11月20日は「世界〇〇の日」!データから見る世界のあれこれ
11月20日は何の日かご存知ですか?
この日は「世界子どもの日」なんです。
弊社代表の島袋も2児の子育てをしているため、打ち合わせの時などに子どもの成長や子育てについて話を聞く機会が増えました。
また、周りでも子育てをしている友人が増えてきたため、子どもと接する機会が以前と比較して多くなっています。
そこで、今回は「世界子どもの日」にちなんで、世界における子どもを取り巻く環境に注目していきます。
世界の人口が80億人を突破!〜人口増加の背景と子どもに関わる世界の現状〜
つい最近国連が発表した、世界の人口が80億人を突破、というニュース。
人口増加の背景には、平均寿命が伸びるとともに母子の死亡率の低下があります。
ユニセフの報告(※1)によると、世界の5歳未満児の死亡率は過去30年で約60%低下しています。
また、妊産婦死亡率をみると、2000年から2017年の間に妊産婦死亡率は世界的に38%低下(※2)しているといいます。
日本は世界的にも低く10万人に5人となっており、これは最も妊産婦死亡率の高い南スーダンと比べると230分の1の割合です。
世界的に見ると妊産婦死亡率は低下傾向にありますが、地域での格差は大きいのが現状です。
子どもの死亡率低下と妊産婦死亡率低下によって、全体的にみると人口増加がみられます。
しかしながら、国によっては妊娠しても安全に出産できなかったり、成人まで生きられない子どもたちが多くいるという現実もあります。
データから見る子どもを取り巻く環境のあれこれ
前述したユニセフの報告(※1)では、5歳児未満の死亡率のほかに、過去30年の子どもの権利の進歩によって以下のような成果を示しています。
●学校に通っていない小学校学齢期の子どもの割合は、18%から8%に減少
●子どもの権利条約の原則:差別のないこと、子どもの最善の利益、命を守られ成長する権利、意思を表明し参加する権利は、世界中の多くの憲法、法律、政策、慣行に影響を与えている。
こうした成果が見られている一方で、厳しい状況下で生活している子どもたちも多くいます。以下はユニセフで示されている情報(※1)です。
●年間520万人が5歳の誕生日を迎えられずに亡くなっている。
→6秒に1人の5歳未満児が命を落としている
●5,900万人が小学校に通えていない。
→小学校に通う年齢の子どもの11人に1人に相当
●3億5,600万人近くの子ども(6人にひとり)が、極度の貧困状態(1日1.90米ドル未満)で暮らしている。
●推定170万人の子ども(0〜14歳)がHIVと共に生きている。
●1億6,000万人が、児童労働に従事している。
→そのうち 7,900万人は、危険な状況・条件下で働いている。
こうしたことは、日本で生活しているとあまり実感がないことかもしれません。
しかし、児童労働の問題は私たちが見えていないところで繋がっていることもあります。
例えば、チョコレート。
チョコレートの原料となるカカオ農園では、子どもが手伝いとして働いていることも多くあります。
徐々にそうしたことへの認知も高まり、さまざまな対策がとられるようにはなっています。
ちょっと視点を変えて、今度は日本における子どもの習い事を見ていきます。
先日住友生命が公表したアンケート結果では、物価上昇に伴って子どもの習い事をやめたという家庭が38.1%(※3)となっています。
経済状況が子どもの学びや体験の場にも影響していることがわかります。
世界情勢や経済状況によって、子どもを取り巻く環境は大きく変化しています。
※1 https://www.unicef.or.jp/news/2019/0163.html
※2https://japan-who.or.jp/factsheets/factsheets_type/maternal-mortality/
※3https://www.sumitomolife.co.jp/about/newsrelease/pdf/2022/221109.pdf
今後の未来のためにできること
フェアトレード
以前noteでも、児童労働問題に対する取り組みを紹介しました。
普段何気なく購入しているものが児童労働に関係している可能性があります。
生産過程を知ったり、児童労働問題に対して取り組みを行っている商品を買うなど、普段の買い物からも変えていくことができます。
世界子どもの日に向けたイベントに目を向けて現状を知る
子どもにまつわる世界の状況を知るということも今後の未来を考えていく上で大切になります。
NHKでは世界こどもの日プロジェクトと題してさまざまなコンテンツをユニセフと共同して発信しています。
おわりに
今回は子どもに焦点を当てたデータから、世界の子どもを取り巻く環境についてみてきました。
実際に子育て中の方にとっては、関心が向きやすい話題かもしれませんが、そうでない方にとっても世界子どもの日に合わせて関心を向ける機会となれば幸いです。
以上、ゆいまーる広報部でした!
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