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プチプログラマー体験を終えて
5月7日日曜日、主催したイベントの「プチプログラマー体験!」を終えました!
もう時間も経っているのでnoteは書かない方向で考えていたのですが、これからまた「プログラミングを教える」という企画ができないか構想中なので振り返りも含めて、次に活かせないかなと思いこのタイミングで書くことを決めました。
(次の企画についてはまだ未定なので決定次第広報させていただきます!)
もっと早く書けばよかったというのは本音で、というのも記憶が曖昧なところもあるので少し誤りなどがあったり曖昧なところがあったりするかもしれませんが、温かい目でみていただけると嬉しいです…
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「プチプログラマー体験!」ってどんなイベント?
一期生3人で主催した、IchigoJamというツールを使ってプログラミングを体験してもらうというイベントです。
「多くの人にプログラミングの楽しさを知ってもらう」ため、対象は全国の小学校1年生から中学校3年生まで!
参加費は無料で開催しました
開催の経緯は?
最初はひょんなことでした。
神山まるごと高専に入学して初めての授業、ITブートキャンプにjigjp創設者であり、神山まるごと高専の技術教育統括ディレクターの福野泰介さんがいらしてくださり、IchigoJamを使ったプログラミングの授業を受けました。
私自身、プログラミングは全くやってこなかったので不安でしたが、とても楽しくて、もっとやりたいと感じました。
と同時にこの学校に来ていなかったら一生プログラミングをせずに生きていっていたかも知れないと思うとたくさんの人にプログラミングをしてみてほしいと感じました。
そんなことを考えながらITブートキャンプが終わったその日の夜、友達と図書館で話していました。
すると福野さんがやってきて「イベントとかやってみたら?」とおっしゃいました。
正直その時は不安もなく、やってみたいという気持ちだけでとりあえずそこにいた3人でやってみることに。
そんなノリから始まったこのイベントのグループLINEの最初の会話は
「本気でやりたいです」
「おう」
という会話。
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この会話を見て私は凄いところに来てしまったと思いました。
やろうと言ったのはその日の気持ちの高ぶりから流されているようにノリで決まったはずなのに、みんな本気でやっている。
みんなやると決めたことは全力でやって成功させたいと心から思っている。
当たり前のようで難しいことを常識のようにしてのける人たちと一緒にイベントができるのかと、すごく嬉しかった記憶があります。
イベント準備開始!
イベントの企画を考えだした日から開催の日までちょうど一ヶ月しかなく、とても焦って急ピッチで準備が進められました。
広告開始日、学校側にプレゼンをする日、、、。
全てを逆算するととても時間がないことを実感しより焦りを感じました。
イベント準備では会議をしたり、ポスターを作って広報活動をしたりたくさんのことを経験しました。
今回のイベントの準備期間で一番感じたのは「自分がいかに無知か」ということです。
私はイベント開催の経験も浅く、プログラミングも数日前に始めたばかりだったので会議でも黙ってしまうことが多々ありました。
会議の度に他の人に任せてしまっていると感じて罪悪感に苛まれる日々。
自分はなんて無力なのだと落ち込み、一度自分の中で自分にはどんな事ができなくてどんな事ができるのか考えることに。
今足りていないことは?
検討事項は?
広報はどうする?
学生ボランティアはどうする?
といったように会議の内容を自分の中で整理し、これなら自分でもできそうだと思ったものは積極的にチャレンジして見るようにしました。
そこから今までよりも更にイベントのことを考えるようになったと思います。
ついに学校側へのプレゼンの日…!
開催の3週間前、学校側へイベントの構想をプレゼン。
概ねいい評価をしていただけたものの、たくさんの課題を指摘されました。足りないもの、必要ないもの、注意しなくてはいけない点を本当にあと2週間で改善して広告を出せるのか。不安でいっぱいでした。
それでもあまり経験のないポスター作成にチャレンジしたり、学生ボランティアを募集たりと各自自分にできることを必死に考えて準備。
2回目のプレゼンの日。
1回目に指摘された課題に対する答えを用意し、プレゼンをしました。
今回は前回よりも手応えもあったし、いいんじゃないかなといっていただけました。
しかしまだ検討事項が残っていたので広告前日にまたプレゼンをすることに。
3回目のプレゼンの日。
イベントの内容が本決定しました。
まだまだこれからだといってしまえばそれまでですが、とても達成感を感じたし、情報公開を目前に控えてもうここまで来たのかと少し感動したことを覚えています。
私達の目的は…?
2回目のプレゼンの時、とても心に残っている会話があります。
対象年齢について話している時、事務局長の松坂さんに「対象年齢が広いけど広いと大変だよ」と言われました。
少し悩みました。
「初めてのイベント開催だし運営がしやすいほうがいいかな。」
でも私達が出した答えは「このまま行く」ということでした。
これは私達の「プログラミングをできるだけ多くの人に」という曲げられない目的を果たすために必要なことだと思ったからです。
実際、確かに大変でした。
けれどイベントを終えてみて感じることは対象年齢が広いままやってよかったということです。
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ここで対象年齢を狭めていたら、あの小学1年生から小学3年生の参加者の笑顔は見られなかったと思います。そう考えるとこの時この結論を出して心から良かったと感じました。
4月30日、ついにイベントの告知を開始しました!
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初日はSNSでの告知でしたが、一期生を始めとしたいろんな方にリツイートをしていただいたり拡散していただきました。
アンケートを取った結果、SNSで知った人の割合が多かったので拡散してくださった皆さんのおかげだなとつくづく思います。
本当にありがとうございました。
次の日は神山町を自転車でまわり、チラシを貼ってもらえないか聞いて回ったのですが、どの商店・施設もすぐにいいよ!と言ってくださり、あたたかい町だなと感じました。
広告開始からほんの数日で定員をオーバーし、びっくりしましたが本当に嬉しかったです。
最後のイベント準備
最後のイベント準備はIchigoJamのはんだ付け。
イベント内でははんだ付けをしないので事前準備で主催+学生ボランティアで全部で計30個のIchigoJamをはんだ付けしました。
1個作るだけでも大変なのに何個も作らなくてはいけず、悲鳴をあげながらやってくれた学生もいますが(笑)みんなやりきってくれて、本当に感謝しかありません。
みんながいなかったら確実に終わっていなかった!ありがとう!
(実はIchigoJamを10分以下で作る猛者が現れた…!)
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2日前の会議
最後の会議は2日前。GW中ということもあり、実家に帰省している人もいたのでzoomでの会議でした。
最終確認をしたり不明点を解決しようとしていると全然足りていない事がわかりました。
自分たちではできていたつもりでも穴だらけだったことにその時気がついたのです。
また、意見が対立し、言い争いのようにもなりました。
その時はこの状態が当日に持ち越されればもう成功は難しいのかも知れないと感じつつありました。
なんとかやることをやりきった一方、正直なところもっと時間がほしいと言うのが本音で、もっとたくさんできることがあったなと反省しています。
ドキドキのイベント当日!
ドキドキしつつもイベント当日になり、準備をしにOfficeに向かいました。
直前準備は色々なハプニングに見舞われつつもさとしの大活躍により順調に進み、ついに学生スタッフが集まってきました…!
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イベント当日の話は写真多めでお届けします!
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ボランティアで入ってくれている学生スタッフの皆と、特別講師の皆さんのお陰で進んだと言っても過言ではないほど助けていただきました!
本当にありがとうございました!
そしてついに…プチプロ開場!!!
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受付を済ませて頂いたらやっと演習室へ案内します。
最初は高学年、低学年を分けずにIchigoJamの説明やスタッフの自己紹介などを行いました!
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それが終わると低学年と高学年〜中学生部屋で分け、本編が始まります。
私達がこだわった、「プログラミングをできるだけ多くの人に」を達成するには全学年を一緒にするわけにはいきませんでした。
そこで私達は二部屋にわけ、理解力にあわせたカリキュラムを組みました。
低学年の部屋
私が担当していたのは低学年の部屋。
しかし進行はさとしがやってくれていたので私は参加者の方の隣りに座っておしえていました。
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低学年の参加者の皆さんには一人につき一人スタッフが付き、マンツーマンで教えることで、キーボードの触ったことのない参加者の方でも楽しめる工夫をしました。
イベント開催前は小学校に入りたての一年生もいるのにキーボードをうったりできるのかなとすごく不安でした。
でもキーボードの「こんな形の文字を探してね」と、伝え方を変えるとゲームのような感覚で探してくれるんです。
小学校低学年だって、できることがこんなにたくさんあるのかと、少しびっくりしましたし、嬉しくなりました。
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最後は小さなゲームをつくってゲーム大会を開催。
低学年部屋でもとっても盛り上がりました!!
高学年・中学生の部屋
私は高学年・中学生の部屋にはあまり行けていないので様子があまりわかりませんでしたが、とても楽しんでくれていたようです。
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いおりの進行がうまく、とても順調に進んでいた印象です。
また、学生スタッフと参加者の方ですごく仲良くなっていたり、交流の場としても機能していて良い場だったと感じました。
イベント終了後
イベントが終わって、沢山の人が残ってゲームをしていました。
そこまで興味を持って、楽しんでくれたことにすごく嬉しくなったと同時に、ここまで準備してきて本当に良かったと思いました。
最後に渡しに声をかけてくださった参加者の方がいて、その方が私が中学3年生の3月に今の同級生と企画した「まるごとぶっちゃけトーク会」に参加してくださってSNSをずっと見てくれているそうで、とても感動しました。
まるごとぶっちゃけトーク会というのは、神山まるごと高専の受験に向き合った私達が私達の受験期や私達自身を赤裸々に語るイベントです。
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私が人生で始めた企画に来てくださった人が次のイベントにも来てくださってSNSを見てくれて、声をかけてくれて、この上ないほど嬉しかった記憶があります。
今でこそ、メディアの露出が増えたりSNSを動かすことも増えたのでイベントで声をかけてもらえることも多くなってきましたが、この日は初めてだったので今以上に感動と嬉しさでいっぱいになりました。
最後に取材に来てくださった徳島新聞さんにインタビューを受けました。
神山まるごと高専一期生が企画した初めてのイベントだからか、注目していただいて取材に来ていただいて嬉しかったです。
ありがとうございました。
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このときに来てくださった記者さんはその後もいろんな取材できてくれているので今ではもう顔見知りで、すれ違いざまに手をふれるほどの距離感になりました。
(この情報はこのタイミングに書いたからこそだな…)
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最後に
最後に、このイベントが終わって思うことは企画して本当に良かったということ。
イベント後にTwitterをみていたらイベントの参加者の保護者の方の心温まるツイートをたくさん目にし、目頭が熱くなりました。
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企画したことで見えてきたのは自分の弱みだけでなく、強みもありました。イベントをすると、必ず一度は落ち込みます。
まわりはすごくて、自分は会議で黙ってしまう。
何をしたら良いかわからない。
役に立てていない。
今回もやっぱり落ち込みましたが、運営の二人が、学生スタッフのみんなが、特別講師の方々が、高専のスタッフさんが、助けてくれたからこそ自分のできることを見出して走り切ることができました。
神山まるごと高専一期生のファーストペンギンになったからこそ得られるものもありましたし、このイベントのことはきっとずっと覚えているのだと思います。
そんなイベントを私はもう一度創りたい。
人生にとって大きな存在感をもつイベントを。