繋がり方の変革
街の繋がりが途絶えようとしている中で新たな繋がりを創るには何をするべきか。
こども食堂から地域のエリア食堂へ変化をさせる活動をする中で、一番最初で最大の難関が人と人との繋がりをどう創るか
街の中には様々な既存の集団がある。
商工会、町内会、商店会、消防団、PTA、など、各目的別に目的を持った団体が様々な形で存在している。
ここで問題なのが今も昔も縦社会。
組織的、年齢的、どちらをとっても縦の繋がりはあるものの、横の繋がりがどうにも機能していないのは、国の方針かのように立ちはだかる。
自分の求めるものはコミュニティとコミュニティが独立した機能を持ちながら横との繋がりを持つ事で(持てることで)更に大きなコミュニティを広げられること。
現状縦社会の状態があるのであれば、横の繋がりをなんとか自分の力でつなげるために、現状有る組織に対してアプローチを試みるものの、そこにはさらなる現実があり愕然とする。
既にある各組織のうち、いくつかのものはその機能を失っているにもかかわらず形状だけを維持しており、もはやその長が内部の仕組みすら理解できていない状況まで生まれている。
よって、その組織を再建しようにも誰に何を伝えれば動き出すのか分からず、始末が悪いのはその組織になんとなく属しているメンバーが、その長からの号令がなければ動かないという、無限の連鎖が起こってしまっていること。
全てが機能しない状況であるのならば、現状の形を壊し新たなコミュニティ形成を行えば良いが、その中には小さいながら活動を起こしているものや、昔と変わらず個にこだわり活動をしているものもある。
もちろん全てを壊すというような力業を持ってはいないので、新たに小さなコミュニティとして単独行動から始めなければいけないようだ。
繋がりを持つ事での利益排出は、小さな利益しか生まないように感じるかもしれないが、その持続可能的で力の強さは歴然。
しかし、変革を嫌う年長者が形だけにはこだわる組織をもはや意味も分からず誇示している現状を小さな利益で動かす手段は何が最適なのか。
自分の中での絶対条件はストーリーが常にそこにあり行動していること。
これを内に持っていれば、行動力低下、行動のブレ、行動への迷いといったものは大抵無くなり、他人を巻き込む力も増大すると信じている。
今までも指導を行う場合には常に、その内容にストーリーはあるのかを確認してきた。
今回の地域での縦横の繋がりを活用するためには、過去のやる気の発生源である、ゴールの提示とレールの創設も必要で、ゴールの集合体にはストーリーが必要。
つまり、既にある機能不全な組織には新たなゴールとレールを用意し、それぞれのレールを交差させる事で繋がりを形成し、全体としての方向性にストーリーを作り出す事で最終的に大きなコミュニティができあがる。
ポイントはレールの敷き方。
今までの様に直線では無く、斜めか蛇行させて敷くことが重要。
全ての事は一つのコミュニティでは解決できない状況を創ることで自然かつ必然的に横の繋がりを必要な状態にする。
この状態でレールを敷いておくことで、型にはまることを嫌う人達が出てきても、全体としてのストーリーを壊さなければ、プロット的行動もいずれかのコミュニティに吸収が可能。
本来であれば、この一連の流れに対する保障を国や自治体にやってもらいたいというのが本音。
既に国や自治体が責任を持って行動していくこと自体が時代にそぐわない気がする。
これからは、行動はある程度民間が行い、どうしても生まれる欠損に対する保障を国や自治体が行い、最終的結果が持続的に行われるのが理想と考えるからである。
現状の国や自治体の行動を援助や助成中心から保障中心に変革することで、民間との繋がりを持続的かつ信頼をもって行えるのではないだろうか。
さて、ストーリーはできあがった。
小さな力で地道な行動から始めるとします。
「謙虚な心で大胆な行動」