ストーカー、ダメ、絶対
先日、Instagramを見ていた時に
「元カレがストーカーになった」
という記事を見つけた。
適当に読んだのだが、途中でちょっと……と思い止めてしまった。そう何故かというと、
私、元カレに、ネットストーカー、された事ある。
そう、この話実は初めてするのだが、私は元カレとも言えない元カレもどきにずっと迷惑行為をされていたのだ。
事の始まりは小学生の頃まで戻る。
当時、いいなと思った相手は中学受験で同じ学校に進学しなかった。だからなのだろうか、っていうか多分、私の事を好きな人の事を好きになっていただろうけど彼と付き合うという状態になった。
まあでも、正直な話をしよう。小学生の恋愛なんておもちゃで遊ぶのと同じである。(現役小学生たちよ、すまん)
何故なら、相手の事を本気で好きなわけではなく、ただ、漫画や小説、アニメや映画などで見た恋愛に憧れているだけなのである。
簡単に言うと、ただのマウント。私は恋人がいるのよっていう分かりやすい自己顕示欲。相手の事なんて好きでもないのに、好きと勘違いして間違いを選んだ。
勘違いは卒業してすぐに覚めた。ありがとう現実主義の私の脳みそよ。
よく見れば別にタイプでもないし、好きでも何でもないし、好きでいられる自身すらなかった。子供って怖い。
そして春休みに共通の友人を通して別れ話をした。自分で言えばよかったんだけど、多分、もうその時点で話したくもなかったのでしょう。怖いね。
そう、それで別れて当時はメールでやり取りをしていたのですが。
何度アドレスを変えても連絡が来ていた。
しかもメールの内容がいつも。
おじさん構文
だったのだ。なので最近おじさん構文の話をすると、お!?似て、似てる!?と思い返す。ぞわぞわします。
当時の私はさすがに人に頼って別れを告げたのは良くなかったと思い、メールでしっかり別れを告げた。しかし、相手には一切響いてなかった。
届くのは、「元気?」「やり直そうよ」「何でそんなに嫌なの?」の繰り返しである。
だから!言ったじゃん!!無理だと思ったから!!そう言ったんだよ!!聞いてんのか!おい!!日本語分かるか!?あ!?
っていう状態が数年続いた。
笑える話だが、一年に数回、メールが送られてきたのだ。
アドレスを拒否しても、相手がアドレスを変えたら来てしまう。何てこった。
もう連絡してこないでと言い切り、地元の知り合いたちに変えたアドレスを教えるのを止めた。何度変えてもバレているのは、明らかに誰かが教えている証拠であった。
目ぼしい人間を定め、とにかく情報を統制した。
メールが来る度に不快になるのが嫌だった。気持ち悪いと思うのも、背後を気にするのも嫌だった。終わったと思っていた事が、いつまでも続いていた事。そして何も伝わらない事。
とにかく不快だったのだ。
ちなみに色々あって地元の友人がいないが、その原因の一つがこれである。教えてないと言っていた子が実は教えていたりなどされていた。
高校生になり恋人が出来、なりを潜めたと思ったメールはやっぱり時折来ていた。もうこれは無視が効果的であると、完全に放置していた。ちなみに当時の彼氏と付き合っている情報も、バレていた。プライバシーは一切ない。いかれてやがるぜ!
何故ここまで相手が固執していたのか。全てが終わった後に考えたが、恐らく相手が中高一貫の男子校に行った所もあるだろう。異性との関係性が持てない空間で、過去に縋るしかなかったんだろう。
段々と連絡が来なくなり、ようやく終わったと思ったこの件だが。
極めつけがあった。
確か、18、9歳の時だろう。
Twitterで突然、話しかけられたのだ。
そう、インターネットの海を使い私を探し出し、フォローしてきた。ちなみに当時はたまたま一瞬だけ鍵を外していて、その瞬間を狙ったかのようにフォローされた。
慌てて私は相手をブロックし、それを見ていた友人たちにヘルプを求めた。そして鍵をかけ直し、
「あああああああやだあああああうわああああ」
と叫びまくった。
すると友人たちが見た相手のTwitterで
「ただ仲良くなりたかっただけなのにな」
「ごめんなさい。もう連絡しません」
などとおじさん構文で呟いていた。
さて、ここで怖かったのは何だろうか。
フォローされた事?再び悪夢がよみがえる事?いや、違う。
鍵をかけたアカウントで呟いた言葉がばれている事
そう、皆よく考えてくれ。奴はブロックされていて、鍵をかけた私のアカウントは別のアカウントからも見れない。
そしたら答えは?
そう。
最初から別のアカウントで私のアカウントをフォローしていた事である。
いつからかは分からないが、私はずっと見られていたのだ。恋人と付き合っていた時も、部活を懸命にしていた頃も、友人たちとのくだらぬ話も。全部、全部。
監視されていた。
プライバシーの欠如。
ねぇ、そこまでして私とやり直したかった?何をしているか知りたかった?監視していたかった?ねぇ。私が嫌だって、止めてって何十回も言ってきたのに伝わらなかった?自分勝手に解釈し続けた?
貴方にストーキングされ始めてから、私にはその選択肢が存在しないのに。
さらに一年後、働いていたバイト先に偶然彼はやって来た。最初こそ驚いたものの、私は仕事中、これは終わった事。接客は他の人に任せた。
これで帰りの時間まで待たれていたらキレよう。そして誰かを呼び出そうと考えていたものの、杞憂に終わった。
だが、次の週の同じ曜日に、奴はやってきた。
私は思わず怪訝な顔をした。そして一緒にシフトに入っていたベテランのおばさまに事情を説明し、対応を全て任せた。当時お弁当屋さんで働いていたのだが、奴の頼んだ物を作りもしなかった。他の事をしてなさいと、おばさまが気を利かせてくれたおかげである。
そしてそれが数回続き、私は思わずシフトを変えた。
問題が!あります!と手を挙げ、全てを話した。その職場はとても居心地が良かったのと働いている人が優しかったからそれは受け入れられた。でもその職場、数ヶ月後に潰れました。
会わなくなってようやく、私は安心出来た。さらにTwitterのリアアカと言われるアカウントを消した。優衣羽としてのアカウントを作った時に、そもそもこっちのアカウントはいらないのでは?と思ったのだ。
優衣羽として活動していく上で、リスクを一つでも減らそうと思った。そして奴が優衣羽としての私を知っていようがいなかろうが、もう関係ない。
だって私は小説家で、奴の知っている小さな子供ではないのだ。
プライベートでも、成熟した大人になったのだ。(ちょっと書きながら笑ってしまった)
他人ですし知り合いでもありませんと返せる。今もう一度会ったなら、同じ事が繰り返されたなら、私は優衣羽の名前を持って奴を公開処刑にしたのち警察にも相談、とりあえず心身共にズタボロに出来るので気楽である。
今、誰かに恋をしている人に伝えたいのは。好かれたいのであれば、相手の嫌がる事はするな、だ。
嫌よ嫌よも好きのうちと言うが、それは関係が成立した後である。その前から絶対やるな。何故なら、その嫌は本気だから。
別れた後にもう一度を期待するな。理由は色々あるだろうが、一度嫌で湧かれたのなら、もう一度付き合った時に同じ事が目につくから。人間って中々変わらないから。
関係を続けたいのなら、相手をリスペクトし、大事にする事である。
間違ってもストーカーにはなるな。マジです。
束縛は人それぞれだろうが、相手が良しとしない事は実行しない事。
優衣羽ちゃんも、別に束縛や愛情が重いのは困らないのですが、ストーカー化と自由にさせてもらえないような状態になれば話は別であるのですよ。
おかげさまで恋愛面に対し、ビビるようになったのはこのストーカー事件のデメリットである。
メリットとしては、人間ってこんなもんなのかと気づけた事である。
とにかく何が言いたいかって。
ストーカー、ダメ、絶対。