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【若手ビジネスパーソン必見!!】ビジネススキルに活かせる両チームに見る選手交代の妙【ゼロックス・スーパーカップ】

◎大改革の予感漂う2018年Jリーグ、開幕到来を告げる一戦

 どうも!僕は、『データを進化させれば、あらゆる結果は予想できる!』と銘打つスポーツサイト『Evolving Data』を運営しています(運営企業の株式会社Lifepictureの代表取締役 兼 サッカーニュースメディア『Football ZONE WEB』のWEBディレクター(と雑用)でもある)。

 スポナビライブの撤退がまずアナウンスされた今年のスポーツビジネス界。水面下ではその他様々取り沙汰されているものの、そんな周りのことはいいんです。今回の記事で知っていただきたいのはこちら!

【サッカーを見ることでビジネススキルを圧倒的に飛躍させることができる!】(だから、みんなJリーグ見てね!)

これについて「なるほど!じゃあ、とりあえずYoutubeででもハイライト見てみよう!」という想起とベイビーステップを踏んでいただければ、それだけでレベルとかしこさがそれぞれ「2」ずつアップします*

まずはプレビューから見てみましょう。

◎試合プレビュー

 センス全員のイメージ共有が成された #セレッソ大阪 が単発だが個々の力量が分厚い #川崎フロンターレ と対峙した試合。序盤から主導権を握ったのはセレッソ大阪だった。怪我によりMF大島僚太をベンチスタートとした川崎は、パスの経由地は中村憲剛に集約されたため、FW阿部浩之やFW小林悠 から剥がしてしまえばいいC大阪はボランチがうまくプレスし合い、ボールを自分たちで保有することで自由を奪った。先制点はC大阪の連携から決まる。FW柿谷曜一朗・MF清武弘嗣・MF水沼宏太で回したボールを、MF山村和也がセンタリングし、FW杉本健勇が冷静にフリック。MF山口蛍が走り込み絶妙なミドルシュートを決めてみせた。

 後半になっても勢いは変わらない。両チームとも4日後に迫ったACL(アジア・チャンピオンズリーグ)初戦にコンディションを合わせるため、最初から核となるメンバーがフルで出ないことはわかっていた。#中村憲剛 に代わって #大島僚太が入り 、ピッチ上を俯瞰で見える特殊能力から、状況が変わっていくかに思えた。その刹那、後方からのフィードに競り勝った #杉本健勇 が裏へ落とすと、#清武弘嗣 が入り込み追加点を決める。直後、新加入のFWヤン・ドンヒョンがSB車屋紳太郎を倒したことでPKを取られ、#小林悠 に決められてしまったが、#ヤン・ドンヒョン は名誉挽回とばかりに同じく新加入のFW高木俊幸のゴールをお膳立てし、突き放した。

 前半には、#柿谷曜一朗 とGKチョン・ソンリョン、後半には、#杉本健勇 と清武(同じチームだが、ビジョンの共有が成されすぎた)が交錯したことでこの日のアディショナルタイムは長く、ATは5分。対応の甘くなった #山村和也 のスキを突いたMF長谷川竜也がドリブルでペネトレイトすると、FW大久保嘉人が押し込んで1点差に迫る。あと僅かの中、C大阪は押し込まれるも、MF福満隆貴が大島を倒してファウルを受けることで、ダーティーながら巧みに時間を使わせることで試合をクローズした。


◎セレッソ大阪のユン・ジョンファン監督の「オーガナイズする経営判断」

 昨季後半スターティングメンバーに名を連ねていたCB木本恭生がベンチとはいえ、MFソウザを怪我で欠いた以外昨年ルヴァンカップ・天皇杯と2冠に輝いたメンバーそのままとなったセレッソ大阪。上記ハイライトの得点シーンだけでもわかるのは、【個々の特徴を活かしたパスとボールの置き所】をそれぞれが理解している点だ。左サイドバックの丸橋祐介(左足)と #水沼宏太 (右足) はクロス、CBマテイ・ヨニッチと #山村和也 は高さとディフェンス、#柿谷曜一朗 はトラップと動き出し、清武は右足でのキックコントロール、#山口蛍は出足の鋭さ、杉本はゴール前での冷静さ、右サイドバック松田陸は猪突猛進なスプリントを得意としている。

 彼らは、すべてのタイミングにおいて「無難なパス出し」や「自らが次に動く場所」を考えるのではなく、「パスの受け手が次の行動を取る際に選択肢を広げる位置」にパスを出している。高次元でこれだけのパスワークを見ることができるのは国内では稀なことだ。

 交代選手こそ、全員が全員、すべての時間で実行できていたわけではないが、互いの特徴を知り(準備期間1ヶ月以内)、活かせるような動きをチームとして徹底しつつ、結果として【リーグ戦用スタメン】→【カップ戦用スタメン】とユニットを変えることにも成功した。

 この直後清武と杉本が交錯し、清武は交代、杉本は状態を気にしてか冷静さを欠くようになったが、杉本も引っ込めることで試合のオーガナイズを統率したユン・ジョンファン監督の経営判断力は見習いたい。スタメンだけではなく、控えメンバーにも一定の時間を与え、しかも守備陣はスタメンで構成されているため、思う存分チームに貢献できるための下地をうまく作り上げていた。


◎川崎フロンターレ、大島僚太の全体俯瞰の目

 途中交代で入ってきた大島だが、ピッチ上いや、スタジアム内の誰よりも22人の選手の場所を理解していたのではないかと思う。

 サッカーでは往々にしてこれほどの密集地に敵味方が雪崩れ込むケースがあるものの、特殊能力的「目」を持ち合わせた選手からすれば、その中で誰がこの直後にどう動くかすら『視えている』ように思う。

 川崎の2点目獲得シーン。直後、大島は左へふわっとしたバックスピンのかかったボールを展開し、相手DFとの距離を調整して、#長谷川竜也 のペネトレイトを信じる。攻撃的アイデンティティをもち、状況もあいまう川崎だけに、全選手が前掛かりとなるからこそ、大島はこのあと長谷川の後方でペネトレイトミスが発生した場合を考慮した動きを見せるが、結局は杞憂に終わった。


◎両チームに共通して言えること

 チームメンバーの特徴を理解した上で、それに見合う自らのスキルで持って【相手】以上に【チームメンバー】に対してどれだけコミットできるかを体現する。自チーム内で表現できないことは、対峙した相手を前にして達成はできない。逆に、自らの強みだけを誇示しても意味がなく、相手の弱点だけを突いても意味がない。どれだけ自分やチームへの理解を行い、承認した上で実行に移してあげられるかかが重要となるようだ。

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