No.6 「アノーイング!さんさんウィーク!」を歌ってみたいんだよ!
唯だよ。
「先輩がうざい後輩の話」ってアニメ、有ったじゃない。
あっ、今日はアニメの内容の話じゃないよ。
でも、五十嵐双葉ちゃん可愛いね。
唯ね、このアニメのオープニングの曲「アノーイング!さんさんウィーク!」が気に入ってるんだよ。
こんな曲だよ。
ね、応援歌みたいで元気が出るでしょう。
軽快でアップテンポで、ノリがよくて楽しくて、でもちょっと切ない気分もあって、でも、
「さんさんウィーク さんさんウィーク 全力全身さんさんウィーク 」
なんだよ
そうは言っても、「アノーイング!さんさんウィーク!」って、どういう意味なんだろうね。
だからね、梨紗ちゃんに聞いてみたんだよ。
そしたら、
だって。
さすがだね、梨紗ちゃん。
でもね、
って、怒られちゃった。
でね、梨紗ちゃんにね、これバンドでやろうって言ったんだよ。
でもね、「これはバンドの趣旨に合わないからダメよ」って言われちゃったんだよ。
たしかにね、バンドとしては70年から80年代のハードロックなんだけど、たまには最近の曲もって思うんだよ。
でもね、今は櫻坂だけど欅坂の曲はね、コンサートで演奏したんだよ。
「今日は最初から最後まで欅坂だよ~!」って銘打ってだよ。
そんで梨紗ちゃんに、なんで欅坂はよかったのか聞いたら、「これはギリギリセーフだからよ」だって、唯は何がギリギリセーフかよく分らないけど、梨紗ちゃんが言うんだったら間違いないんだよ。
でも唯は諦めずにお願いしたんだけど、「じゃあ聞くけど、この曲の合いの手はどうするのよ、合いの手入れながら歌えるの、この合いの手が曲を盛り上げてるのよ、この曲の肝よ」って言われたんだよ。
何だかんだ言っても、梨紗ちゃん、唯の言った曲を研究してるんだよ。
確かにそうなの。
合いの手が絶妙で、それなしで歌ってみたら、何かつまんないんだよ、盛り上がらないんだよ。
合いの手はね、
などが有るんだよ。
その他にもね、歌詞に被ってるところもあって、唯一人では難しいんだよ。
だからね、梨紗ちゃんに被る部分だけお願いしたんだけど、「嫌よ」って即答されちゃった。
梨紗ちゃん、絶対そう言うのやらないんだよ。
そう言うのやってくれるのは、先輩(ギター)ぐらいしかいないんだよ。
先輩は歌も歌えるんだけど、結構上手で、唯とハモったりも出来るんだよ。
あっ、それでね、唯は先輩の彼女なんだー、だからね、唯と先輩はね、
「彼女がウザい先輩の話」になっちゃうんだよ、えへへ。
それでね、先輩に相談してみたんだよ。
そしたらね、
ってことになったんだよ。
もー、梨紗ちゃん、ホント先輩には弱いんだからあ。
先輩はね、唯が言うのもなんだけど、ギターバカだから勉強は余り出来ないんだよ、唯と同じくらいなんだよ、あっ、少し上かな。
でもね、頭の回転は良くてね、変なところで梨紗ちゃんより上なんだよ。
例えばね、自分に都合のいいことを、理路整然と間違ってないように言えるんだよ、でも確かに間違ってはいないんだよ。
唯は羨ましいよ、唯もそれが出来れば、梨紗ちゃんに怒られることが少なくなると思うんだけど、どうなんだろうね。
だから梨紗ちゃん、先輩には何かと言いくるめられてしまうんだよ。
それにね、梨紗ちゃんは先輩のこと、何かと尊敬してるんだよ。
前には先輩と梨紗ちゃん、ちょっとしたことが有ったんだけど、その後ぐらいからかなー。
それに唯が彼女だからって、唯を甘やかしてる訳じゃないんだよ。
その曲が良いからで、唯が言ったからじゃないんだよ。
唯も大切だけど、梨紗ちゃんも大切な後輩だって言ってたんだよ。
唯の幼馴染みだからかも知れないけど、唯は嬉しいなあー。
そんなことでね、「アノーイング!さんさんウィーク!」をバンドでやることになったんだよ。
いろいろアレンジとか考えないとだね、もちろん梨紗ちゃんがだよ。
あっ、これは内緒だよ、シーだよ。
気付かれないようにしてれば、梨紗ちゃん、全部やってくれるから、出来上がるまでソーっとしておくんだよ、気付かれちゃダメだよ、ソーっとだよ。
じゃあね、またね、唯だよ。
#四方山話 #よもやまばなし #アニメ #先輩がうざい後輩の話
#アノーイング !さんさんウィーク!