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京都ゆんゆん日記。2

5/15(日)
お腹が空いて目が覚めた。
時間は5:45。早い。早すぎる。
こんな時間じゃコンビニくらいしか開いていない。
本当は7:30まで寝てから行きたいお店があったんだけど、そこまで我慢したらいよいよ動けなくなりそうな気がした。
旅先で空腹で動けなくなるなんて、マジの旅人(というか流浪の民)じゃん。絶対だめでしょ。
貴重な一食をコンビニごはんにしてしまうのは勿体無い気もしたが(一日は三食しかないのだ)、背に腹はかえられない。

道すがら、京都大学の熊野寮を通りかかった。
サイケデリックな色づかいのイラストの看板がいくつも立っていて少し異様な雰囲気だったが、嫌いじゃない。朝早いからか、しんと静まり返っている。
どんな人たちが住んでいるんだろうと想像を巡らせる。なんか、あれだな…うる星やつらみたいな…高橋留美子先生が描くみたいな人たちが住んでそうだな(偏見にもほどがある)。だとしたら楽しそうだな。
寮で暮らして大学に通うって、なんとなく憧れる(村田はそもそも高卒である)。

ファミマで梅と蒸し鶏のあったかそうめんにありつけた。
空っぽの胃にじんわり沁みた。でも少し物足りないような気がするな。まぁ腹八分目ってやつか。
と思いつつ、ラウンジに置いてあった京都の美味しいものを特集している雑誌を斜め読みしていると、他のゲストさんが朝ごはんを食べに現れた。
話しかけてくれたので色々話していると、どうやら事情があって少しの間だけここに身を寄せているらしい。
私みたいなちゃらんぽらんとはわけが違う。私ぶっちゃけ遊びに来てるからね(言っちゃった)。
いや〜でも、人見知りしないのがすごい。見習いたい。
その能力があれば、どこに行ってもきっとやっていけるだろうなと思った。
昨日入手した大きなフレンチトーストが食べきれないから、と半分わけてくれた。
「進々堂」というパン屋さんのものらしく、ふわふわで、めちゃくちゃ美味しかった。おなかは満たされた。

そこからお散歩がしたかったのもあり、ラウンジを離脱して鴨川へ。
鴨川に鴨がいるぜ!と、ひそかに興奮しながら上流へと歩いていく。すると。
ややっ!これは!!

かの有名な飛び石。

わけもなく渡ってみたりして。
ちなみに、石と石の間が思ったより広いし、川の流れもそこそこ速いのでなかなかにスリリングである。
ぜひ近くまで行ったら、渡ってみてほしい。でも酔っ払っているとかで足元がおぼつかないときはやめたほうがいい。多分ちゃんと落ちる。
川辺を歩いていると、ベンチで金管楽器の練習をしている人がいた。
養成所時代、近くに鴨川があったなら、きっとここで芝居の稽古をしていただろうなと思った(実際は新宿のナイアガラの滝の前でやっていた)。

そんなこんなで、ついに到着。

念願の「出町ふたば」。

噂どおり、朝イチでも並んでいる。列が折り返すほどに。
でも列の整理の人もいるし、言うほど待たないのでは?と思ったので並んでみた。
たぶん20分くらいかな?で買えた。正直、思ったより待った。
有名な豆餅目当てで行ったのだけど、水無月というお菓子も気になったので抹茶味を一緒に購入。
夏の厄除のお菓子で、冷やすと美味しいらしい。帰ったら共用の冷蔵庫に入れておこう。

帰りの鴨川。

9時台ともなると人出が増えてきた。日曜だしね。
犬の散歩をしている人や、ジョギングをしている人が多かった。

豆餅はフレンチトーストをくれたゲストさんにもプレゼントした。

豆餅はいい感じに塩が効いてて、薄い皮に豆がごろごろ、そしてあんこがたっぷりで噂に違わぬ美味しさ!
はぁ、満足だ〜。

ここで、部屋をチェンジするために部屋の外に出る必要もあり、荷物をまとめて街へと繰り出す。
(宿泊用の荷物はまとめておいてくれたら移動しておきますよとスタッフさんが言ってくれたので、全部キャリーケースに詰め込んで置いてきた)

このお部屋とはお別れ。一晩ありがとうな!
出先でどうしてもおなかが空いたら食べるために
朝コンビニで買っておいた(学習した)。

さっきのゲストさんと出くわしたので、鴨川沿いを河原町まで歩いて一緒にお散歩。
とくに目的地を決めていたわけではなかった。
話をする中で「きちんと目を見て話を聞いてくれるから、話しやすい」と言われた。聞き上手なのかしら、私。
小一時間適当にぶらぶらして途中で別れた。
私は京阪に乗って京都駅のほうまで行ってみることにした。
意外と京都タワーの中ってお風呂しか行ったことなかったし(地下のお風呂は閉業したらしい。年単位で訪れていなかった私が言うのもなんだが、残念だ)。
あとは生活となると必要なものが出てきたので買いに行きたいなと思ったのもある。
京都駅前はイオンなど商業施設的なものが意外と充実しているのだ。これは今回初めて知った。

おなかが減ってきたので、乗り換え駅の東福寺でお昼とする。えらい。限界まで粘らなくなったのがえらい。
地図アプリを見ていて気になった「DRAGON BURGER」。

ブルーチーズバーガーとポテト、ジンジャーエール。

昼時なので少し並んだけど、提供もすぐでありがたかった。
私の中の小さな村田結香が「ポテトも食べる!」と言うので、しょうがないなぁ…とポテトも頼んだ。少々高くついた。
ブルーチーズバーガー、味もだし肉のボリューム感もよかった。期待通りの美味しさ。
ポテトもコンソメ味?優しい味つけだった。
しかし、京都に来てからパンばっかり食べてない?米は??和食は???

京都タワーでは、箱入りの綿菓子と和菓子作り体験が気になった。けど、今じゃないなという気がしたので記憶に刻みつつスルー。
駅の反対側のイオンへも足を運ぶ。ダイソーがでかくてびびり散らかしたが、必要なものは入手できた。

そんなこんなで歩き回っていたらまた疲れきってしまい、バスに揺られて帰還。
己の体力のなさに絶望しつつ、冷蔵庫に入れておいた水無月を食べる。

写真がイマイチなのには目をつむってほしい。

甘さ控えめで、抹茶の苦味もしっかりと感じられ、寒天のような羊羹のような不思議な食感も良い感じ。
こんなに美味しいなら他の種類も買ってくればよかった!と後悔しつつ、新しい部屋のベッド(セミダブルだから広い)へとダイブして、15分だけ…とアラームをかけて目を閉じる。
15分後。
元気になっていた。
なんなの?宿屋で回復する勇者なの??
というわけで、気になっていた近所のお店へ繰り出す。
そのお店の名前は「サルシッチャ!デリ」。
とりあえず、「いつもの」というサルシッチャを一本だけ買った。

写真じゃわかんないと思うけど、でかいし太い。

話は逸れるが、道すがら扇風機を肩に担いで、歌いながら自転車で疾走する青年を見た。先輩からいらなくなった扇風機をもらって意気揚々と寮へ帰る貧乏学生、といったところか。
これが京都か、と思った。
たまんねぇな。もっとこういうディープな京都を垣間見たい。

話を戻して……
サルシッチャとは、一言で言うと生のソーセージである。
このサルシッチャを使い、自家製サルシッチャドックを作ってやろうという計画だ。
サルシッチャを茹でて、焼いて…パンに挟むのだが。
ちょうどいいサイズのパンが手に入らなかったので、結局こうなった。

挟めてないのよ。

サルシッチャ、でっけぇな〜。
チーズもたくさんのせたかったけど、一つだけ頑張ってのせてみたけど、もうのる隙がなかった。
しかしだ。めちゃくちゃ美味しかった。
肉肉しさがすごい。抜群の食べごたえよ!
これも一本しか買ってこなかったのを後悔した。
てか、だから京都来たのにパンばっか食べてんなお前。米は???
あと私って慎重派ね。初めて食べるものは美味しそうでもとりあえず一個しか買わないところが。

そうこうしているうちに20時になったので、慌ててリバイスとドンブラを観て、ツイキャスのラジオ配信を行ったというわけだ。
京都に来ていることはネットで公表していなかったので、いつもと違う部屋から配信しているのが見えてしまうとまずかったのである。
声を小さめに、落ち着いたトーンで話していたのも、他の部屋への音が非常に響きやすく配慮が必要だったから。
昨日、隣の部屋の人がずっとオンラインセミナーみたいなのをやってて、内容がすごくクリアに丸聞こえだったのでめちゃくちゃ気をつけたよ。
落ち着いたトーンで荒ぶるのクソ難しかった。

二日目の活動はここまでとする。
次回、レンタル自転車で街へ繰り出すぞ!お楽しみに!!

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村田結香(ゆんゆん)
面白いなと思ってもらえたらサポートをお願いします。 執筆の際のカフェ代や、記事を書くための取材の予算として使わせていただきます!取材先に心当たりがあればぜひ教えてください(ここが面白そうだから行ってみて!とか)