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法律書サブスクサービス好きなインハウスローヤーが好きなところを書いてみた

裏 法務系Advent Calender2022#裏legalAC )13日目のエントリーです。

ご挨拶

はじめまして。Gosuke Sasakawaさんからバトンを受け取りました森と申します。もうすぐ6年目の弁護士で、SaaS企業で法務をしています。いわゆるインハウスローヤーです。

ちょうど去年の今頃、「来年こそはアドベントカレンダー書くぞ!」と意気込み、今年の年初に手帳に書き出した「今年やりたいこと100」の中でもアドベントカレンダーに参加することは真っ先に出てきたので、実現できて嬉しい反面、皆さんのレベルの高さに胃が痛くなっています。。

テーマ

何を書こうか迷っていた11月中旬、法律書サブスクサービスを提供する会社で働く友人から「今度、ユーザー会を開催するので、事例紹介をしてもらえないか?」という話があり、二つ返事で引き受けたのですが、そのとき、「そういえば法律書サブスクサービスは日々使っていて好きだし、使ってみて感じたことを書いてみても面白いかも。」と思い、「法律書サブスクサービス」(以下「サブスクサービス」)をテーマに決めました。

なお、私はLEGAL LIBRARYというサービスを利用しています。トライアルで他のサービスを利用したこともありますが、詳細は分からないため、この投稿では「サブスクサービスの比較」は行いません(というか、できません)。各種サービスの概要はこちらが分かりやすかったので、リンクを貼っておきます。

法律書サブスクサービスの良いところ

さっそくですが、以下に挙げた点がサブスクサービスの良いところだと考えています。1.が一番大きいのですが、2.と3.にも結構価値を感じています。

  1. 書籍を「横断的に検索」することができる

  2. 買うかどうか迷った本を買わないことができる

  3. 「書籍を買いに行く・調べに行く時間」を短縮することができる

1.書籍を「横断的に検索」することができる
法務は、事業部のメンバーから日々様々な相談を受けます。知見のある分野であれば「●●先生の本に書いてあるだろう」「ガイドラインの▲▲あたりを見よう」等、ある程度あたりをつけることができますが、知見のない分野ではそうはいきません。「相談を受けたけど、そもそも何が論点になんだろう。どこに欲しい情報が書かれているんだろう。」ということも結構あります。

そんなときは、インターネット検索等であたりを付け(※何だかんだインターネット検索を最初に行うことが多いです。素晴らしい先生方が書かれた記事もよく見つかります。)、サブスクサービスの検索機能で書籍を横断的に検索し読み込むと、知見のない分野であっても、短い時間で検討の方向性が見えてくることがあります。

この「横断的に検索」できることこそ、紙の書籍では実現し得ない、サブスクサービスならではの価値だと感じています。

2.買うかどうか迷った本を買わないことができる
業務でよく使う分野のメインとなる書籍(例えば、田中亘先生の「会社法」等)は、昔も今も基本的には購入しています。気になったときにさっと調べられないとストレスを感じてしまうからです。

他方で、業務であまり使わない分野の書籍は、(お財布と本棚のキャパシティ的に)購入するかどうか迷うことがままあります。「そんなに使わないしなあ…」と思うと、なかなか購入には踏み切れないものです(会社予算で購入することもありますが、今度は「本を読むために出社するのが面倒」という別の高い壁に阻まれます)。

こういうとき、サブスクサービスがあると結構便利だったりします。私は、掲載されている当該分野の書籍を読み比べ、「この本は良い!」と思った本だけ購入し、それ以外の本は基本的にサブスクサービスで読むようになったので、「この本、買ってみたけどあまりは良くなかったな…」と感じる機会はぐっと減りました。この「迷ったら買わない」という判断をできるのは、結構大きいなと思っています。

3.「書籍を買いに行く・調べに行く時間」を短縮することができる
2.とも関連しますが、これまでは、どうしても必要なときは図書館に行ってリサーチをしたり、書店で書籍を読み比べて良いと思った本を購入するといったことをしていました。が、サブスクサービスを導入してからこれらの時間がぐっと減りました。

企業内法務は、自分だけでリサーチを完結させる必要はなく、外部の法律事務所に相談をすることができます。書籍やサブスクサービスで当該分野を一通り調べる⇒それでも分からない部分は外部の法律事務所へ相談する、というリサーチの進め方は、企業内法務のリサーチのスタンダードになっていく(もしかしたらもうなっている)のではないかと考えています。

ここは今後に期待

これはサブスクサービス会社で働く友人にも直接伝えたのですが、「企業法務といえば○○」という書籍が掲載されたら良いなと切に願っています(なかなか難しいのかもしれませんが)。あと、雑誌のバックナンバーがもっと読めるようになると嬉しいですね。

終わりに

「普段から感じていることを整理して書くだけだし、そこまで時間もかからないだろう」と高を括っていましたが、予想の何倍も時間がかかってしまいました。思考を整理して言語化するのって大変ですね!普段からブログを書かれている諸先輩方を改めて尊敬します。

基本的にサブスクサービスをポジティブにとらえているので、この記事は中立性には欠けるかもしれませんが、1人の法務パーソンの意見として参考になればと思い、つらつら書いてみました。お付き合いいただきありがとうございました。

裏 法務系Advent Calender2022、明日は Shun Yamashitaさんです!楽しみにしています!

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