神奈川のとあるスーパーでレジ最速だった時の話

僕は大学生の時、某大手スーパーのレジ係としてアルバイトをしていました。ある日、いつもと同じようにレジを打っていたら、副店長が「おまえ、神奈川で一番レジ速いぞ」と言ってきました。

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当時働いていたスーパーは住宅街の中にど真ん中にあるスーパーで、お客さんは大抵近所の方ですぐ顔見知りになります。レジは確か5台で昼の時間帯はパートの主婦、夜の時間帯は高校生や大学生のバイトが入るようなよくあるスーパーです。

平日は夕方を除いて大抵のんびりした雰囲気ですが、ポイント5倍dayや土日は割と忙しく行列ができることもしばしばありました。

僕は大抵学校終わりの平日夜か土日にシフトが入っていたのですが、最初はとにかく慣れず、数字の打ち間違いや値引きシールを見逃して後でお客さんにクレームを言われることなどありました。

そんな僕も1年もやっているともう慣れたもので、大量に品物が入ったカゴを見ても任せろ!と言わんばかりに手際よくレジを通します。そして、いかに早く、正確に打てるかを追求するようになり気づけば最速と言われるようになりました。

時間の計測の仕方ですが、商品をスキャンして「ピッ」と鳴った時から次の商品をスキャンして「ピッ」と鳴るまでの時間を自動で計測しており、その平均速度が異様に速かったようです。

レジをやっている人以外は全く役に立たないかと思いますが、私なりにレジが早く打てるコツをまとめました。

1、カゴが置かれた瞬間にどんな商品があるかをさっと見渡して、どの順に打てば速いかを見極める。

2、片手で商品をつかみ、もう片方の手に渡す間に商品をスキャンするイメージ。視線は常にカゴの中の商品へ。

3、スキャンできないような野菜や魚はなるべくまとめてタッチパネルで打ち込む。どこに何のボタンがあるかは覚えておく。特に季節の変わり目は商品が入れ替わるので事前にタッチパネルと商品を見ておく。

4、商品すべて打ち終わった後、お客様がお金を出そうとしている間に次に置かれているカゴを見てどの順で打つかをイメージする。以後は1から繰り返し。

以上が僕が実践したレジの早打ちノウハウです。もちろん、間違えずに、かつ挨拶もしっかりと行うことは前提ですが、お客様はレジに並んで待たされる時間で不満を持たれる方も多いのでなるべく気持ちよく買い物をしてもらえるように実践しました。

おかげさまで新人のバイトの研修も任せてもらえるようになり、大変楽しく仕事ができました。

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今は全くレジ打ちをしなくなりましたが、自分がレジに並んだときはなるべく打ちやすい配置にして速く打てるお手伝いをこそっとやってます。

あと、レジ打ちの速さには全然関係ないですが、「ありがとう」とか言ってくれる人は神でした。いや、ほんとう。

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