽しいです。

めっちゃきゃわ:私が感じる魅力としては、これまであまり複数歌唱のアイドル文化に触れてこなかったのもあるのですが、その中でも 5 人のボーカルの分厚さかなと思っています。声の幅があるのと、先ほどの話の中でも再整理できたのですが、掛け合いや組み合わせなどの面白さは人数の多いユニットならではなのかなと思います。あとは、シャイニーカラーズがユニットごとでジャンル分けされている中で、アンティーカがゴシックメタルを軸としているので重低音やディストーションのかけ方が面白く、シャイニーカラーズを知らない人でも楽しめるようなクオリティに仕上がっていて、音楽としての魅力があるところがアンティーカ楽曲かなと思います。歌詞については、自分が少しひねくれているところもあるんですが、絶望や悲しみも歌ってくれているけれど、その上で次の世界・希望があるということを歌い伝えてくれる、奥底まで感情が落ち込んでいる人の目線にも立ってくれて、そこに手を差し伸べてくれるスタンスが素敵だなと感じています。

それでは最後にこれからのアンティーカに期待することがあれば教えてください。

めっちゃきゃわ:自分自身まだ入りたてで分かっていないことが多すぎるんですが、曲に勇気をいただいているところもあるので、これからの挑戦とそれがどう人に影響が与えるのかというのは私自身も一緒に見ていきたいなと思います。
夜風:リスアニの方では生バンドをやってみたい、という話も出ていましたね。Judas Priest や Iron Maiden などの古風なメタルが好きなので、そういった曲もやってくれたら嬉しいなと思います。また、アンティーカの感謝祭コミュで「アンティーカはみんなが戻ってくる船」という内容のフレーズがあったんですけど、これからもアンティーカという船が輝いていて、「これからもアンティーカの旅路に幸在らんことを」と願います。
(医):ゲーム中のストーリーでも海外ライブをしてほしいなと思いますし、その珍道中のコミュがいい感じになるんじゃないかなと想像しています。ぜひ海外グルメを恋鐘が作っているのも見てみたいです。単にコミュを読みたいというだけではなく、こういったV系メタル寄りのジャンルは特に海外ファンも多いと思うので、海外でのライブというのはそういった需要に応えて実現したらいいなと思っています。キャストそれぞれのパフォーマーとしての技量を見てほしい、という思いもありますね。

ミュージックレビュー

BRILLI@NT WING

バベルシティ・グレイス
作詞:真崎エリカ 作曲・編曲:南田健吾(onetrap)

孤独な心に火を灯す希望の歌。楽曲で紡がれる世界の筋書きに抗う、ユニットの特色が提示されている。5人の初々しくも力強い歌声からは、”アンティーカ”という存在を永久機関にしていく決意が垣間見える。シンフォニックなメタルサウンドに散りばめられた、産業機械を彷彿とさせるパーカッションが楽曲の良いアクセント。

text by 夜風悠衣音

幻惑SILHOUETTE
作詞:真崎エリカ 作曲・編曲:no_my

視界を覆う幻影の先にある、自由で希望のある世界を渇望する一曲。未来を諦めた心の奥底を打つ、重厚なビートとハーモニーが印象的。随所で耳に残るゼンマイの音からは、精巧な自動人形のように美しい彼女たちのパフォーマンスが想起される。プラトンの「洞窟の比喩」をモチーフにした、アイドルの根源へと迫る歌詞が秀逸。

text by 夜風悠衣音

FR@GMENT WING

NEO THEORY FANTASY
作詞:真崎エリカ 作曲:鍋谷卓摩(luxis) 編曲:遠藤ナオキ(HOVERBOARD,Inc.)

旧来の童話の運命を、自分達のやり方で変えていく物語。主人公が古きウタである童話を道標にしメタルとオルガンが混在することで、曲の構造面でも新たなアンティーカが見出されている。感謝祭とストーリー・ストーリーによって解像度がわかりやすく上がるため、ライト層が沼に突っ込むきっかけにもなっている。(体験談)

text by めっちゃきゃわ

ラビリンス・レジスタンス
作詞:真崎エリカ 作曲 : 家原正樹, Lauren Kaori 編曲 : 家原正樹

運命を切り拓いた成功の裏側には、何度も抗い続けた孤独な戦いがあった。私達がコミュで垣間見る物語は、彼女達の一部分に過ぎないことを再認識させられる楽曲。歪んだストリングスとサビのドラムが印象的で、歌詞の重みとは裏腹に聞きやすさを生み出している。サビのコーラス、最初と最後のタイヨウの比喩の対象にも注目。

text by めっちゃきゃわ

GR@DATE WING

Black Reverie
作詞:真崎エリカ 作曲・編曲:本多友紀(Arte Refact)

想起させるのはメロディックデスメタルの大家、At the Gatesのサウンド。この曲の儀式めいたイントロは、まさに僕の心の門前で、番兵を討ち殺すには充分だった。宇宙一のアイドルを目指すと公言してはばからないアンティーカは決してリップサービス好きではなく、狂気の侵略者だったのだと死期に知る。

text by 医療法人幽谷会

純白トロイメライ
作詞:真崎エリカ 作曲・編曲:原田 篤(Arte Refact)

多くのファンに愛されるワルツメタル。愛の果てに辿り着いた哀しき世界観が全体に漂うが、メンバー一人ひとりの強さを確かに描き出していて、ストーリーとの繋がりに胸が高鳴る。ライブで披露される複雑なバレエステップは舞台芸術の粋に達していて、あの円形フォーメーションを観て私は法人格取得を決意しました(嘘)。

text by 医療法人幽谷会

L@YERED WING

abyss of conflict
作詞:真崎エリカ 作曲・編曲:原田 篤(Arte Refact)

無敵のアンティーカでも争いの犠牲には無力だ。そんな非情な現実からも決して目を逸らさずに、人が、自分が生きている意義を探さずにはいられない、というこれまでとは一味違った、シリアスなアンティーカの世界が描かれている。ラスサビ終わりの祈りのようなコーラスも、クール系ボーカルユニットならではの魅力。

text by めっちゃきゃわ

革命進化論
作詞:真崎エリカ 作曲・編曲:伊藤和馬(Arte Refact)

リズムを作るギターの躍動感が戦場を駆け巡る攻防を想起させ、「Woh oh oh」のコールはサビに入ると一気に盛り上がりスチムパンクなシンセと共に雄大さを表現、そしてサビの前半と後半でドラムの刻みが変化して局面が変わっていく様を演出している、まさにバトル系ユニットアンティーカの概念そのもの。

text by めっちゃきゃわ

PANOR@MA WING

浮動性イノセンス
作詞:真崎エリカ 作曲:ArmySlick、Giz'Mo(from Jam9) 編曲:ArmySlick

光と闇、裏と表を越えた先へと「あなた」を誘う蠱惑的なナンバー。純真無垢な蝶でありつつも、自らの過ちを自覚しているかのような裏腹さに心を惹かれる。アンティーカの始まりに立ち返ったストレートなアンサンブルは、積み重ねた年月で厚みを増しながら、新たな幕開けを告げている。彼女達ならどこへだって飛べるはずだ。

text by 夜風悠衣音

愚者の独白
作詞:真崎エリカ 作曲:ArmySlick、Lauren Kaori 編曲:佐藤厚仁(Dream Monster)

一歩踏み出せなかった傍観者の祈り。「もしも」を選べなかった自身の運命を嘆きながら、幸せを願える人は本当に愚者なのだろうか。音数に余裕のあるロックバラードだからこそ、繊細で切実な歌唱が胸を打つ。ジャケットの衣装「パピロニアフェリーク」やカード演出にも注目。「ハムレット」「ジゼル」等の悲恋が想起される。

text by 夜風悠衣音

“CANVAS”

とある英雄たちの物語
作詞:真崎エリカ 作曲・編曲:設楽哲也

騎士道ファンタジーが嫌いなオタクはいませんよね。王のために剣を取る近衛兵団、みんな大好きですよね。そんな我々にとって『CANVAS』はご褒美過ぎるメタル組曲ですが、とりわけリード曲は戦闘BGMのムードと悲劇的展開が抒情的。群衆の心に猛々しく残りそうな一曲です。同人メタルへのリスペクトもGood。

text by 医療法人幽谷会

Unsung Heroes
作詞:真崎エリカ 作曲・編曲:原田 篤 (Arte Refact)

こんな無茶がまかり通るならバンダイナムコはなんでもしてくるぞと確信した一曲。本気度は並大抵ではない。Dream Theaterを想起させる緻密なパフォーマンス、筆者はライブ映像を5回観ましたがまるで全貌を掴める気がしない。アンティーカ曲なのにSHHis感謝祭シナリオが脳裏をよぎってヒィィ。

text by 医療法人幽谷会

有彩色ユリイカ
作詞:真崎エリカ 作曲・編曲:藤井健太郎 (HANO)

天界に駆け上がり目映い神仏の光に包まれたとき、人は何を感じるだろうか。何が見えるだろうか。時空間がそこにあるだろうか。月岡恋鐘の体温に抱かれるのか。幽谷霧子の慈愛に包まれるのか。三峰結華の狭間に呑まれるのか。白瀬咲耶の視線に貫かれるのか。εὕρηκα!私は摩美々のモフモフに絡み取られて召されたい。

text by 医療法人幽谷会

シャニソン

時限式狂騒ワンダーランド
作詞:真崎エリカ 作曲・編曲:河田貴央

視線が混ざり合う仮面舞踏会。牢獄のような日常も、今宵は忘れて踊りましょうと淑やかに誘う。アンティーカのパフォーマンスこそが、しがらみの中で生きる私達に寄り添う救いなのかもしれない。激しく曲調が推移するメタルコアに乗せた、流麗なメロディとキャッチーな掛け合いが妙味。歌詞を読むと、言葉選びの技巧に驚く。

text by 夜風悠衣音

おしらせ

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