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旅にハプニングはつきもの〜深夜の羽田事変2025

まれにみる時差ボケと動けないほどの全身の筋肉痛により、フランス上陸3日目にしてようやく日常を取り戻そうという気になりつつあるユイじょりです。ボンソワー。

今朝、ニュースで「ストレスをためない方法」みたいな特集をしていて、それを見ながら仕事前のOtto氏が一言つぶやいた。「Tsumaがバカンスにいっている1ヶ月、ワタシとミルゥはParadis天国だった・・・」と。

「そんなにチョコ食べるな」とか「今はご飯前だ」とかガミガミ言う私がおらず、俺🐶とふたりで自由で静かな生活ができたらしく、それがたいそうよかったのだと。うちの父も同じ事をいつも言っているなあと思うなどしつつ、いつでも喜んで行ってきますとも!ええ!!


さて、なんでこんなに異常に疲れているかというと、行きの便にて編み物中に赤ワインを全身に浴びるという洗礼を受けて始まった今回の一時帰国。帰りの便もそれはもう色々ありましてね。赤ワインを浴びてしまった宿命なの、ねえ?

“素敵なお手紙などをいただいていい気分でいたら、 食後、隣の乗客が荷物棚から荷物を出すときにリュックが落下して私のテーブルにあった飲みかけの赤ワインを直撃、私全身ワインまみれという惨劇OMG”

編み納め2024 きつねのマフラー🦊」より


一時帰国は楽しいことだけ殴り書きしたいのが常だけど、まあ旅の中の貴重な経験ではあったので、備忘録的に残しておこうと思う。



今回は行きも帰りも羽田のエアフラ便なため、実家までの移動が成田よりも若干楽。いつもは両親が大量の荷物を詰め込んだ自家用車で羽田まで送ってくれるのだけど、やんごとない諸事情により、今回は当日午後電車で母とともに羽田まで向かうことになった。なお、スーツケースは手持ち、預け荷物用のダンボールは余裕をもってクロネコ空港便にて送付済み。

三連休中日の特急あずさは割と空いていたような
母と一緒だともれなくアサヒがついてくる🍺

新宿で妹が合流して、品川まで向かってそこから京急で羽田へ。

JRから京急に乗り換える時、自動改札の切符の通し方について問い合わせた母に対する京急の駅員さんの態度にびっくりする。紙の切符とSuicaだかPasmoだかを合わせた乗り換えなんて確認して当然だし、その言い方はなかろうよ。たまにいるよね、こういうお方。ちょっとうろたえただけで舌打ちされたりもしたし。しかもこの数時間で2回。ハイハイ慣れてないもんでねすみませんでした!

羽田イルミ

早めについたので、いつも送りにきてくれる叔母と一緒に乾杯。私と妹は食べることに注力していたけど、母と叔母はここからさらに3杯くらい飲んでてただただ呆然。肝臓強い血なのね、本当に。

空港価格の居酒屋的なお店
にしんのお通しが意外に美味しくてびっくりした

飲んでる方々はそのままに、一足お先にクロネコカウンターで荷物ピックアップ。段ボールごとにカートにのせていてくれて、いたれりつくせり。2日前までに営業所に持っていけば3000円くらいで空港出発ゲートまで確実に運んでくれるなんて、在住国では無理オブ無理なのでやっぱり日本はすごいと思う。

サクサクと荷物を預けて、家族との別れ。この瞬間はいつもグッとくる。私は見送られてばかりの人生だなと涙がほろり。母にも叔母にも妹にも、とにかく健康健康健康だからねと連呼しながら、出国審査完了。

日本での最後の晩餐は、牛丼と味噌汁とビール

免税店を軽く物色して、いそいそと便へ乗り込む。私的に結構な重量級のキャリーケースとトートバックを一足早く棚に詰め込んだら、涙ぐみつつ家族に最後のLINEをする。あとは飛行機が飛ぶのを待つのみ。待つのみ。待つ・・・のみ・・・・・・・・。

素敵なお手紙を置いてくださったところまではよかったんですけどね・・・
そういえば赤ワインぶっかけられフライトもそうだったよね・・・


が、待てども待てども、一向に飛ばない。あれ?

しばらくして、機長からのアナウンス。どうやら滑走路を走る途中で機体に不具合が見つかったらしい。とりあえず引き返して機体チェックをするとのこと。ひゃー、なんとそれは大ごとじゃないの!ざわつく機内。

戻ってきてからもかなりの時間音沙汰なし。まあ時間かかるんだろうなー、テーブルでも出して茶でも飲むかと座席のテーブルを出すと、な、なんと、テーブルがどこをどうやっても水平にならない(前に座席がない席なので、肘掛けからテーブルを出すタイプ)。これ、ネジが飛んでる、たぶん。OMG。

あまりに待たされる時間が長いので嫌な予感はしつつ、出発予定時刻を2時間ほどすぎた深夜1時過ぎ、ついに機長からギブアップのアナウンス。「不具合の解消不可能につき、この便はキャンセルになります。深夜なのでイミグレ担当人員もなにもかも手配に時間がかかります」と。

疲れと動揺のためブレっぶれ

これどうなるんじゃ・・・?と震えつつ、やっとの思いでのせた荷物を引きづり出し、一刻も早く降りる態勢を整える。地上建物に戻らねばという生存本能か。しばらくして、ターミナルへむかうバスが到着したとのアナウンス。

Cheffe d'hotesseに誘導されるまま、バスに乗り込む
テーブル壊れてまっせと一応忠告したらbien notéと
バスの運転手さんも誘導人員も、深夜なのに繰り出された方々だろう、お疲れ様ですよ


ターミナルに到着したら、再入国の手続き。さっき涙ながらに出国したんですけれども。さらに涙ちょちょぎれ。

わたくし通常、この時間に寝たら次の日機能しません


ここからは色々あったので詳細は割愛するけれども、再入国からの預け荷物ピックアップ(これが本当に辛い)、ホテルのバウチャーをもらって、解放。振替便についてはAFからのメールを待つようにと。

深夜早朝に到着される方々もいるんだよなあ
まあ私もフランスに着くの早朝だけど
空港は眠らない
ベンチで爆睡する方々も多々
2時半・・・前日から移動続きで立っているのがやっとなのですが
空港直結ホテルを手配してくれたのがよかった
ヴィラフォンテーヌ

カートを押しながらホテルの部屋に到着してようやく、ようやく落ち着いたのが午前3時半。バウチャーをもらっているころにAFからメールがきていて、振替は明朝の羽田便を手配できたらしい。それは助かるけど、出発時間朝の9時。ということは6時にはチェックインよね?5時半には起きないといけないってことは1時間くらいしか眠れないですね?・・・と、おにぎりをほおばり終えてばたんきゅー。

フライト用に買っていた空港セブンのツナマヨおにぎりを、ホテルに向かう途中にかろうじて仕入れた爽健美茶で流し込む午前4時。
iphoneのアラームだけだは心もとないので、ホテルのモーニングコールもセット
まあ元々眠りが浅いのでアラームだけで楽勝だった





AM5時半。一応寝てからの、朦朧としながらシャワー。が、行き先が実家ゆえ、着替えもスキンケア系の化粧品も持ち合わせていないことに気づく。爽健美茶じゃなくて下着と化粧水買えよ私・・・!ダンボールの中には新品があるんですがね。開封できないし(涙)

空港にむかう通路
さすがに人は少ない

ないものはしょうがないので、色々工夫してなんとか、なんとか。「下着とスキンケア、1泊分はマスト」これ教訓ですこれテストにでます。

数時間前に通りましたねー
朝の羽田は人が少ない

昨晩と同じように、荷物を預けて(何度もいうけどこれが本当に面倒)、2回目の出国。

あんなに混んでいた出国ゲートもスラスラ
ゲートに向かう途中、あまりのひどさにびっくりしてしまう
現住地にて、ゴミ箱がそこにあるのにゴミを突散らかしていく民を思い出す


夜には見られなかった美しい日の出が見られるだけでも、よしとしよう。

正月にも見なかったわ、美しい夜明け
ツナマヨおにぎりしか食べてないんで、エネルギー補給も許してください🥂

振替便は席の指定ができないけど(気に入らなかったらその後できると思うけど満席ゆえほぼ不可能)、運良く通路側。私はひとり旅の際、通路側オンリー人間なのでありがたい。しかもテーブルは壊れてない。それだけでまずよかった。

また、CAチームも夜便よりベテラン臭マシマシで安心するし、荷物をあげるのもムッシューCAが手伝ってくれた。ベテランLOVE。

隣は日本人の母娘連れで、それだけで母との旅を思い出してうるうるするし、通路挟んで隣のご婦人がポリネシア出身のマダムでたくさん日本の旅のこととかお話していただいて、普段ヒトとの交流ゼロ人間としてはとてもうれしかった。機内環境はキャンセルになった夜便よりもずっといい。

JALも久しく乗ってないけど俺🐶がいないときはJALでもまったくOKなわけで
次回は候補に入れよう

カナダアラスカからの北極グリーンランド経由で約14時間のフライトを終え、無事にフランスに上陸。この安堵たるや。

AFさんめっちゃ使うし応援してるんだけど、古い機体なんとかしてほしいよ

イミグレも荷物ピックアップもサクサクと進み、上陸から1時間もかからず外に出られた。俺とOtto氏が迎えてくれて、私の小さな家族が勢揃い2025。お互い天国だったね。まあこれからも仲良くやりましょ。

私を発見して方向転換からのドリフト走行な俺




成田床寝事変など、旅のハプニングは色々と経験済みだけど、今回のように数時間で出国&再入国はかつてなかった。

しかも今回は、ヒトひとりだったし、結構堪えたというのが本音。日本で起きたこととはいえ、精神的にも疲れた。もし海外でこれが起こるとなったら恐ろしすぎる。だから一人旅は無理。

一方、俺🐶を連れていなくて本当によかったとも言える。もし俺が一緒だったらホテルもNGだし検疫の云々もどうなっていたことか、考えるだけで恐ろしい。何より前回帰りのフライトで激痩せしてしまった俺の健康が大変なことになっていたに違いない。


本当に大変だったし疲労半端ないし、欠航決定後の空港のオペレーションとか首を傾げることも多々あった。でもそんなことより、飛行前に問題を察知したAFパイロットのおかげで命を失わなくてよかったなと、それに尽きる。ブラボー、ブラボー!

色々含めて、機長にいただいた貴重な経験ということで、ここに成仏✈️

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ユイじょり
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