妄想話『感情について振り返る』(趣味ブログより転載)

※三次元時代の幻想の影響がほぼなくなった時代という設定です。

遠い未来、地球人は感情的に穏やかな人が多くめったなことでキレることはほぼなくなった。シンディは穏やかに瞑想をする。
シンディ:「ふう。三次元時代は、感情のジェットコースターみたいなこともあったわね。今はフラットで穏やかで至福…。昔の人間は、よく女性や子どもを感情的とバカにしていたけどそれも事実無根の刷り込みだった。男性は感情を押さえつけるように刷り込まれ、かえってコントロールできなくなっていたかもしれない。男女問わず人は感情の生き物だったし。ま、よく言えば自分の気持ちに素直ってことよね。」
三次元のことをふと思い出したようだ。幻想とわかっているので感情も揺さぶられない。背伸びをし、ローズヒップティーをいれてココナッツクッキーとともにゆっくり飲食する。そしてアセンションの協力のため過去遡行する。

街を歩く。相変わらずバイオロボが多い。切断が必要そうな人間は見当たらない。
シンディ:「…どうやら、問題ない人が多いようね。 何か食べるかな。」
とある商業施設のフードコートにやってきた。小型のレプリケーターで純金の棒を出す。それをお店に差し出す。現金の代わりに貴金属で支払いたいと。スタッフは戸惑うも、承諾してくれた。シンディは暖かいかけそばを注文した。料理ができ、席へ運ぼうとした。その時、子どもが走ってきてぶつかる。シンディも料理を落としてしまった。泣き出す子ども。
シンディ:「だ、大丈夫!? 怪我ない?やけどしていない?」
子ども:「うわーーーん。」
母親が駆けつけてきた。
母親:「す、すみません。大丈夫ですか?」
シンディ:「あ、いえ私は平気です。それよりお子さんの無事が気がかりです。お嬢さん、大丈夫?破片とか当たってない?」
女の子:「うん。やけどや怪我はない。」
シンディはそれを聞き、子どもを優しく抱きしめる。
シンディ:「よしよし。あなたが無事でよかったわ。お子さんが元気なのはいいことだ。ただ、今度は人にぶつからないようにね。」
女の子:「うん。…ごめんなさい。」
シンディは優しく微笑み許す。母親はかけそばをお詫びという形で注文した。落としてしまった料理は店の人が片付けた。シンディは母親に礼を言い、子どもに手を振って別れた。そしてかけそばをゆっくり食べる。

シンディ:「ふう、びっくりした。でもお子さんが無事で良かった。…このそばおいしいな。」
ゆっくりとそばを食べ終え、食器を返却した。と、男の子が歩いている。泣くのを我慢しているようだ。氣になり声をかける。
シンディ:「こんにちはお坊ちゃん。何かつらいことでもあったの?」
男の子:「こんにちは。…ちょっとこけて足が痛いの。でも、僕は男の子だから泣かないもん。」
…ああ、洗脳されているな。シンディの頭にそんな思いがよぎった。
シンディ:「あらあら、怪我したかもしれないのね。お姉さんにぶつけたところを見せてもらってもいいかな?」
男の子はズボンをまくる。すねにあざができていた。シンディはそっと触る。これは…骨にひびが入っている。
シンディ:「うわ…思ったより大きなけがのようね。お姉さんが手当するね。少しだけじっとしてもらっていいかな?」
男の子:「うん。」
シンディ:「ありがとう。あと、男の子だからって泣きたいのは我慢しなくていいよ。我慢すると、余計に體によくないからね。トイレを我慢するとお腹痛くなるのと同じように、感情はきちんと出したほうがいいの。」
シンディはヒーリングの力を発動させ、男の子の足に手を当てる。1分ほどして、怪我は完全に治った。
男の子:「あ、痛いのがなくなった。(少し歩く)うん、普通に歩けるようになった。ありがとう。 ところで、男の子は泣いちゃいけないって嘘だったのかな。」
シンディ:「そうなるね。男の子でも女の子でも、闇雲に泣いちゃいけないっていうのは大人の悪い刷り込み…ストレスをためさせる思考になるわ。まあ、他人に涙を見られたくないときもあるでしょうから、そういうのはごちゃごちゃ言わないけどね。大人は泣きたいときに無理して笑うのもいるでしょうから、それによって逆にストレスためるパターンもありそうだわ。」
男の子:「大人ってなんだかやだな。とにかく、痛いのが治ってよかった。本当にありがとう。」
シンディ:「どういたしまして。」

男の子は笑顔で去っていく。シンディは施設を出て、公園などを散歩し元の時代へ帰った。そして瞑想する。とても穏やかな気持ちだ。瞑想を終え、新鮮なレモン水を飲みパンを少し食べた。
シンディ:「感情的にフラットな時が至福なのよね。…昔のジェットコースターみたいなのはもういいや。でも、そういうのをまた体験したいという魂もいるでしょうね。」

登場人物
シンディ…ハワイ人の血を引く日本人。金髪碧眼で筋肉質の美形の女性。いろいろと頭がよく、博識かつアウトプットも得意。ハワイの土地が大好きで、ハワイに住んでいる。純人間だが、わけあって不老不死体質になった。
性格は穏やかで控えめ、研究熱心。時に自己主張もはっきりする。腕っぷしは強い。過去に遡行し、個人のアセンションのサポートをこっそり行っている。(美しき緑の星の住人が使える接続解除もできる)

※この先おまけ写真。飲み物代くらいおごっても構わないという度量の広い方どうぞ。

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