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元気でいろとは言わないが、日常は案外面白い

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作家による日記風エッセイ
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2024年1月の記事一覧

爆発しても、散った残骸は美しいと信じている

爆弾みたいだなと思ったんだ 空に上がる火や色鮮やかな花、点滅するサーチライト、爆弾みたいなものの寄せ集め。百日紅の花が爆弾みたいだと語る人を知る前の話、散る花を爆弾みたいだと思った。 理由は分からない。ただ、爆発して散った物の名残が地面に落ちていると思った。実際花は爆発しないし、本当の意味で爆発しているのは空に上がった火花や何光年も先で既に死んだ星くらいなもので。けれど地面に散ったそれを、咲き誇り花盛りを迎えているそれより好きだったのは、どれだけ汚れても物の本質は変わらな

空の青さを知っている。他の誰でもない、自分の中にある色彩を

声にした。ペンを走らせるのではなく、唇を開いた。 人生が不条理の連続であると気づいたのは随分昔の事だ。願ったとて叶えられず、努力しても手に入らないものがある。初期ステータスは自分で決められるものではない。ただ、キャラクリ画面に自分が出てきたら、間違いなくステータスは振り間違えている。 15歳になるまでの長いようで短い年月は、私の人格形成を大いに狂わせたと振り返って冷静に考えても思う。このしょうもない15年間は私に、私である事を後悔させるような時間だった。 生きてるだけで