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高校生の子供を持つ親になった

”The best and the worst part of parenting is watching them grow. ”

カナダ人の友人の言葉だ。
子育ては喜びであり、そして寂しい。

上の子が高校生になり、私にとって子供の成長が" best part"ではなく "worst part"の方になってきた。

目をつぶれば、一緒にかまくらをつくったり、肩車をしたり、海でスノーケリングをしたりしたことが、ついこの間、本当についこの間のことのようによみがえる。

こんなにも鮮やかに覚えているのに、
もう、あのときは戻らないのだ。

柔らかい肌や、繋いだ小さな手、甲高くのんびりとした声。

いつでも触れるし、聞けると思っていたのに、触れようとすると、風に舞う砂のように遠くに飛んでいってしまう。光りながらサラサラと。

子供達が小さい時は、手が2本では足りない、目が2つでは足りない、と数え切れないほど思った。

しかし今は、ほんの少しの反抗期を経て、子供達が私の手となり、目となり、私を助けてくれることも増えてきた。

そして、去年のクリスマスは、息子と娘が私たち親にクリスマスプレゼントを用意してくれた。
サンタクロースも、子供の成長を見届けて心置きなく引退できる。

それはもう、手放しで喜ぶべきことなのに、ずっと待ち望んできたことなのに、
喜びとは別に、なぜだか涙が出そうになるのはなぜだろう。

人生は色々なことがあるけれど、どんな時も私を「今ここ」に繋いでくれたのは、あの小さな手だった。

私が繋いであげていたのではなく、彼らが私を繋いでくれていたのだった、と今になって気づく。

彼らも思春期だけれど、私も晩年の思春期なので、こういうさめざめと、モタモタと、したことを書くことを許してほしい。

こうアウトプットすることで、私も小さな心の準備を重ねていくことができるから。

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Uniearth
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