散歩するカメラ・リターンズ Vol.5「国営ひたち海浜公園(前編)」
唐突ですが、皆さんは実現したい夢や希望などはあるでしょうか? 「将来こうなったらいいな」という壮大な夢でも、「いずれは休みの日に○○がしたいなー」という実現可能な小さな望みでもなんでもいいのですが。その事に対して小さな一つ・一歩でも実現に向けて何かをしたり、準備やチャレンジをしているでしょうか。
何かたいそう立派な主張でも始まりそうですが、そんな大それた事でなくてもいいのです。私の場合、ここ何年かちゃんとした「海」を見ていないので、数年前から「死ぬ前にこの目でリアルな海がみたいな〜、もしこのまま海を見る前に死んだらイヤだな〜」と感じていました。そう思ってから何年も出来なかったのですが、単に少しの費用と時間をかけて休みの日でもちょっと行けばいいだけのこと。なんでこんなに難しいんでしょうか? 気力・体力、経済力など万全とは言いませんが、このままでは後悔すると思い意を決して行くことが出来ました。無計画な思い切りも大切。
私の居住地からだと、茨城方面が交通の便がよく、最短距離で太平洋の海が眺められるため、ひたちなか市か、大洗町あたりがいいなと考え、せっかくなので前から行ってみたかったひたちなか市の「国営ひたち海浜公園」へ立ち寄りつつ、ついでに海を見ることに。「ひたち海浜公園」は小高い丘いっぱいに広がる季節の植物が見もの。春は「ネモフィラ」の青い花、秋には丸くモコモコして、ほうき草とも呼ばれる「コキア」の紅葉が有名です。ちょうど4月の今はネモフィラの見頃のタイミング。
ゲートをくぐるとまずはスイセンがお出迎え。オーソドックスなもの以外にも、花びらがフリル形状になっている珍しいスイセンなどもあり、興味深い。「ひたち海浜公園」の花畑は広大な敷地を利用した、これでもかという本数と種類で圧倒させられます。
次に「ネモフィラ」が見られる「みはらしの丘」へ。写真では何回も見ていて「実際はどうなんだろうな?」と見てみたい気持ちばかりが膨らんでいましたが、いざ現実に足を運んでみると、「凄い」の一言。圧巻でした。丘の頂点あたりまで歩くと、太平洋が見渡せるのもいい。海を見る目標も達成しつつ、幻想的・非現実的な花の風景も堪能できました。しかしこれは仕方がないのだが、あまりの人間の多さよ。まあ自分もその行列を構成している一人ではあるので。海も遠目ではなく、もっと間近で見たい。
「たまごの森」というエリアでは、ネモフィラに負けないほどのチューリップの群生が見頃でした。なにせ本数と品種の種類が多く、全種類のチューリップを集めているのでは? と思うほど、変わった品種や原種チューリップも。
インパクトのあるお花の風景がたくさん見られたので、もう満足なんだけど、以前活動していた趣味のブログ、「散歩するカメラ」の記者(自称)魂が湧き上がり、園内を一通りぐるりと回ってみることに。といっても広大なエリアなので、すごく歩く事になるのですが。
(後半につづく)
※2022年4月に訪れた際の感想になります。花の見頃シーズンは「国営ひたち海浜公園」の公式ホームページを参照してください。