【幽谷霧子】それは暖かな銀世界であり、一面に咲く花でもあった。 ―283 PRODUCITON SOLO PERFORMANCE LIVE「我儘なまま」を受けて ―
本記事の要約:会場に広がるたくさんの光が、雪や花みたいできれいだった
公式のソロイメージ
今回のグッズとして、キービジュアル以外に2種類のイメージが展開されました。
どちらもCDジャケットを彷彿とさせる正方形のレイアウトで、片方はアーティスト写真を想起させるアイドル本人のイラスト、もう片方はソロ楽曲のイメージを落とし込んだイラストとなっています。
私、前者はもう観た瞬間から大好きでした。ほっぺたが柔らかそうで素敵だね。机固くない? 大丈夫!?
おでこの絆創膏がしっかり写されている点も、往年の名場面を想起できて嬉しい点です。
一方で、後者では木版画のようなタッチで、森に舞う「雪」が描写されています。木の色味から「月」明かりであろうこと、雪が「風」に吹かれていることから、楽曲名「雪・月・風・花」がモチーフであることは明確だと言えそうです。
ただ、それ以上の情念を想起することができなかったことも事実。自分の中で腑に落ちなかったため、ソロ曲解説でも言及しませんでした。
ライブ当日、目に映った光景
Day1(配信)
本公演は、ほぼ全編ヘッドセットマイクを使用していました。ハンドマイクと比較した場合以下のような点が特徴です。
両手が空くことで振り付けの自由度が上がる
音質や吹かれへの耐性は見劣りする部分がある
「雪・月・風・花」においては、両手を自由に使えることが非常に良く作用していたように見受けられます。腕を広げ、そっと包み込むような振り付けが多くありました。
”寄り添う”ことが本楽曲、そして幽谷霧子にとって重要なテーマですから、今回の試みが素晴らしい表現に繋がったと感じています。
Day2(現地)
Day1と違い、センターステージでの披露となりました。
私は3階席左前側だったので、斜め後方からセンターステージおよび、会場全体を見渡すことができました。
「Shiny Stories」で盛り上がった会場に「雪・月・風・花」の前奏が流れはじめ、コンサートライトが白へと変わっていきます。
溢れんばかりの光を受けて、幽谷霧子役の結名美月さんは渾身のパフォーマンスを魅せます。
その光景は、あまりにも暖かな銀世界であり、一面に咲く花でもあった。
銀河系で最も暖かな雪景色がそこにはあった。
宇宙を流れる悠久の時を思えば、それは刹那かもしれない。
だが、あの時輝いた雪の結晶を、私は忘れない。
名も知らぬ白い花々が、一面に咲き誇る。
もう二度と会うことはないのかもしれない。
それでも、ただ一人のために向けてくれたあの花のことを、いつまでも愛おしく思っていたい。
ソロイメージイラスト、今改めて観ると
ソロイメージイラストで描写されていた雪。
そのひとつひとつが、やさしく隣にいてくれる「みんな」であり、わだかまりをほどいてくれる「君」だったのではないでしょうか。
また、版画は版を”削り出して”、紙にインクが”移る”ことで描写されますよね。それって……
こういうことだよな!?!?!?
こういうことでもあると思います。
なんということだ! 最高のイラストをありがとう!!!!!
(都合よく”見たいもの”を見ているのは、私自身なのだろう……)
おわりに
なんと各アイドルのソロ曲をイメージした例のイラストを使用した、マグカップが販売されるらしいですよ!!!
上記の番組でも紹介されていました。実物を見ると想像以上にいい質感! ぜひチェックしてくれ。内容もすごく良いです。キャストの皆様の、演者としての感想がとても心に沁みました。
買おう。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました! 構想が湧いていてアーカイブがあるうちに書くべきだと思ったので、勢い9割です。
ライブで耳を守ることの重要性を書いた記事もあるので、内容ピンとこなさそうだな〜という方は、次の現地までに読んでいただけると幸いです。
余談
他の曲の感想
Secret utopIA
まるで秘密の理想郷みたいだ(直訳)
ラップでそれぞれの色が出ていたのが素敵でした。ラップってすげえ難しいなっていつも思っているので、それぞれ自分のものにしているのは流石です。
虹の行方
その歌割りはオレに効く
今回の衣装の配色、朝や夕方の空みたいで素敵だと思ってます
Look up to the sky
この曲を凄まじく安定した歌唱で披露しながら、晴れやかな表情で歌えるまでの過程を想像して、号泣してました。
まじで20滴くらいぼろぼろ涙をこぼしながら、ライトを小さくゆらゆらさせている自分に驚きました。今回のライブで一番予想外の収穫だったかもしれません。
常咲の庭
感情爆発って感じがして最高でした!