ルート・ブリュック 蝶の軌跡
ルート・ブリュック(1916-1999)はフィンランドを代表するセラミックアーティストである。フィンランドにあるアラバマ製陶所の美術部門デザイナーにスカウトされキャリアをスタートさせた。
前期の作品は、果物や鳥、食べ物など日常的なモチーフの陶版が多く、戦後のフィンランド人の生活に彩りを与えた。
後期の作品はより抽象的になり、もともと「建築家志望」であったことが伺えるタイルによる壁面作品へと移行していく。
没後20年、日本で初めてとなるルート・ブリュックの個展。実は、個展が開催されるまで彼女ことは知らなかったのだが、実際に行ってみると、北欧の可愛らしいフィンランドから、少し違ったフィンランドの一面を見ることができ興味深いものがあった。
〜作品〜
《ライオンに化けたロバ》
イソップ童話の『ライオンの皮を被ったロバ』に因んで付けられたタイトル。
ライオンのお腹にはロバが潜んでいる。
《心のモザイク-ルート・ブリュック、旅のかけら》
ルートの長女で現代アーティストのマーリア・ヴィルカルのインスタレーション
母親が残した膨大な数のタイルから選ばれたものが、数十メートルに並べられてある。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?