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仮面ライダー俳優に会いに行ったら神経がすり減るBL映画だった
私は、Filmarks(フィルマークス)という映画情報サービスのアプリを眺めていたとき、フォローしていたYouTuber・劇団かいばしらさんが映画のレビューをアップしていた。
『恋い焦れ歌え』評価 4.0
(結構評価が高いな。予告を見てみよう)
それは、BL映画だった。しかもR15指定。結構ハードな描写も多そうだなと思い、観るのに一瞬躊躇したが、どうしても私の興味を惹かれる要素があった。
主演 稲葉友
詩島剛だ!仮面ライダーマッハだ!とテンションが上がる。
しかも初主演。これは見に行かなくては!と自然と使命感すら芽生えていたので、すぐに上映館をチェックした。
上映館の少なさに焦り、舞台挨拶のチケットをゲット
上映館を調べてみると、全国14館だった。東京周辺で見れるのはたったの4館。少ない、少なすぎる。これは少し遠い場所の映画館で見ることになってもいいことを覚悟しなくてはいけないなと思ったが、渋谷に1館だけあった。
「渋谷シネクイント」
前から気になっていた映画館だ。
もっと調べてみると、公開したばかりだったので舞台挨拶をするらしい。私はとっくに売り切れているんだろうなと思いながら、ほんの少しの期待もこめてチケット状況を確認すると案外普通に残っていた。3列目でも全然残ってる。
これを購入すれば、稲葉友さんに会える?しかも間近で?そんなことを考えたら、ここで行かなかったら絶対後悔するという気持ちで衝動的に購入してしまった。
映画を見る前に原作漫画を購入
舞台挨拶の前日は新宿でお好み焼きとサーティーワンのアイスクリームという、幼なじみといつもの夕食を済ませたら、まだ帰るにも時間があったのでアニメイトに行くことにした。
学生の頃は飽きるくらい訪れた場所だが、大人になった今はアニメに対しての物欲が減ったので滅多に行かない。この機会に「恋い焦れ歌え」の原作漫画を買うことにした。
自宅に帰って読んでみると、性描写が多い作品でビックリした。映画がR15なのも納得だ。一体どこまで作品で見せるんだろうという疑問が生まれ、映画では原作の内容がだいぶカットされた脚本であることが想像できた。
それと同時にキスシーンだけの優しいBL映画ではないことも分かったので、自分がスクリーンを直視できるのかと不安も生まれる。私はBLCDであればどんな過激なものでも聞けるが、映画となるとどうしてもリアルさが増してしまうので苦手意識があったのだ。
この機会に克服しようと、気合を入れた。
【感想】BL映画でTOP3に入るくらい好きになった
すごいよかった…。神経がすり減らさたけど、満足度の方が高かった。良すぎてすぐに長文の感想をFilmarks(フィルマークス)であげています(笑)。
私はBL映画をそれほどたくさん見たことはなかったし、一番好きなBL映画である「ひだまりが聴こえる」よりも過激な描写が多いディープな作品だったけど、意外と受け入れられました。
何より、安心したのは性描写だ。見る側にしっかり配慮されて撮影していたから、苦手意識を持つことなく見れたことが嬉しかった。
そして、この映画の一番語らなくてはいけないのが、桐谷仁役の稲葉友さん、KAI役の遠藤健慎さんの演技力。
仁は男にレイプされたことでプライドと尊厳が傷つけられ、教師になれなかったどん底の状況から這い上がっていきます。精神に追い詰められた様子の稲葉友さんの演技に圧倒されました。
特に、ラップのシーンは凄い。仁は技術でなく感情で訴えかけてくるようなラップをしますが、最初は周りから挑発されたことで怒りに任せて感情をぶつけていました。その後、KAIやシャルターの仲間と関わっていくことで、精神的に強くなり、ラップにも深みが生まれてより聞いた人の心に届くようになってきます。
KAIは本当に不器用で健気な少年。仁がトラウマを克服できるように荒々しい手段を取りますが、厳しさの中にも優しさが少し垣間見えててキャラクターの魅力が出てました。正しい手段ではなかったけれど、あの手助けが彼にとって唯一考え抜いた答えなんだと思うと、仁と違う人生を生きてきたという事実がより実感できる。
そして問題のラスト。これにはある意味期待を裏切られた。原作漫画と全然違うのだ。これは賛否が分かれそう。私は断然、原作漫画派です。
キャストたちの感想や撮影の様子が聞けるありがたさ
上映後すぐに舞台挨拶が始まった。
登壇したのは、稲葉友さん、髙橋里恩さん、ハハノシキュウさんの三人。
映画を見終わってすぐにキャストさんの感想や撮影の様子を聞けるのは滅多にないことだ。今回偶然にチケットが取れたことのありがたさを実感する。
締め上げられて気絶するシーンでは、髙橋さんの力が強すぎて稲葉さんが撮影中に本当に気を失いそうになったという話は驚いた。
三人とも落ち着いた様子で話していながらも、特に印象的だったのが稲葉さんだ。インタビューに答えながら二人の話にもツッコミを入れて話を盛り上げてくれて、静かな会場に和やかさを与えてくれている方だなと思った。
そして、noteを書いている途中で公式アカウントから情報がきた。
「追加舞台挨拶決定!」
これは行かなくては。ちょっと友人を誘ってみます。