人への『印象』とは何なのか
人への印象は何で決まるのだろうか
先日、コロナ禍でアルコール依存症になる人が増えているという話をテレビで見た。そのとき、私は違和感を感じていた。解説をしているアナウンサーから、なんとなく『他人事感』が感じられたからだ。「どうしてそう思うのか?」と聞かれても分からない。なんとなく、深刻な話の割にトーンが高すぎる気がする。なんとなく、顔が笑っている気がする(本当はそんなことは無いと思う)。私が疲れているだけだろうか。
人への印象というものは、何で決まるものなのか。表情?声の抑揚?身振り?そしてその印象は、どれぐらい正確なものだろうか。
印象の測定
「AIが採用面接を行う”AI面接官”」の話が出たのが数年前。あるAIは、『「態度やしぐさ」「話し方」「声のトーンや大きさ」という3つの要素を数値化して機械学習させ、企業の面接官の立場で面接動画を採点する』らしく、印象は測定できるもののようだ。
印象を決める要素
採用面接に関連した話として、履歴書を手書きで書くことがある。字を見て何かを判断するようだ。信憑性はさておき、私も「字が大きい人は活発な人、字が小さい人は内気な人」という印象は持っている。『字』も『印象』に影響を与えるもののようだ。
しかし、例えば、『足の大きさ』は人の印象にあまり左右しないのではないか。その人を表す要素の一つなのに、印象に影響を与えないものもある。その差は何だろうか。
一つ考えるのは、文化の違いかもしれない。例えば、ある国では女性は首が長い人が素敵だと思われている(そのため、首を伸ばすために首にコルセットのようなアクセサリーを付けるのが通常)。その国では、『首』が印象を決める要素になるが、日本では違う。コミュニティによって評価基準が違うということだろう。
話は戻るが、AIで印象を採点する時代は来ると思う。面接だけでなく、健康管理の場面などでも登場するのではないかと思っている。しかし、想像ほど早い将来では無いとも思う。その理由の一つは、AIが採点するには大量のデータが必要だが、それは日本人に限られるので、データの収集が難しいのではないかと思う。先程述べたような文化の違いがあるので、世界中からデータが取れるものではないと考える。また、日本人と述べたが、正確に言うと『日本に住む人(外国人も含む)』だろうか。いや、しかし、今の時代、いろいろな価値観の人を受け入れることが大切なのに、『日本社会に適した行動だと合格』などの枠を作れるものなのか。「このような場面では、微笑むのが適切で大きく笑うのは不適切」のようにジャッジされたら不気味だし、「それが日本人らしさ」と決められていくようで気持ちが悪い。しかし、その会社らしさに合っている人を採用したいと思う会社にはAI面接官が採用されていくのかもしれない。
忘れてたけど、前にも印象の話をしていたようだ。