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【総合病院出産レポ】計画無痛分娩のはずが緊急帝王切開で出産。NICU入院を経て思うこと。

人生が変わる体験をした。
病院でバースプランや出産を振り返る紙を渡される意味が分からなかったけど、今ならとても分かる。
いろんな感情に出会って、考え方も変わって、うまくまとめられず、
でもこの数日で感じた気持ちを忘れたくないし記録していたいと思った。
ただ振り返ると涙が出て、産後の体にはとても響いて痛くて、振り返るのやめようって思っちゃって、そうこうしているうちに感じた気持ちを忘れてしまって今急いで振り返っています。

計画無痛分娩を予定していたので、出産予定日の前日に入院。
ついに明日か〜と呑気に考えていました。
ですが、緊急帝王切開になり入院当日に出産しました。
本当にいろんなことが一気に起こって医師からの説明をきちんと噛み砕いて理解出来ないままでした。
でも医師から帝王切開を提案されたとき
ちびを無事産むだけを考えていました。

ざっくり出産当日の流れ

9:30 入院
10:45 内診、子宮口を柔らかくする薬投与(プロペウス)により激痛(後にこれが陣痛だったと知る)
15:20 内診。激痛で足を開けないなか子宮口が開いてないことを確認し麻酔処置。痛みが消え楽になる。
15:40 再度内診。既に破水していたことが判明&へその緒が圧迫されてちびが不安定
15:50 帝王切開に切り替え決定
16:20 手術室入り、そして出産
20:30 ちびと合流。初母乳。

急遽決まった帝王切開

破水に気付いてからは怒涛の展開であれよあれよのうちに産んだ感覚です。
帝王切開を決断してからうぶ声を聞くまでは30分くらいで本当にあっという間の出来事でした。
私も興奮状態だったので、あまり記憶がないのですが
呼吸法がうまくできなくて医師の方に何度も指導された記憶です。

"私は計画無痛分娩だから"と余裕ぶっこいていたので
帝王切開のことは全く調べておらずメリットデメリットも知りませんでした。
その場で医師から説明は受けましたが、あの状況で帝王切開断れる人いなくない?笑
メリット
・すぐ取り出せるので危険な状態の赤ちゃんをすぐ救える
・産道を通らないので会陰切開の心配ない
・自然(無痛)分娩と違って長時間いきむ心配ない
デメリット
・お腹に傷残る
・次の出産も帝王切開確定
・たくさん出産できない
などなど…
陣痛痛すぎてもう子ども産みたくないって心の底から思ってたので
今後の出産の話いま要らないよ!って思ってました。
(冷静に考えると絶対大事な話だし、後からいろいろ聞き直した笑)
旦那は子ども3人欲しいって言ってたけど今はそれどころじゃない!お腹の子を無事に産まなければ…!

入院当日~出産直後の気持ち

入院当日、病院について内診ぐりぐりで激痛。
子宮を柔らかくする薬を入れてそこから激痛が始まりました。(後にそれが陣痛だったと知りました)
入院直後は「カレー食べたい」と思っていましたが
昼食をいただく頃には激痛で食事することが精一杯でした。
午後、麻酔投与のための移動も動けず、
ベッドから車椅子に乗ることも介助なしでは苦しい状況。
診察台にも乗れず、支えもらいながら乗りました。
無痛分娩なのにこんな辛い思いするの?聞いてないよー!って内心思ってました。

他部屋でお産が入っていたようで私のとこは医師と看護師の2人だけでした。まあ麻酔入れるだけだしね。

ちびはへその緒を圧迫されているのか少し苦しそうだけど明日出産なら大丈夫とのこと。
内診で子宮口が全然開いてないことを確認して、すぐ麻酔投与。
麻酔の投与は痛くて、こんなの序の口だよ?痛みに弱いのかな?まだ何もしてないようなものだよ?と言われながら
でも痛くて必死に耐えました。
投与直後からすぐ痛みが減り、楽になりました。麻酔最高!!
そしてもう一度しっかり内診すると破水していることが判明。
即、帝王切開を提案されました。
断る選択肢もなく承諾し、そこからあれよあれよと周りがバタバタしはじめ、
気が付いた手術室前で、名前などを確認され、
手術開始5分後にうぶ声が聞こえました。
先生には破水に気付くのがあと2時間遅かったら危なかったと言われました。
ちょうど昼勤と夜勤の方々が重なる時間帯で手術室も空いてて、すぐスタッフの皆様も揃ってくれて、本当に良きタイミングでした。ラッキーでした。

ちびが危ない状況だから選んだ帝王切開なので不安だったけど
泣き声を聞いて自然と涙が出そうになりました。
小児科の先生たちがすぐ診てくれて、その後カンガルーケア。
私も興奮状態でよく理解できないけどなんか可愛いと思いました。
生まれたてってエイリアンみたいで無理!と思ってたのに
いざ自分の子を目の前にしたら自然と受け入れてました。

帝王切開は麻酔も聞いていて冷静なので
産後処置中の医師のみなさんの会話がずっと聞こえてて
「今日は産婦人科らしい1日でしたねー笑」って聞こえてました。笑

産後約4時間後には、ちびたと再会し初めての母乳。
ちびたは一口目から咥えてくれて、本当に手のかからない子でした。

術後から部屋に戻る廊下で吐きそうになり
その後も吐き気とめまいとの戦いでした。
出産翌日は絶望的で朝食を食べたらまた吐き気がして
一人では歩ける状態ではなく、ロボホンみたいにしか歩けなくて
本来の私ではない感覚で、こんなに動けないなんて、、もう人生終わったと思いました。

でも日々少しずつですが、歩けるようになっていきました。
入院中は食事は運んでもらえるし家事など他の作業がなく快適でした。
ちびが寝ている間に読書したり、映画を見たり、いつも以上にのんびり過ごして
夜泣きの対応が産後の身体にはキツくて時々預かってもらって睡眠時間を確保しました。
ちびと向き合うだけの生活。
退院後の生活をイメージしやすくて私には合っていました。

ちびがNICUに入院

よく飲みよく寝る子で、新生児との生活思ったよりしんどくないかも?と思い余裕ぶっこいていたところ
退院前夜にちびのNICU入院が確定。
先生の説明を聞いたときパニックで言われたことを処理しきれませんでした。
たくさん泣いて、検査が終わるまでの3時間ずっと泣き続けて
異状なしを聞いたあと少し冷静になれてやっと周りに報告できました。
検査異常なしでも経過観察のためにちびは入院。
私だけ退院のとき、最後にちびとの面会。
離れたくなくてずっと触れていたくて、苦しかった。
なんで一緒に帰れないんだろう?そばにいれないんだろう?
ひたすら泣いて、産婦人科の方々にも小児科の方々にも励ましてもらって
でもその優しさにまだ涙が溢れて、泣くと傷が痛くて、うまく言葉を返せなくて、きちんと御礼も言えず申し訳なかったです。

NICU入院はとてもショックだったけど
それがあったからこそちびへの愛を自覚した気がします。
普通に退院してたら何も思わなかったかもしれない。
ずっと母子同室で過ごしていて一緒にいることが当たり前だったのに
いざ急に取り上げられて、入院の説明を聞いた時全然話が頭に入ってこなくて
1人になった瞬間ばーっと涙が出てきて
「あ、私お母さんになろうとしてたんだ」と自覚した。

産む前まで「新生児とずっと一緒なんて無理。早く保育園に入れたい」と思っていたのに
今はひと時も離れたくない気持ちです。
こんなに愛おしいと思える存在がこの世にあったのかとビックリしました。
辛かった妊娠生活さえ振り返ると愛おしい日々に思えて仕方ない。
この子と一緒に過ごせるなら、幸せなら、もう他に何もいらないと思いました。

パートナーの存在

そして何より、パートナーに感謝したい。
妊娠中何度も喧嘩したし話し合いもした。
私だけ母親になる感覚があって、くそーって思った
けど入院前日、当分二人きりのデートできないねって言いながら話していたとき
実はいろんなことを配慮してくれてたことを知りました。
退院した日も寿司食べたいって言ってたから連れてってくれて、
ちびがいないのに有給を取って一緒に過ごしてくれたこと。
心配性な私にずっと「大丈夫」と言ってくれたこと。
この人と結婚して良かったと改めて思いました。

ちび退院前夜

そしてついに明日ちびが退院します。
楽しみで全然寝れない。
わくわくしてる。
旦那もやっとちびに会えることを楽しみにしてくれている。
明日から3人の生活が始まる。
不安もあるのけど、やっぱり嬉しい気持ちが勝ってます。

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