今日の"結" 2025年1月30日(木)
本日の午後は、結・しぶや講座&交流会。
市民活動の重要な役割を担うボランティアの方々とどのように関係構築を行い、その力を発揮してもらうのか。受け入れのコツやポイントについて、3組織3様の貴重なお話を通じ、学び合う時間となりました。
以下はイベントご案内ページの再掲です。
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▼NPO法人若者メンタルサポート協会 理事長 小杉沙織さん、理事 中村俊也さん
・小中学校の子ども達からのオンライン相談に取り組んでいる
・理事長の個人LINEを オープンにして、親を頼れない寂しさや、どうして良いか分からない心の痛みなど、相談を寄せる子ども達それぞれの状況を受け止め支える活動の始まりから、現在の2-30名のボランティアのみで事業を支える体制移行、ボランティアのモチベーションを保つ対話と研修の仕組みにポイントあり!
・寄せられた相談に担当制を敷いて応えることで、同じボランティアが親戚・知り合いくらいの温かなの家族以外の他者として関係性を築くスタンスが大事!
・ボランティアするにあたって支える側の精神的な自立が前提として求められること。
・オンライン中心の活動の中でリアルなOFF的な場を大切にすること。
など、進化しながら継続されている活動の中にボランティアとの関係性も変化してきた様子をお伺いしました。
また、相談してきてくれていた子どもが成長し、今度は相談ボランティアとして次の世代の子どもたちの声を聞いてくれる循環が起こっていることに心が温かくなりました。
▼NPO法人シブヤ大学 学長 大澤悠季さん
・シブヤ大学は、自分が今受けたい授業をつくるがコンセプトで、働き盛りの層が多く活動の受益者が自分。
・ボランティア(呼称:ボラスタ)の本登録は、ビジョンの共有、ボランティア希望者の関心などのヒアリング、授業の見学、授業後のスタッフみんなの振り返りを体験してもらった後に。
・ボラスタは半期ごとに継続的にコミットメントができるかアンケート集計し状況把握。
・関わり方は各自のペースで緩やかに、自分があってほしい場所をみんなで作っている感覚で携われるちょうど良い関わりのデザイン・ボランティアだから役割なくてはならない、ではなく、ある時は企画、ある時は運営と役割が固定しないことも大事に考えている。
▼卯めこども食堂 学生ボランティア 上符さん、中村さん
・元旅館を活かしたこども食堂を展開。大学生3名に加え、区内の学校のボランティア部などを主体に小規模で運営。ちょうど良い密な関係が築けるので毎回楽しみに取り組んでいる
・子どもがやりたいことに応じて、ボランティアが場を見ながらそれぞれの好きや得意で関わっていくことで、ボランティアも役に立っている実感が強い
・渋谷区のボランティアセンターでこども食堂に関わりたいと伝えた事をきっかけに、立ち上げ時に関わり、大学生ボランティアはボラセンから紹介されて積極的に募集をせずとも集まる人数としてはちょうど良い。
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市民活動だからこそつながれる共感をベースとしたボランティアの方々とどう関係構築を高めていくのか。団体ごとの工夫や発展など示唆に富むやり取りには、非常に多くの学びがありました。
共通して大事だなと認識できたトピックは、
・団体が目指すこと、大切にしていること、解決したいことなどのビジョンや価値観をボランティアを始める前にきちんと共有をしていること
・スタッフの一員であると捉える
・活動中だけではないオフ的な交流を大事にする
でした。
思いのある方(ボランティア)の力を生かす知恵と工夫については、引き続き、団体相互で継続的に学んでいきたいと思います。
[コミュニティマネージャー(認定NPO法人サービスグラント) 岡本]