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今日の"結" 2024年12月6日(金)

穏やかな晴天のもと、結・しぶやにもゆったりした時間が流れていた本日。

午後、ふらりと立ち寄ってくださったのは日本ブラインドサッカー協会(以下、JBFA)の岡本さん。
JBFAで実施している、視覚障がいの方の外出をサポートする「同行援護」を広めるための「同行援護従業者養成研修」のチラシを手に、お越しくださいました。
「同行援護」や「ガイドヘルパー」って、みなさん聞いたことあるでしょうか。

「同行援護」とは、視覚障がい者の外出時に「ガイドヘルパー」が同行し、移動や食事などの支援や、外出時に必要な情報を提供することをいいます。
視覚障がいを持っている方は、全国に30万人以上と言われていますが、現在この「同行支援」を利用しているのは、そのうち2万人程度と10分の1以下。
ガイドヘルパーは、東京ではもちろん、地方ではさらに不足しているのが現状なのだそうです。
(渋谷ということだけを考えても、あの、いつ通っても迷路状態の渋谷駅を、視覚障がいのある方はどうやって利用しているんだろう、利用したいように利用できているんだろうかと気になるところ・・・)

そこで、JBFAでは、同行援護サービスの事業所を運営し、研修も行うことで、同行援護の活動の認知を広めたり、ガイドヘルパーの養成などに取り組んでいらっしゃいます。

同行援護の利用を広めるために、なんとスマホアプリも独自開発!
視覚障がいのある方が「外出したい」と思ったときにアプリでリクエストを登録し、支援するガイドヘルパー側は、自分の都合のあうリクエストがあれば手を挙げてマッチングする、ということができるようになったのだそうです。
※視覚障がいのある方はスマホをどう利用されるのだろう・・と岡本さんにお聞きしたら、いまは音声読み上げのシステムなどがかなり発達してきていて、若い世代を中心にかなり便利に駆使している方も多いとのこと!
そして、視覚障がいのない人のことを「晴眼者」と呼ぶことも、岡本さんとの会話の中で、私は初めて知りました。

また、JBFAさんは全国30のクラブチームを抱えているという特徴を活かして、東京のほか、札幌、大阪、福岡などの全国の事業所ともネットワークをつくり、例えば東京在住の方が大阪に行きたいという時に現地で手伝ってくれるガイドヘルパーをリクエストする、といったことも地域によって徐々に可能にしつつあるのだそうです。
(それまでは、サービス利用者が地域の事業者ごとに登録する必要があったので、エリアをまたいだサービス利用が難しかった)

同行支援へのニーズは全国で常に高い状態の中、ガイドヘルパー側もアプリを利用してスキマ時間に対応するといったことも可能になってきたということなので、さらなる広がりに期待したいですね。

ちなみにガイドヘルパーの資格を取得するための研修受講には数万円の費用がかかりますが、法律にもとづいた障害福祉サービスのひとつなので、ガイドヘルパーはボランティアではなく、同行支援時には時給で報酬が支払われる制度になっています。
直近では12月、1月の研修開催日程もあり、東京23区居住者や学生対象の研修受講料の割引制度もあるそうなので、ご関心お持ちいただいた方はぜひ一度詳細を見てみていただけたらと思います。
▽詳細は、下記写真をクリック

[ コミュニティマネージャー (認定NPO法人サービスグラント)宮坂]