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韓国ドラマ「偶然見つけたハル」漫画のエキストラが主人公の学園ラブストーリー
SNSで話題になっていた「偶然見つけたハル」、通称「オハル」がついにNetflixで4月から配信開始しました!私も以前から噂には聞いていましたが、見たら期待以上のストーリー。これまでの韓国ドラマではみたことがなかった世界観と設定なので、何度も見返したくなる素晴らしい作品でした。
あらすじ
ダノは心臓病を抱えていながらも明るくて優しい学校の人気者。イケメンの婚約者がいるがなかなか振り向いてもらえず、10年間片想いしていた。ある時から身の回りで不思議なことが起きていることに気づき、自分がいる世界が"秘密"という漫画の中だと知ってしまう。しかも自分はヒロインを引き立てるエキストラ。ある日、自分が大怪我をする未来予知(漫画のネームが見える)をみるが、名もなき出席番号13番に助けられた。ダノは13番が未来を変える鍵だと思い、ハルと名付け、余命短い自身のストーリーを変えようと奮闘する。
最高視聴率4.1%ながら、その年の賞を総ナメに
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75983435/picture_pc_8755741b34fc67f91e95e7a774f80b36.jpg?width=1200)
偶然見つけたハルは、2019年にMBCで放送された韓国ドラマ。「偶然見つけた七月」と呼ばれる韓国のウェブ漫画が原作です。視聴率は全話平均3.2%、最高4.1%と物足りない結果で終わりました。百想芸術大賞の大賞を獲得した「椿の花咲く頃」が同時間帯に放送されていたことが、低視聴率の原因として上げられます。しかし、斬新かつ独特な世界観だとSNSを中心に話題となり、その年の賞を総ナメにしました。
2019年
第32回グリメアワード 新人俳優賞 ロウン
MBC演技大賞 今年のドラマ 偶然見つけたハル
MBC演技大賞 水木ドラマ部門優秀女優賞 キム・へユン
MBC演技大賞 新人俳優賞 ロウン
MBC演技大賞 新人俳優賞 イ・ジェウク
MBC演技大賞 新人女優賞 キム・へユン
2020年
ソウルドラマアワード ドラマ賞 偶然見つけたハル
紹介したのは受賞のみですが、ノミネートも合わせると14つ!その数を知ると、SNS世代を中心に幅広い層から支持されていたことが伝わります。
漫画の世界だけで物語がすすむ、独特な世界観
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漫画の世界と聞くと、韓国ドラマ「W-君と僕の世界-」を思い浮かぶ方が多いかと思いますが、全くの別物です。現実と漫画の世界を行き来せず、漫画の中だけで物語が完結します。
このドラマでは、
ステージ…漫画のストーリー内の出来事。
シャドウ…漫画のストーリー外の出来事。漫画の余白部分。
が存在。
通常のキャラクターは作者の意図した通りにしか行動、記憶できません。ダノのように"秘密"という漫画の中にいると理解すると自我が生まれ、シャドウでの出来事が記憶できます。しかし、自我が生まれたからといってもステージでは自由に動けず、ストーリーを進めるための言動しかできません。
ページをめくる音でステージとシャドウが頻繁に切り替わり、前世、存在意義、哲学を盛り込んでストーリーが進んでいます。私も最初はこの設定に戸惑いましたが、不思議と徐々に慣れていき、楽しんでみれました。
少女漫画あるあるが多いので、共感しながらみれる
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75991428/picture_pc_3c5ca6d337f9a1b9b30e3a4c8b2bdf7e.jpg?width=1200)
"秘密"という漫画は、セレブが通う学校に庶民の主人公が入学し、とある出来事がきっかけで学園一のイケメンに気に入られるというストーリー。まるで「花より団子」や「相続者たち」を掛け合わせたような内容です。
・突拍子もない出会いで主人公に興味をもつイケメン
・イケメンの取り巻きにいじめられる主人公
・修学旅行や体育祭といったイベントばかりで勉強をしない登場人物たち
・主人公から目が離せなくなり、過保護になるイケメン etc…
終始繰り広げられる少女漫画あるあるに、自我が生まれたダノと一緒になって笑いながら見れます。
なかなか出てこない、喋らない、ハル役ロウンくん
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75994110/picture_pc_f74c1cf4b3ed07c57d02cae59bb2bbd2.jpg?width=1200)
このドラマはSF9のロウンくんの初主演作品です。まるで漫画の中から出てきたようなビジュアルの良さから、彼を見たくてドラマを視聴する方が多いかと思います。
このドラマの序盤はロウンくんが出てきません。ハルは「名もなき出席番号13番」という設定なので、出てくることがあっても顔を見せないようにして登場します。そしてやっと登場したと思ったら、次は喋りません。なぜなら、彼の設定は作者からセリフを貰えないモブキャラだから。
そんな「名もなき出席番号13番」がダノと関わっていくことで次第に自我が生まれ、ストーリーのキーパーソンとして活躍していくのが、このドラマの魅力です。
息をするのも忘れてしまうような映像美
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75995677/picture_pc_e725b70ea6d46de7c613ce0886cbb5fd.jpg?width=1200)
まるで漫画の世界にいるような現実離れした映像美も魅力です。原作の雰囲気をうまく生かしているので、違和感なく見れます。特に、凌霄花(ヌンソファ=ノウゼンカヅラの花)の側でダノとハルが初めて対面するシーンは忘れられないくらい印象的でした。
ダノとハルのすれ違いで泣きそうになる
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この作品では、”自我”がとても重要です。ステージとシャドウが切り替わる際、自我がターニングポイントとなってストーリーが展開されていきます。何度もダノとハリが自我によってすれ違いを起こすので、見ている側としては「気づいてくれ…」と願わずにはいられません。
ダノの婚約者ギョンも加わることで、より一層悲しさが掻き立てられて泣きそうになります。
作品により惹き込まれる、名曲揃いのOST
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韓国ドラマの欠かせないOST。このドラマも名曲揃いなので、外せない魅力です。曲を聞くだけで泣きそうになります。しかし、現在「First love」以外のOSTは配信されておらず、YouTubeでしか視聴できません。CDも廃盤となっており、手に入ることも困難な状態です。
「First love」は主演を務めたロウンくんも歌っているので、ぜひ聞いてみてください!
▼原作「偶然見つけた七月」はこちら
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