結婚生活って、2人の辞書を編集するようなもの。 #BookandMe 「説明は速さで決まる」
私ごとですが、結婚して、もうすぐで丸5年。
私と私の奥さんは、昔からの友人でもなく、共通の知り合いもほとんどおらず、
出会った時、私はアメリカに住んでいて、奥さんは関東に住んでいた。
だから、出会って、会話するようになってすぐにプロポーズをしたという、
馴れ初めの話をすると驚かれるし、キョトンとする人もいる。
そんな始まり方の2人の結婚生活ももうすぐで5年。
長いようで短いような、5年間。
どの夫婦でもそうだと思うけれど、うちも例に漏れず、5年間の中でいろいろなことがあって、その上で、やっぱり結婚って楽しい。そう思っている。
結婚してすぐに、自分が気づいたのは、自分が自分に強くこだわる人間だということ。それも無意識に。
生まれてから育った家のルールとまで言わないものが、体に染み付いていて、それによって、相手のことを判断してしまう。
それは常識とも言えてしまうが、結局自分の常識でしかないんだよ。
ってことに深く気づくことができた。
それに気づいて以来、(奥さんに気づかせてもらって以来)自分の好みなんて、自分の思考なんて、この世の中の1アイデアでしかない、そう考えて、相手の話を聞くようにしている。
そして、それ以上に、相手の考えや思考を受け取ることがとても楽しいと思えるようになった。(結婚前でも思っているつもりだったけれど、それ以上に、もっと強く。)
5年近く経った今でも、お互いにいろいろな話題についてどう思うか議論しながら、それってなぜそう感じるのかを、話し合っている。(この普通なら、面倒臭いと言われる会話に付き合ってくれる奥さんに感謝しながら。)
その会話を通じて、一緒に歩んできた5年を思い返すと、お互いの共通言語がとても多くなっていることに気づき、また、5年前の自分とは違う話し方、言葉の使い方をしていることに気づく。
どん兵衛は、関西の味の方が2人とも好き
ミッフィーは、奥さんが小さい時から好きなキャラクター
猫は、かわいい(わたしが猫アレルギーでも)
ミッキーは、いいやつ(35歳にして初ディズニー)
こんなふうに2人にとっての言葉の使い方や意味を合わせながら、2人だけの辞書を編集していく。
2人にとっての大切な言葉、気をつけるべき言葉、好きな言葉、苦手な言葉、そんな言葉を集めた一冊をまとめ上げることが、結婚では大切なんだと思う。
この長い話を、ひとことで簡潔に説明してくれているのが、#BookandMeの今月の課題図書、コピーライターの中村圭さんの著書「説明は速さで決まる」です。
どれくらい簡潔化というと。
「相手と同じ言葉」を使うのが基本
簡潔です。
もうおっしゃる通りです。基本です。
相手の言葉を吸収して、そのまま使うことで、共通認識が深まるということです。
補足の説明もめちゃくちゃわかりやすいです。
伝わる力が、グンとアップするのが、相手と同じ言葉を使うことです。
相手がその道のプロなら専門用語を使って話す。
具体的な数字が好きなら数字で話す。
相手の好みを理解して、どういう言葉を使うべきかを考えて、話す。
これだけで相手に、よく伝わる。
自分自身、人の話を聞くのがとても好きなので、これをどんどん実践していこうと、そして、もっと説明を速くしようとも思いました。