
【ジャズギター】マルチエフェクターシンドローム【症候群】
Guitaristのタナカ裕一です。noteはじめました。
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マルチエフェクターシンドローム
マルチエフェクター・シンドローム
「・」を打つとワードが2つに分かれるせいでドロドロ感が減るな。並べて書いてみるのは大事なことだ。「マルチエフェクターシンドローム」表記を本記事では採用してみるのだが、それはさておき急にこんな書き出しで面食らったことであろうから、この言葉をもう少し詳しく観察してみよう。
シンドローム (syndrome)。原義は「同時進行」。
症候群。
症状が同時進行で起きている状態。
症状が同時進行で起きている状態・・・
症候群(しょうこうぐん、英: syndrome、シンドローム)とは、同時に起きる一連の症候のこと。原因不明ながら共通の病態(自他覚症状・検査所見・画像所見など)を示す患者が多い場合に、そのような症状の集まりに名をつけ扱いやすくしたものである。シンドロームの原義は「同時進行」であり[1]、同時発生様の社会現象などを指す用語としても使われる。
原因不明ながら共通の病態(自他覚症状・検査所見・画像所見など)を示す患者が多い場合に、そのような症状の集まりに名をつけ扱いやすくしたものである。なるほど・・・どうりで。
以下は「エフェクトボード」でGoogle画像検索したものである。画像を押すと拡大表示できるはずなので、ぜひ拡大して観察してみて欲しい。

いかがだろうか?「原因不明ながら共通の病態(画像所見など)を示す患者が多い場合」に完全に該当するのである。
エフェクターシンドローム
まず本記事の主題である「マルチエフェクターシンドローム」の前に、「エフェクターシンドローム」について考えてみたい。
突然だが「ウナギを買って来た」ときのことを想像して欲しい。

アナタはウッキウキで「ウナギを買って来た」のにウナギのタレを買い忘れていたとしたらどうだろうか?それにゴハンも炊けていない・・・
なぜか焼き立てパンならある・・・

おいおい!待ってくれよオレはこのイメージ↓↓↓にウキウキしてたんだぞ!!

もしくは炊き立てゴハンに、買って来たウナギを載せて、たっぷりとタレを掛けて・・・もうたまらん!!となれば、そこに山椒をちょちょいと振って・・・「Oh, No!」山椒を買い忘れていた・・・テーブルコショーしかない・・・

そのうえ用意した汁物がなぜかトマトとクミンの風味が香り立つミネストローネ

お漬物には「ぬか漬け」が欲しかったのに冷蔵庫には福神漬けしか入っていなかったとしたらどうだろうか?
筆者であればヒザから崩れ落ちて半月板を砕いてしまうことであろう。
エフェクターシンドローム②
いかがだっただろうか?ウナギを買って来たばかりに、それぞれ単体では嬉しいはずの炊き立てゴハンや、トマトとクミンの風味が香り立つミネストローネが残念に思えてくる。
美味そうなトマトスープにテーブルコショーを振ってハフハフしながら炊き立てゴハンをかき込めば、まるで気分は洋食屋さんだ。その洋食屋さんのテーブルに福神漬けが置いてあったら「ふむ…なるほどな…クミンの感じがカレーの思い出を誘うのか…」などと呟きながら一緒に食べてご満悦であったことだろう。
ウナギを買って来たばかりに、焼き立てパンがかすむ。炊き立てゴハンにタレが欲しくなる。山椒も欲しくなるし、汁はお吸い物がいい。お漬物は福神漬けの甘み・タレ感より、うま味と酸味のぬか漬け!奈良漬けもいいね^^
「エフェクターシンドローム」とはそのような状況を指している。
つまり「あるもの1」を手に入れたせいで、それに関連する「あるもの2」「あるもの3」が欲しくなったりする。もしくはいままで保有していた何らか(焼き立てパン、美味そうなトマトスープ、テーブルコショー、福神漬けetc)の魅力が急にかすんでしまったりする。※症状
さらに「あるもの」を手に入れた人たちに共通の病態が現れる。まさに病気の「症候」の「群」れ、症候群。シンドロームである。
いまいちど「エフェクトボード」でGoogle画像検索したものを見てみよう。

ひとりだけではない。まるで群れのようだ。エフェクターと言うものがいかにひとつでは済まないものかと言うのがお分かりいただけるかと思う。ウナギを買って来た話のように「あるもの」を手に入れたらそれに伴って必要になるものが必ずあるのだ。少し見づらいが上記画像の左上に「シンプル」と言うタブが出ているのでクリックしてみた。

シンプルでもこれ。「ウナギ、炊き立てゴハン、タレ、山椒、お吸い物、ぬか漬け」このくらいは必要なんですよ。「ウナギを食うってのは!」

マルチエフェクター
最近の筆者はコイツ(HX Stomp)が欲しい↓↓↓
以前の筆者のエフェクトボードはどんなだったかなあと探していたら画像が上手く見つからず。過去に書いた記事に写真があったので、それを載せてみよう。(2019/11/30の記事)※エフェクター10台

そしていまのエフェクトボード↓↓↓(2022/11/10)※5台
明日はコレで行く!
— タナカ裕一 | Guitarist - 田中裕一 / Yuichi Tanaka (@YuichiTanaka) November 10, 2022
ギターはゴダン🎸
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先日はディレイの後ろに歪みを持ってくるトリッキーな並び順だったけど、通常に戻した。ピエゾと歪みの良い関係を模索したいなあと思ってます😊
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普通のエレキギターじゃないときはep boosterを最後にして音色要員ではなくて(ほぼ)出力調整用に使ってみる。 pic.twitter.com/N87AHGiObx
2019年当時はリバーブをやめていたくらいで、大まかには変わらないかな。和音対応のオクターバー、歪み(2022年現在は歪ませない歪み、コンプ兼で音色要員。2019年当時は歪ませる用の歪みもボード内にあった。)、それに空間系(ディレイ&リバーブ)と、スペースが余ったからep boosterを最後尾に入れてボードからアンプへ出力する音量を調整している感じ。
いまやってみたい主なことは、コンプを導入したいことや、空間系(ディレイ&リバーブ)をTwitter画像のような直列ではなく並列接続を試してみたいこと、リバーブを複数掛けしてみたいことなど。
マルチエフェクター(例えば、筆者が欲しがっているHX stomp)ではそれが1台で実現してしまう!
外形寸法:64(H)×122(D)×170(W) mm / 質量:820g

エフェクターがどんどん追加されてつい巨大化してしまうエフェクトボードとは異なり、持ち運びが楽!と言うのがとても魅力的。

この小型のエフェクターを並べる台だけで1kg以上あるみたいだし、そこにエフェクター本体ひとつ500g程度が仮に5個でも2.5kg、パワーサプライ・アダプター・各種ケーブル類を500gとしても全部で4kg。重くて泣きそう!
先のマルチエフェクターは820gなので、アダプターと何かちょっとしたバッグなどに入れても1kg程度だから、エフェクトボードとの比較で言うと「エフェクターを並べる台」の重さだけで済むと言うことになる。軽いは正義!
もし仮に気に入った個別のエフェクターを組み合わせて「我が最高の音色」を目指した場合に比べて多少音質が落ちようとも、演奏会場にたどり着く前に荷物の重さで体力が消耗してしまうことによる楽器演奏への支障(音質の劣化)に比べればずいぶんとマシであろう。
あと、マルチエフェクターには仮にリバーブひとつとっても沢山の種類が入っているので、買い替えやボードへの物理的な入れ替えなしでいろいろ試せるのがいいよね。
マルチエフェクターシンドローム
とは言え!である。外形寸法:64(H)×122(D)×170(W) mmのちょっとしたお弁当箱程度のサイズの筐体にここまでに書いて来た全てが収まっているのだから、超高負荷の処理が行われていることは想像に難くないであろう。
コレ↓↓↓が


コレ1台↓↓↓に収まっているのだ

いまでこそ、手のひらに収まるスマホの処理能力がかつて20年前(21世紀になったころ)のスーパーコンピューター程度のものであったりするそうで

これと同等の性能が手のひらサイズだとすると、iPad mini (第6世代) - 技術仕様 ; 高さ: 195.4 mm; 幅: 134.8 mm; 厚さ: 6.3 mmをタテに10台積んだくらいのサイズである、先述のHX stomp - 64(H)×122(D)×170(W) mmの性能の高さがなかなかのものであろうこともまた想像に難くない。
マルチエフェクターシンドローム②
このあたりから口調が「ですます調」に変わります。
ちなみに、HX stompは300種類以上が収録されているエフェクトのうち8つまで同時に使えまして、以下の画像の紫・水色・黄緑・赤・青・オレンジなどの四角が使用しているエフェクターをあらわしています。

前項でも触れましたが、筆者ですと現在5つのエフェクターをボードに並べていまして、そのうちひとつは「スペースが余ったからep boosterを最後尾に入れてボードからアンプへ出力する音量を調整している感じ。」と言うことで実質4つですから最大8つの仕様枠のうち「あと残り4つ」も使える!
↓↓↓充分ですね^^
いまやってみたい主なことは、コンプを導入したいことや、空間系(ディレイ&リバーブ)をTwitter画像のような直列ではなく並列接続を試してみたいこと、リバーブを複数掛けしてみたいことなど。
マルチエフェクターシンドローム③
おっと。自分が欲しくなっているものなので良い点を挙げて前項が終わってしまった。コレもまたシンドローム(症候群)なのか!?一方で良くない点もありまして、それは先述でもありましたが。
もし仮に気に入った個別のエフェクターを組み合わせて「我が最高の音色」を目指した場合に比べて多少音質が落ちようとも(以下略)
と言う点でありまして、このマルチエフェクターと言うやつは実際に存在する名機(愛されているエフェクター)をデジタルでシミュレートしたものなので、やはり実機のエフェクターに比べると音の質感がおぼつかなかったり・・・と言うことがかつてありました。(あくまでデジタル上でのシミュレート。)
なので、ギターを始めてからと言うものエフェクトボードを組んでみては、重いからとマルチエフェクターを買い、でも音質がやっぱり気に入らないからと手放して、重いエフェクトボードを担いでライブ会場などへ向かうと言う繰り返し。それにデジタルものって進化が早いので買ってもしばらくするとさらに高性能・高音質のものがすぐに出てしまって・・・の繰り返し。
わかっちゃいるのにやめられない(症状)
世界中のギタリストの群れ!※症候群
マルチエフェクターシンドローム④
しかし、少し様子が変わってきた点がありまして、それは新製品が発売されなくなってきたことです。どう言うことかと言うと、つまり本体の処理性能が「しきい値」を超えたのではないかなと言うこと。
現在は新製品の発売よりも、本体のアップデートが継続的に力を入れて行われていまして、それは例えばiPhoneで言うとiOSのアップデートだったり、アプリごとのアップデートだったりと言うことにあたります。ユーザーは新機種を買うのではなくて、このアップデートによって継続的により高い機能を手に入れていくと言う時代になっています。
新しいエフェクト(音色)がアップデートのたびに追加されてもそれを処理する回路(DSP:デジタル信号処理に特化したマイクロプロセッサ)の性能がこと足りてしまっているため、つまりギターの音色を操作する程度のことならおよそどんなに高度な処理でもおよそ対応が可能になってしまった。
だから、メーカーとしても新製品の発売で対応せずともアップデートを提供すればよく実機としての新製品の開発コストが掛からない。ユーザーもまた1度買ってしまえばアップデートが配信され続ける限りは所有するマルチエフェクターの機能が良くなり続ける。まさにWin - Win。
かつてのように、エフェクトボードからマルチエフェクターに乗り換えて、でも音質が気に入らないからと放置している間に新製品が発売されて、そうなるとやっぱり気になって新製品を買って「おお、音質が良くなってる!」といったんは感動するものの満足には至らずまたしても放置、そして新製品がまた発売されて・・・以下ループ。と言う時代が終わってしまったのかもしれない!と言うことなのであります。
放置しておくと、機能が改善されて音色も増えている。仮に放置しても「希望を持った放置」が可能となったわけです。ううん。ステキ。
マルチエフェクターシンドローム⑤
こうなってくると、世界中の「マルチエフェクターシンドローム」罹患者たちは一斉にその症状を克服することになるかもしれません。
仮にギターの音色を操作する程度であればデジタル処理回路の性能がこと足りてしまったのだとすれば、(今後実際にどうなるかは別として)1回買ってしまえばメーカーが存続する限り永続的にアップデートが配信され続ける。このアップデートがサブスク化されて年いくらとなる日が来ることはあっても、もう買い直すと言うことはなくなったりするわけ。
かと言って、マルチエフェクター買うときにサブスクの契約するのやだな(笑)
もちろん先述のHX stompの処理パワーですと現状では同時使用可能なエフェクターの数は最大8つなわけですが、ユーザーの強いニーズがあれば「最大○○のエフェクトを使用できるデジタル処理回路を搭載した新機種」が発売される可能性はありますが、シミュレートのデータ自体は現状と同じものを扱うわけですから、処理できる量が変わったところで「オレは最大8つまでしかエフェクター必要ない!」と言う人にとっては何ら新しい魅力を持つものではありません。
ううん。もしかするともしかする。
「マルチエフェクターシンドローム」患者は全員寛解となるのかもしれない。そんな時代になったのかもしれないぞ!
症候群は続く・・・
さてはて、とは言えである。結局のところ「ウナギを買って来た」としたら・・・
「ウナギ、炊き立てゴハン、タレ、山椒、お吸い物、ぬか漬け」このくらいは必要なんですよ。「ウナギを食うってのは!」
「マルチエフェクターシンドローム」を克服したとしても「エフェクターシンドローム」「機材シンドローム」を克服したことにはならない・・・
結局のところ(ほぼ全ての)ギタリストは何だかんだで機材大好きなのでして、すなわち症候群は続く・・・
大いなる誤解

炭火の魔力・・・そうだ中松警部も言っていた

ふざけるなこの詐欺野郎、これは蒲焼きなんかじゃねえや!!
ちっともふっくらしちゃいねえ、おまけに中はベショベショだ、ウナギの香ばしさがねえのに変に脂っぽい、まるで出来の悪い焼き魚よ!!
「ガスで炙ったウナギ」を食べた中松警部はカンカンです!!
そうだった・・・仮にその他の全て(炊き立てゴハン、タレ、山椒、お吸い物、ぬか漬け)が美味しくても、そもそもウナギそのものが美味しくなければ台無しってことなんだ。
オレたちは大いなる誤解をしていたのかもしれない・・・
エフェクターにこだわって、機材にこだわっても、結局のところそもそものギタープレイが良くなかったら、音楽は台無しってことなんだ・・・
まあでも、HX stompは欲しいんですけどね!
買ったけどもう使ってないと言う方がいらっしゃいましたら、しばらく貸して貰えませんでしょうか??(DMなどください)
今回以上です。
お読みいただきありがとうございました。
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Twitterはよく覗いてますので遊んでおくれ↓↓↓
明日はコレで行く!
— タナカ裕一 | Guitarist - 田中裕一 / Yuichi Tanaka (@YuichiTanaka) November 10, 2022
ギターはゴダン🎸
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先日はディレイの後ろに歪みを持ってくるトリッキーな並び順だったけど、通常に戻した。ピエゾと歪みの良い関係を模索したいなあと思ってます😊
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普通のエレキギターじゃないときはep boosterを最後にして音色要員ではなくて(ほぼ)出力調整用に使ってみる。 pic.twitter.com/N87AHGiObx