「付き合った途端に張り切る女」と「なにもしなくなる男」
運河沿いのバーから流れてくる、ジャスティン・ビーバーの「What do you mean」。
歌詞全体のイメージは、気持ちがコロコロ変わる彼女に主人公の彼氏が振り回されて、「What do you mean」(どういう意味?)を連発している感じ。あまりにも身近な男女のあるあるに、思わず笑いながらうんうん頷いてしまう。
一日中喧嘩した次の日に、一晩中いちゃついたり、
寂しくて泣いてても、笑顔で平気!と言って怒り出したり、
自分でもわからないくらいにコロコロ変わる、女の心。
未だに男性優位の社会では、女性も男性と同じペースで淡々と仕事をこなすことを求められる。
でも女性はそもそも生理のおかげで、月の満ち欠けのように体調も気分も変化していく生き物。月経と言う漢字は、月の周期と同調する身体のサイクルを意味するし、ポリネシアなどの島国では、カレンダーもグーグルマップも持たないウミガメやカニが、満月の日に一斉に海へと向かい産卵をするのを見た。
自然の摂理の中で、人間のメスだけが、そのリズムを無視して一定のペースで生き続けるのはどう考えても無理があるように思う。
人生において、生理・結婚・出産・育児とライフスタイルが変化していく女性に対し、男性はそのほとんどを仕事に費やして生きる。まさに、男は直線、女は曲線の生き物だ。女の生理のように、生まれつき狩猟本能が備わっている男性は、例え女性に振り回されても、喜んで女性を追いかけられずにはいられない。
つまり男の幸せとは、「オスの本能」を満たすこと。狩猟本能をかきたてられた上で、掴み取る幸せだ。
「付き合った途端に張り切る女」と「なにもしなくなる男」は、お互いに理由の分からない悲劇を引き起こす。そのほとんどの理由は、女が母親のように、やれお弁当だ家事だプレセントだと、あれこれ尽くすことで相手の狩猟本能を奪い、愛の芽を摘んでしまうことにある。世の中で認識される「いい女」とは、つまり女目線・姑目線のいい嫁像であることが多く、男目線でのそれは「母親」であり「いい女」とは全く違う。
ライオンに置き換えてみよう。
サバンナで他のオスと戦い、命がけでやっと仕留めたメスに、これから毎日狩りをして獲物を食べさせ喜ばせようとしているオスが、動物園の檻を用意されたら…。
餌は出てくるは、外敵と戦う必要もなくなるは、わずか数日で、オスライオンは牙をむくことを忘れ、警戒心ゼロで仰向けになって寝るようになる。そして、性欲が湧いた時だけ近くにある穴へと向かって性欲処理するだけだ。野生の本能はむしりとられ、オーラもだだ下がり。狩りどころか、カップラーメンのお湯しか沸かせない、巨大なネコになってしまう。そうとは気づかず、出会った頃のように夢中になって大事にしてくれない、私の為に頑張ってくれないと嘆くメスライオン。引き金を引いたのは、他の誰でもないあなた自身。
愛し方を丸ごと間違えると悲劇になる。
一見いい女に勘違いされやすい尽くし女は、なにもしなくなる男に対し、まず悲劇のヒロインと化し、次にモンスターになり八つ当たりを始める。寝ても覚めても守ってあげたくて可愛いかった女がモンスターになった瞬間、男心は興冷めする。
オスのライオンにしても、至れり尽くせりの動物園の檻の中の生活を用意されるより、
「いつも狩りをしてきてくれてありがとう!でもちょっと鹿は飽きたから、明日は羊が食べたいわ。お願い♡」
と素直に言いたいことを言って自分を信頼してくれるメスといるのがはるかに幸せだ。身体の作りと一緒で、オスは与えること、メスは受け取ることで幸せを感じられる。
どんなプレゼントを用意しても、高級なシャンパンを入れても、落とし切れないキャバ嬢の元に懲りずに通う男の心理がそれだ。恋愛のプロの彼女らが、男の狩猟本能を刺激することによって、短時間で大金を動かしているのは言うまでもない。
もっと言えば、妻や彼女がいる男がわざわざキャバクラに通うのは、お金を払ってでも、自分の中にある狩猟本能を目覚めさせて生きがいを感じたいからだ。いつも浮気される、男が帰ってこない、大事にされていないと嘆く女性は、少なからず男性の狩猟本能を潰している可能性がある。
相手の為に、尽くして、尽くして、結局他の女に時間もお金も奪われるアホらしら。その原因を自ら作っているとしたら。。。
大人の無知は罪。男性・女性の違いを理解しないことは、自分を幸せに導けない罪となる。尽くしまくる女の心理は、男を使って必要とされたい!という承認欲を満たしているだけ。
恋愛が人生の軸にある、フランス人やイタリア人はそのことを良く理解している。女は簡単には振り向かないし、男は意中の女に振り回されることすら誇りに思い、楽しんでいる。
追いかけて追いかけて粘ってやっと落とせる女性でなければ、自分が大切にできないことも、大切にされないこともお互いに心得ているのだ。
めんどくせー!なんて言ったり、音信不通などの態度で表わしてくる男は、その時点で、あなたを大切にして幸せにできる本命男じゃないです!って宣言しているようなもの。自分で見極めることに時間を費やさなくても、自ら言葉や態度に表してくれるとは、なんてありがたい!
恋人との別れは、実は相手との別れのようで、そんな人と付き合って振り回されている自分自身にさよならすることでもある。そこで生まれた負の感情も含めて。引きずるって行為は、新しい自分との出会いを拒否しているようなもの。限りある人生のタイムリミット、ドロドロモヤモヤするのも、キラキラ愛されるのも、あなたが選ぶ同じ1日24時間。どう使いたい?
寂しいって思ったら、誰かにラインするより、紙に感情全部書き出して、翌朝それを読んで見て。くだらなすぎて笑えてくるから。
今まで相手に使ってた時間は、これから自分の好きなことにたっぷり使える♡相手がいても、自分最優先な女が結局はどっぷり愛される。
男はどこまで行っても、追いかけたい、与えたい生き物だから。男の稼ぐ力は、ライオンの狩りの力と同じ、つまりやる気を起こすも下げるもあなた次第。
日々、極端なアップダウンがあるのはあなただけじゃない。やっかいな性格でもなく、こんなことを言ったら嫌われるかな?と悲嘆する必要もない。
自然に揺れる心は女として愛される為に、誰もが秘めている魅力なのだから。素直になればなるほど、それはわがままでもなんでもなく、男の本能を刺激する、最高のプレゼント。
もちろん何かしてもらったり、受け取ったら、男のやる気がパワーアップする魔法の言葉「ありがとう」を忘れずに!
全て原価ゼロ!女に生まれてよかったね。