ロードバイク ポジション設定について
ロードバイクの適正ポジションの割り出し方を紹介します。
まず、サドルの高さ。
ペダルを下死点に置いたときにサドルに腰掛け、シューズの踵をペダルに当てます。そのときに膝が伸びておれば適正な高さです。
脚がとどかなければ高すぎる、膝が曲がっていれば低すぎることになります。
そして、拇指球と土踏まずの中間辺りにセットしたクリートでペダルを踏んだときには、膝にゆとりが生まれます。
この高さで、ペダルを回したときに腰が跳ねてしまうようであれば跳ねない辺りまで下げると良いでしょう。
高すぎるサドル高は上死点の通過がしやすくなるためにペダルを綺麗に回せると錯覚しがちですが、疲労をためやすい大腿四頭筋やふくらはぎの筋肉が張ってくるため好ましくありません。
また、サドルが高すぎると全身の筋肉を稼働させることが出来ずに片寄った身体の使い方になり、長距離を走るにも適していません。サドルが高すぎる方は、2cmほど下げると良いでしょう。
適正なサドル高ですと、パワフルなハムストリングスや臀筋、背筋の筋肉を稼働させることが可能になります。
次に、サドルの前後位置。
一般的にはペダルを3時と9時の位置に平行にして腰かけたときに膝の膝蓋骨から重りを付けた糸を下ろし、それがペダルの中心に来るのがニュートラルポジションになります。
最近では、登りでトルクをかけたり身体の後ろ側の筋肉を稼働させるために2cmほど下げるのがトレンドです。
トラックレースや高ケイデンスで回すクリテリウムを狙うレーサーは、ニュートラルポジションで良いでしょうが、乗り始めは後ろ側の筋肉を稼働させることを習慣づけること、引き脚を使う練習のためにもサドルを引いたポジションから始めるのが良いでしょう。
次回は、ハンドル位置について紹介いたします。