【中国】ベルトラツアーで巡る天安門広場、故宮、万里の長城
普段なら全て自力で情報収集をして、必要最低限なチケットだけを購入して旅をするが、そうも行かないのがここ中国。
情報封鎖の為、グーグル系(検索エンジン、Gメール、グーグルマップ等)はおろか、フェイスブック、インスタグラム、ツイッターと言ったSNSは全く繋がらない。
中国にはこの先暮らす予定も皆無だし、ピンポイントで世界遺産や美味しいものが食べれたらそれで良し。いちいち言葉の伝わらないタクシードライバーとしかめっ面して値段交渉するのもかったるい。
そんな訳で、今回は効率よく回れるベルトラさんのツアーで世界遺産を巡ることにした。
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朝8時ホテルのロビー集合にも関わらず、目覚ましも2人の耳には届かず、奇跡的にヒロが起きた時間は7時50分。笑
大騒ぎのドッタバタから始まる世界一周2日目。
天安門広場は観光客と言うより、中国人観光客でごった返している印象だ。
晴れているのか、はたまた謎の公害物質なのか、謎の霧がかかり、中国人があちこちに痰や唾を吐いている。
是非とも北京を「世界一カオスな首都」に認定したい。
天安門はペンキ塗りの工事中で足場が組まれているが、毛沢東の顔だけはちゃんと見える。
まぶたはパープルのアイシャドウが入っているように見えるが、毛沢東は偉大すぎる大先生なので面白いことは言ってはいけない。笑
故宮は昔の紫禁城!これがまた広いこと広いこと。
昔の人はよくまぁこんなもの作ったよと関心してしまう。カンボジアのアンコールトムレベルの広さ。つまり足が棒になるってこと!!!
私がガンガン質問するからガイドのマーさんもノッちゃって、深いとこまで説明してくれて面白い。
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少しだけ、中国の「これどんな意味があるの??」について触れたいと思う。
<入口の獅子について>
左は女、よくよくみると左手に獅子の子供がいる。
右は男、右手に玉を持っているけど、この玉は宇宙は丸くて、男がその宇宙を動かすって考えから来ているらしい。
<珍獣の生まれ>
中国の寺院にはいろんな珍獣がいるのをよく見かける。これは中国が1カ国に統制されて現代の姿になるまでは少数民族の集まりで、動物(カエル、ヘビ、カメ等)は天から特別な力を与えられたと思って自分たちの民族を表す動物とした。
その少数民族が戦争を繰り返し、統合した時にそう打つの特徴が混ざりあった珍獣になったという。
だから、頭はラクダ、角は鹿、体は龍、手はライオン、爪は鷹、尻尾はライオンなど、、よくわからない中国ならではの珍獣はこうしてできたという。
おもしろい!!!
<屋根の角の10体の守り>
海馬や陸馬などが並び、最後は猿。猿は動物の中で一番頭が良いく、その特殊な力を天から与えられた動物にあやかろうと配置されている。
<中国の龍>
中国で龍は天の使いだという立ち位置。皇帝はその龍の子孫として人間界に降りて来たっていう思想な為、とんでもない統制力があるのだ。
なるほど、こんな大きな国土と13億の人口をまとめるには思想が一番ってわけ。
日本みたいに民主主義で選挙の投票結果ってなると、同じ人間だからブーイングの嵐だけど。
一枚の石から作られてるんだって!これ
故宮の階段の石に掘られた絵は、下から海と山、そこに人間が住んでいて、空やその上の天空には龍がたくさん描かれている。その配列比は1:4で圧倒的に天空が大きく描かれている。
「人間は世界でとってもちっぽけな生き物ですよ」ということを表している。
<旧暦、時間の測り方>
故宮のいたるところにある、斜めの石の真ん中に突き出た真鍮。日の当たる影によって時間を測っていたと言う。
中国はもともと農業国なので、種を蒔く時期や刈り入れ時期を発表してそれを元に農民は作物を育てていたという。いわゆる旧暦。それが正しく発表されないと、税金も徴収できないし国力が下がってしまうからとても大事な役割をしていた。
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ツアーに含まれているランチの四川料理は麻婆豆腐でむせるほど辛いけど、パンチの聞いた辛さが
「中国来たなー!」
と思わせてくれて、すごく美味しい!ヒロもナプキンで汗を拭っている。
満腹の為、万里の長城までは爆睡。ツアーに参加するメリットは寝てたら次の目的地に着くこと!
<万里の長城>
八条城。女坂と男坂があって女の方が景色がいいとオススメされたので、女坂へ。
最初から急な坂で、それも全部石!そしてその高さが800メートルと恐怖心を煽る高さ。中国だからか2500年前からあるせいか、安全面で大きな不安が募る。笑
本当に腰が30度くらいにひん曲がる傾斜!!!
いつもはひょうきんなヒロも険しい顔。
急な坂を酸素の薄い中登ったら、その先に、今歩いて来た距離の3倍もある長さの万里の長城が!やっぱり足を運んだ人にしか感じられない達成感や絶景がある!
そう言えば、万里の長城は秦の始皇帝の時代にモンゴルからの侵略を防ぐ為に作られた壁で、全長約6000キロ(日本の約2倍)、中国の単位に直すと12000里。そのことから「万里の長城」と呼ばれているのだと説明を受けたばかりだ。
中国の底力と言うか、その規模は島国の日本人からすると計り知れないもである。
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「マーさん、北京ダックが食べたい。」
メニューも読めないから助けて欲しいと言うと、
「ぜひ北京の美味しい北京ダックを食べて欲しいのでお店に電話してあげます!」
とレストランの予約をしてくれた。
ガイドのマーさん。本当に親切でした!
メニューは写真付きで図鑑の様に分厚い。
お目当ての北京ダッグはテーブル前で切り分けてもらう。
これが本当に美味しくて美味しくて!!!
パリッパリの北京ダックに砂糖をつけるのも、
ライスペーパーに巻いて味噌とねぎで食べるのも、どれもこれも絶品。
夢のような中華・北京料理、宮廷料理で大満足!
日本の駐在員御用達の高級料理店だそう。これは日本人もうなる!!!
なにもかも自力でチャレンジするのも、もちろん旅の醍醐味だ。
ただ難易度の高い場所では、今回のように効率の良いツアーに参加したり、現地のガイドとたくさん話していろんな知識を増やしつつ旅することを、楽しみの一つに付け加えたい。