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小手先から始めるデザイナーとして信頼されるには

こんにちは!
今年は初の試みとしてUIUX Labメンバーを中心にデザイナー有志でアドベントカレンダーを実施することになりました!こちら3日目の記事となります。

1.はじめに

私はゲーム事業部でUIデザイナーをしています!今年で2年目になり、現在は運用中のプロジェクトにて主に機能開発をメインに担当しています。

記事のタイトルを見て気になって読み始めてくださった方がほとんどだと思うのですが、2年目のひよっこが「信頼」について語るなんて…と思われるかもしれません。もちろんデザイナーとしての信頼は、スキルに始まり、経験や実績など一朝一夕で獲得できるものではないです!!

そんな経験も実績もまだ持ち得ないデザイナーが信頼を積んでいくにはどうすれば良いのか考えてみました。

経験や実績といった時間依存ではなく、意識すれば明日からでもできるという意味もこめて、ここではあえて小手先から始めると綴らせていただきます。

2.信頼されるには

信頼されるためと一言にいっても色々あると思います。
新卒時には、「クオリティとスピードの両立を意識する」や「知見共有を定期的にする」など色々なことを考えていました。

その中でも、一緒に働くメンバーに対してホスピタリティー持ち合わせることは1つ重要だと感じています。

ホスピタリティは「思いやり」や「気配り」を意味しますが、この姿勢はデザインにおいても不可欠です。

信頼されるデザイナーは、ユーザーが何を必要としているかを深く理解し、それを形にする能力を持っています。これは対ユーザーだけでなくプロジェクトで働くメンバーに対しても、こういったデザインの視点を活用することで信頼形成していけると思います。

直近のUIUX Labでは、UX観点でデザイン心理学について皆で議論する機会がありました。(参考サイト
今回はそんなデザイン心理学の視点で信頼されるについてまとめてみました。

本記事での補足画像は、上記サイトから引用させていただいております。

3. 信頼をされるデザイン心理学アプローチ

3.1 視覚的階層(Visual Hierarchy)

まずはデザインの基本、「視覚的階層」についてです。
これは情報の優先順位をビジュアルで分かりやすく整理する手法で、伝えたい情報をメンバーに対してもわかりやすく伝えられる能力は仕事を円滑に進める上でとても大切です。デザインの見た目の分かりやすさが直接的に信頼感につながります。

例えば、MTGでの資料やデザイン提案時にこういう経験はありませんか?

  • スライドが文字だらけで、どこを見ればいいのか分からない。

  • 提案内容が埋もれてしまい、重要なポイントが伝わらない。

このような状態では、質の良い議論でできなかったり、確認する人のフィードバックコストは上がってしまいます。解決策としてテキストのサイズやウェイトで強調する適切なスペースを使って要素を整理するといった優先度をつけるだけで、情報の理解度が格段に向上します。「この人の資料は分かりやすい!」とフィードバックする側に思われれば、信頼度が自然と高まります。

 ▶Tip:伝えたいことを優先度づけて整理することで、視覚的に信頼を構築する。



3.2 段階的要請 (Foot in the Door Effect)

次に紹介するのは「段階的要請」です。フット・イン・ザ・ドア効果なんて言われたりもしてます。これは、小さな依頼から始めて徐々に大きな依頼を引き受けてもらう方法で、こちらも信頼構築に役立つと考えます。

デザインの仕事でも、いきなり大きなタスクを丸ごと依頼するのではなく、小さなタスクから段階的に頼むことでスムーズな引き継ぎが可能になります。

たとえば:

  • 最初に簡単な作業をお願いし、その後に発展的な作業を頼む。

  • チーム全体で共有するタスクは段階的に分割する。

こうした工夫によって、相手が感じる負担を軽減でき、結果として「この人は仕事を進めやすい」と信頼されるきっかけになると思います。


▶Tip:文脈もなく大きな依頼をするのではなく段階を踏む



3.3 反応型オンボーディング(Reactive Onboarding)

最後に紹介するのは、「先回りして準備する力」についてです。心理学的には「反応型オンボーディング」と呼ばれるこの手法は、相手のニーズを先読みして動くことを指します。

特に開発フェーズでは大切なことで、プランナーやエンジニアの領域にも顔を出すデザイナーだからこそ予見できることはたくさんあります。

例えば:

  • 相手が必要とする資料やサポートを事前に用意する。

  • 仕様として足りていないデザインを先行して提案する。

  • エンジニアの実装まで考慮したアセットやレイアウトにデザインする。

これにより、チームやクライアントは「この人は信頼できる」と感じるようになります。予想を超えた準備や気配りは、信頼構築の強力な手段だと考えます。

  ▶Tip:ニーズを予見して行動することで、周囲の信頼を獲得する。


4. まとめ

デザイナーとしての信頼は、経験や実績だけでなく、日々の小さな工夫でも積み上げていくことができます。今回はデザイン心理学の観点でいくつかあピックしてまとめてみました、

  1. 視覚的階層で分かりやすさを演出する。

  2. 段階的要請でタスクをスムーズに進める。

  3. 反応型オンボーディングで先回りして準備する。

これらを意識して実践すれば、着実に信頼を高めていくことができると思います!デザイン心理学は他にも色々あるので気になった人は調べてみると面白いかもです。

デザイナーとしての信頼構築の第一歩、ぜひ始めてみてください!

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