京都ゆんゆん日記。5
5/18(水)
朝からちょっと弱音吐いていいすか。
足の疲れが尋常じゃねぇ〜。
昨日、寝る前にマッサージしたり、ストレッチしたり、休足時間を足裏、足首、ふくらはぎに貼るという超・贅沢使いしたりしたんだけど
回復してねぇ〜。
疲労の蓄積もあると思うけど、モンキーパークの山登りがとくにきいたな…映画村も結構歩き回ったし…。
しんどいよ~うわ~ん。
はい、というわけでね。
同じように一週間京都行こうかなという方、あんまりいないと思うけど、もしいたら気をつけてください。勢いよく観光するとこうなりますんで。
だから、今日はもうなるべく歩きたくないね。
本当は瑠璃光院に行こうかと思ってたけど、今日はパスだ。
かといって自転車にも長時間は乗りたくない(まだほのかに尻が痛いよ)。
となると、どこかに行くならバスか電車移動が理想的である。
よし、バスに乗って気になってたスイーツを食べに行くとしよう。
京都はバスが発達していて、行き先さえ間違えなければどこへでも行ける印象。大体時刻通りに来るのもありがたい。
降りたいバス停まではまあまあ近かった。
と、目的のお店に向かうその前に。
ここから近そうだから寄ってみましょう、六道珍皇寺。
小野篁さんが毎夜地獄に行くために使っていた冥土通いの井戸、そして黄泉がえりの井戸が見たかったのだけど……
特別拝観のときじゃないと間近で見られないのね、今は。
それこそ初めて京都に一人旅に来たときは結構近くで見たような気がするんだけど(てか、初めての一人旅でここ来るとかディープな旅してんな私)、10年以上前だもんね。変わりますよね。
冥土通いの井戸は小窓から覗けるようになっていたので、よ~く覗いてきたよ。遠かったけど。
黄泉がえりの井戸も見てみたかったなー。
閻魔様と小野篁さんの像にもしっかりお参りしてきたよ。これも小窓から覗くタイプ。
閻魔様はどーんと大きくて迫力があり、小野篁さんにはすべてを見透かされるような印象を受けた。
ここに来てみて、不慮の事故で冥土通いの井戸に落ちてしまった主人公が、生き返るために死にかけの体を使って閻魔様の仕事を手伝う…というお話を思いついたよ。詳細は詰めてないし形になるかもわからないけど。
小さなお寺さんだけど、興味ある人には見ごたえあるので、清水寺を目指すついでにちょっと寄るくらいで訪れるとちょうどいいと思う。
さて、寄り道はこのへんにして。
清水寺方面に坂を上がっていき、産寧坂を少し降りたところにあるのが本日の目的地「雲ノ茶」。
これこれ、この雲のスイーツがどーーーしても食べたかったのだ!
見た目が抜群にかわいいし、どんな食感なのか気になるじゃない?
外側はパリパリで、中は冷たい抹茶のムース。
あんこも入ってる。
甘さ控えめで軽いので、すぐに食べ終わっちゃう。食べ終わるとなくなっちゃうのでかなしい(あたりまえ)。
抹茶ラテも雲の形のミルクがかわいいね。こちらも甘さ控えめで、抹茶の苦みが前面に押し出されていて◎。
映えの極みでした。
ここまで来たら豆腐まんじゅうもいっちゃうか!ということで来てみた「奥丹清水」。
ちょっと待ってくれ、売店が閉まっているじゃないか……。
”豆腐まんじゅうはお店のほうでも注文できます。豆乳ラテとのセットもあるのでお気軽にお店にどうぞ”という旨の貼り紙がしてあった。
普通にお店のほうでそのおまんじゅうセットを注文したら、明らかに店員さんが残念そうにしててごめん…と思いました。
昼のコース頼むと思ってたよね。期待させてすまんかった。
「時間かかりますけどいいですか?」と聞かれた。
ええ、もちろん。こんな昼時に豆腐まんじゅう頼む私があれですから。全然待ちますよ。
とはいえ、そんなに長く待たされることもなく、わりかしすぐに出してくれたのだった。
忙しい時にありがとうございます。
ずっと食べてみたかった、豆腐まんじゅう。
生地がふわふわもちもちしっとり〜!
中身はおからと野菜なんだけど、優しい味つけで癒される。
あとね、この豆乳ラテがとっても美味しかった!
とろとろの濃厚な豆乳に黒蜜がベストマッチ。
おまけ程度に思っていたのでびっくりしちゃった。さすが湯豆腐のお店だけあるね。
幸せな気持ちでお店をあとにし、ぷらぷら歩いていると目の前に素敵な景色が。
いいですね〜。
「そうだ、京都行こう。」感、ありますね〜。
京都、何度も来てるけどここ歩いたの初めてかも。
地図アプリを見ながら、今度は八坂庚申堂へ。
お願いごとをする代わりに、何か自分に禁じるという方法で願掛けするらしい。お酒好きなら禁酒とかね。
お参りはしたけど、猿をくくるほどの願い事がとくに思いつかなかったので、あいさつ程度で出た。
二寧坂のお土産屋さんを冷やかしていると「ちりめん細工館」というお店が目に入った。
かわいらしい和雑貨が、広いお店いっぱいに並んでいる。
と、レジ横に「ちりめん細工手作り体験」という看板が出ている。自分でイヤリングやかんざしが作れるらしい。面白そうだ。
ほー、と見ていたら店員さんが声をかけてくれて、詳しく教えてくれた。
見本も色々と見せてくれたが、今日はワンオペなのでできないのだという(店員さんのぶっちゃけが面白かった)。
「ちなみに明日か明後日ってできます?」と聞いてみたら、明日ならできるということだった。
予定が未定で時間が読めないので、予約はせず「また明日来ます」と約束してお店を出た。
明日の楽しみができたぞ。
一泊二日なら多分やらないことである。
そろそろおなかが空いてきたな〜というところで、「一寸法師」というラーメン屋さんを見つけて立ち寄る。
ラーメンの名前がいい。「純白縁結び」だって。これにしてみよう。
カニとかほたてとかが贅沢に入ってて、カニに恋みくじがついてきた。そういう縁結びを期待して注文したわけではないですけど。
で、スープが白味噌ベースなのだ。ワァ…京都っぽ〜い(表現がちょっとアホっぽい)。
優しい味で私は好きだな。麺も太めでちゅるんとしてて、小さなあられ?もカラフルでかわいいね。
ちなみに、カニについてきた恋みくじはあまり良い内容ではなかった。なんだろうね、この告白してないのにフラれた感じ。
ところで、私はずっと欲しいものがあった。
コンパクトにたためるエコバッグだ。
先代が破れてしまってからずっと気に入るものがなくて、京都でならかわいいのに出会えるかなと思っていて。
二寧坂のお土産屋さんでやっと出会えた。
金子みすゞの詩をもとにデザインされたというエコバッグ。
金子みすゞといえば「みんなちがって、みんないい」のフレーズが有名な「私と小鳥と鈴と」くらいしか知らなかったけど、この詩を見てああいいなと思ったので即決だった。
しかも、サイドにボタンがついていてマチのある形に変えられたり、口を閉じられる紐がついてたりと、機能面も充実している。
ガンガン使っていきたいと思う。
まぁでもあれですね。京都関係ないっすね。
あともう一つ、これも自分にプレゼント。
ちょっとお高い、美味しい梅干しが食べたくて。
梅干しは疲れにもいいしね。
「おうすの里」という梅干し屋さんでいくつか試食させてもらった結果、一番甘いというこれが一番好きだったのさ。
これも京都関係あるかって言われるとどうかね。まぁ私がいいんだからいいんだけど。
朝は歩きたくないと言ってたのに、なんだかんだ結構歩いてしまったぜ。
京都には私を歩かせるパワーというか魅力が詰まっているなぁ。すげぇところだよ、京都。
もう疲れを持ち越したくないので、行くか、銭湯。
レトロな外観がたまりませんな。
中もこじんまりしてるけど、お風呂もいくつか種類があるし、サウナと水風呂もアルヨ。
そして、なんといっても浴場内に鯉の水槽があるのが特徴的。ゆったりと泳ぐ鯉を眺めながらお湯に浸かるのは不思議な感じだった。
ふと鏡を見たら、あまりにも気の抜けたほけーっとした顔をしていて笑っちゃった。
サウナと水風呂は短時間ながら二往復した。
水風呂がキンキンに冷えてやがるっ…!状態で、1分くらいが限界だった。そのあと椅子に座ってたらちょっと整ってよかった。
こういうのも、一泊二日とか二泊三日だったらやらないよなぁと思う。
面白い経験をしている。楽しい。
ここで急に真面目な話をするが、聞いてほしい。
この数日間でわかったことがある。
私は自分と違うものを良しとしがちで、いつもそこを目指している。
だけど、私の持っている性質とはかけ離れているから上手くいかなくて、「ああ私ってなんでだめなんだろう」と凹む。大体これを繰り返して生きている。
例えば。
人見知りしない、誰とでも仲良くなれる人を良いなぁと思う。そこを目指してアレコレやってみる。
でも、どうしても違和感を感じてムズムズしてしまって、結局上手くいかない。ああ、私は人と仲良くなることもできないコミュ障なのだな…と凹む。
…もう、ぜーんぶ間違っている。
だって、元々持っている性質が違うんだもの。自分にあわないやり方じゃ上手くいきっこない。
理想に到達できないからってだめだと思うのはどうか。その理想の掲げ方が間違っている可能性はないか。
私の目指すべき道はきっと別にあって、それは私の持った性質を磨き上げた先にある。
だから、その性質を見極めることが重要なんだ。
必要なのは、理想通りになれない自分を投げ出したり追い詰めることではなく、迷っても立ち止まってもいいから、別の道を、自分の行くべき道を根気よく模索することなんだ。
そしたらきっと何か一つくらい、しっくりくるものに出会える気がする。それがいつかはわからないし、一生見つからないかもしれないけど。
いや〜、人生だな〜。
以上、真面目な話でしたっ。
そんなこんなで、五日目の活動はここまでとする。
次回、ちりめん細工手作り体験は上手くいくのか!?そして偶然出会った素敵カフェとは!?お楽しみに!!