個展『Lust-色欲-』
人生で4回目の個展
七つの大罪をテーマで始めて3回目の個展が終わりました
七つの大罪をテーマに撮影をするきっかけになったのは、自分が大好きな映画『seven』にあります
(七つの大罪にモチーフに殺人事件が起こり解決していくサスペンスです)
この映画のラストが衝撃的過ぎて今でも忘れられない自分の精神上の根幹になっていると思ってます
今回のLust(色欲)のテーマで展示の準備をする前に、展示空間の見せ方の方が先に思いつきました
カーテンに写真を貼りつけ、見せたいけど周りの写真が目につく(ノイズの)ように配置する
という展示の見せたいモノから遠ざけるイメージでした
そして、色欲の撮影コンセプトで「曜日ごとに違う人物になりきる女性」という形が生まれます
日常にいる愛する妻が、実は別の男と逢瀬を楽しみ、なおかつ男に合わせて性癖を全く別人になりきっていたら…
同じモデルさんが出ているポートレート作品でも面白いのでは？
と構想を練りました
モデルのチアキさんは、X(Twitter)で撮影に協力をしてくれる人を募集して名乗りを上げてくれた猛者です
募集では数人の方から返事がきましたが、Instagramの作品から普段とのギャップのある写真が数枚見てとれてチアキさんを起用したのですが、いろんな意味で大成功だと思ってます
展示作品ではもっと顔のわかる写真をセレクトしましたが、メイクや衣装はモデルさんに考えていただき、全くの別人になりきっていただきました
コスプレをしていたチアキさんで役になりきることに長けていたので、撮影の準備が出来て変身した姿を見ると毎回驚いていた自分がいます
自分と初めて会ってコンセプトの説明を聞き、共感して一緒に作り上げていくことが出来て感謝しかありません
そして、写真にあるようにカーテンに貼り付けた日常(日曜日の妻)の写真を見ると、どうやっても周りにある他の男との逢瀬の写真が目に入る仕組みになっています
引いて見る(妻との距離が離れる)と多くの写真が目に入り、寄って見る(妻に歩み寄る)と日常写真は光沢紙で印刷したので周りの写真が反射したり、レースのカーテンから透けて後ろの写真が見えてしまい
妻と向き合うとどうやっても別の男の影がチラつくギミックです
展示空間が浮気をさせている夫の頭の中というイメージで、個展で空間を使えるからこそ活かせる展示方法かなと考えました
今までの個展ではコンスタントに約100人の方に観に来ていただき、今回はもっとたくさんの方に観てもらいたいとSNSでの宣伝もしましたし、多くの方の拡散のおかげで最終的に180人の方に来ていただけました
アマチュアカメラマンの個展としては上出来かなと自画自賛してます
残りは『怠惰』『強欲』『憤怒』『傲慢』ですが、撮り終わったモノもありますしこれからのモノもあります
半年に１回のペースで、次は11月に個展が出来たらと思ってます
モデルのチアキさん、ワガママ言わせてもらったギャラリーF16の西垣さん、観に来てくださった皆さんに感謝です、ありがとうございました
これから出会う皆さんとも、何かの縁でお会いできるのを楽しみにしてます