夏といえば山火事
カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州で発生している大規模山火事の煙が、風に乗って国境を超えたカナダのBC州まで届きました。
おとといから煙が濃くなってきて、今日はあたり一面真っ白です。
大気状態も悪く、Air Qulityは最高値の10(10が一番悪い)を超えました。
同じ場所から撮った写真
今日(2020年9月14日)↓
オーストラリアの山火事も、アメリカ西海岸の山火事も人ごととは思えず、煙が濃くなるたびに胸がズンと重くなります。
というのも、私の暮らすSquamishの周囲でも、ここ数年は当たり前のように山火事が発生し、夏休みの後半は煙で何もできない、という年も数回ありました(過去記事はこちら)。
5−6年前はこんなじゃなかなった。
山火事が夏の災害と定着してしまったことを肌で感じます。
山火事に発展するかどうかは、春先にどれだけ雨が降ったかが鍵。
今年は7月でも肌寒くパラパラと雨が降る日も多かったから、BC州では山火事の被害は少なかったように思います。
それでも4月におきた山火事で一部地域に避難警告が出た時は心配でした。
消しても消えない火
だいぶ前になりますが、友人がある時山の中で用を足し、そのトイレットペーパーをその場で燃やしたそうです。もちろん足で踏んで完全に火を消したのですが、燃えかすの下の地面から煙がずっと燻り続けている。という状態だったそうです。
足で踏んで完全に消しているのに、煙が立ち上る。
「消しても消えないのは怖かった」と言っていました(最終的に水で鎮火したそうです)。
日照りが続いた森にとって、どんなに小さな種火でも、投げ込まれさえすれば燃やし尽くす準備が整った状態。
火の不始末など人的要因で発生することも多いですが、雷も山火事の大きなトリガーです。
1度発生すると広がるしかない。
どんなに頑張っても太刀打ちできない。
火の手がどんどん自分の居住エリアに近づいてくるのは恐怖でしかありません。
そんな無力さを思い知らされるばかりです。
家を失った人、命を落とした人を思うと辛いです。
山火事の原因
山火事がこんなに発生するようになったのは、もちろん干ばつが原因ですが、もう一つにフォレスト・マネージメントという観点から森をそのままにしすぎたことも理由の一つだという声も聞かれます。
昔はファーストネーションのコミュニティーが自分のコミュニティーを守るために計画的な野焼きをして、山火事が発生しても自分達のコミュニティーの手前で止まるようにしていたそうです。
ただフォレストマネージメントには莫大なお金がかかるため、文字通り手付かずの自然の姿があるが故に潤沢な燃料と化してしまった。
という側面があるようです。
解決策はあるのでしょうか、、、。わかりません。
寄附金の宛先は
現在発生中の西海岸山火事への寄附金先ですが、Go Fund Meでも個人レベルから街レベルまで多くの募金先があり、どこに募金すべきなのか迷ってしまいますね。この記事では2つ紹介します。
1つは言わずと知れたAmerican Red Cross。
もう1つは、私の個人的な繋がりのある方が暮らすコミュニティが被害にあっており、Go Fund Meページを立ち上げているのでリンク先を貼っておきます。Takilma Oregon Disaster Relief fund
山火事とコロナと
大気状態が悪いため、BC州の一部の地域では学校がクローズになったそうです。政府からも屋外での活動は控えるようにという指示が出ています。
長い夏休みを終えて、これから!という時に。。。
私の息子も煙の中で外遊びをした日があって次の日から「喉が痛い」と言い出しました。もちろん学校は欠席して、今日は念のためコロナ検査に行ってきました。
コロナ、山火事、と人間に追い討ちをかけるように次々に起こる難題。
ラニーニャも正式に観測されたとのことで、今年の秋・冬は雨や雪の多い寒い冬になりそうです。
どちらも足掻いても仕方のないことですが、気分が沈みます。
が!沈んでいても仕方がない。
毎日毎日、淡々と目の前のこと、やるべきことをやっていきましょうね。
と思っていた矢先ですが、そんな気分に追い討ちをかけるような、さらにショッキングなニュースが早朝に飛び込んできました。→続きは次の記事で
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