4話~妻が正社員だったら脱サラも応援するかも~
夫が脱サラしたい理由は「理不尽な上司の元で働きたくない」と「労働時間が長すぎる」ということでした。
それは誰もが不満に思うことで、その不満に耐えながらも頑張って家族を養ってるものです。
だから夫が言っていることはただの現実逃避だと思うのです。
これからもう一人家族が増える、将来を見据えると、「ゆめばっか見ないで頑張って働かないと!」と、妻としては思います。
脱サラで不安に思うことはお金
私が「脱サラは現実逃避だ!」と訴えても夫は起業をあきらめてはいませんでした。
ネットで色んな情報を集めて、私に見せてきたのは、「委託運送業」の仕事でした。
夫が調べた情報によると、委託運送業の仕事で月収100万円を超えている人もいるのだとか。
しかし、月収100万円を超える働き方ってどのくらいの労働時間なのでしょう?朝から晩まで働いて、土日もないような仕事なのでは・・・?
それは夫が脱サラしたい理由「労働時間が長すぎる」ということに反するのではないでしょうか?
しかも、そんな働き方をされたら困るのは妻の私の方です。
妊娠中の大きなお腹で、仕事をしながらワンオペ育児をしなければならないのか、土日も関係なく仕事をすれば家族の時間は無くなってしまうのかと不安は尽きません。
しかし、一番の不安はやはりお金のことです。
脱サラして軌道に乗るまで生活費はどうなっちゃうの?
軌道にすら乗らずに失敗に終わったら?
家族を養っていくなんて到底無理です。
妻が正社員で働いていけたら起業も応援できるかも?
私が正社員として働いていたら話は変わっていたかもしれません。
私のお給料だけで家族を養っていけるのなら、「やってみたら?」って言えていたかもしれません。
しかし、私はパート勤めでした。手取りは月に数万円、お小遣い程度にしかなりませんし、数年前までは私のお給料数万円が子供の保育料になっていたので、ほとんど稼ぎはないに等しい状態でした。
保育料無料に変わり助かってますが、貯金に回すお金なんてほとんどなかったのです。
妻が正社員で働くのは難しい
私の場合、私が正社員として働くのは難しいです。
その理由は二つ、「夫の労働時間が不規則」なのと「他に頼れる相手が近くにいない」ということです。
夫は早番と遅番の二交代です。
早番だと5時には出勤していますし、夜勤だと16時には出勤しています。
そうなると、子どもの保育園の送り迎えはほとんど私がしないといけません。
私は今まで保育士として働いていたので、慣れた仕事で働きたいと思っていました。
しかし、保育士の正社員だと早番も遅番もあるし、家に持ち帰る仕事もたくさんあります。
私が正社員で働くなら、家族の協力は欲しい、むしろ協力がないとできないのではないかと思います。
私が早番の時は、子どもを保育園に連れていくことはできません。
その時夫が早番だったら、子どもを保育園に連れていける人はいません。
私が遅番の時は、子どものお迎えに行けません。
その時夫が夜勤だったら、子どもをお迎えに行ける人がいません。
そんな時、頼りにできるのは私か夫の両親、つまり子供の祖父母なのですが、どちらも違う市町村に住んでいるため頼ることはできません。
そんな状況の中、無理して正社員として働く必要があるのかを考え、夫と相談しました。
夫の給料に私のパート代があれば、暮らしていけるのではないかということもあり、子どもの生活スタイルに合わせてパートの道を選びました。
夫婦で正社員として働く家庭は尊敬する
もちろん、祖父母が近くにいない状況の中、正社員として働く妻もたくさんいます。
時間に追われながら、家事も子育ても行い、自分の時間も作れないまま明日を迎える日々の大変さに頭が上がりません。
中には保育士の正社員として、頼る存在も近くにいないまま働く妻もいらっしゃると思います。
そうしないとやっていけないという方もいるかもしれません。
本当に尊敬しかありません。
家計の為にも文句を言わずに正社員で働いているけど、本当は猫の手も借りたいくらいに心は切羽詰まっていることも一番の理解者である夫には理解してもらいたいものですよね。
と、心お察しします。
子育て世代は本当に大変
子育てはそれだけでも大変なのに、家計の為にもと働いている妻はもっと大変です。
もちろん、そんな妻を含め、家族の責任を背負って働いている夫はもっともっと大変なことも知っています。
どちらがどれだけ大変かなんて、比べることはできません。
どちらもそれぞれ、心身共に疲弊しているのです。
ですから、子育て世代は家事育児を押し付けるのではなく、お互いがお互いを思いやって協力し合えたらいいですよね。
帰宅し、妻が事どもの世話をしていたら家事を夫が担い、妻が家事をしていたら子供の世話をする。
夫が子供の面倒を見ているのなら、妻は家事を手早く済ませ、夫と一緒に子供を見る。(子供を夫だけに見てもらうのはちょっと気がかりになりませんか?笑)
このように、共働きしながら二人で一緒に家事子育てが出来たら理想的ですよね。
子育て世代はみんなそう思い願っていることです。
そんな中、夫は脱サラして起業したいと言っているのです。
起業した本人はきっと子育てどころではないですよね。
そういうところまで考えて物事を言ってほしいというのが妻の本音です。
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