エビと、えびと、海老と〜ニューカレドニアの思い出(天国編)
昨日の「タクシーに3万円以上払って地べたに寝た日(地獄編)」に続いて、今日は天国編。
結論からいうと、ただの天国でしかなかったので、写真中心に振り返ってみようと思う。
地獄明けの成田〜首都ヌメア
サプライズ続きの1日を終え、一夜を空港の床で過ごしたのち、朝7時前には寝床を追い出される。寝床であるみずほ両替所がオープンするからだ。
Otto氏によると、エアカランの昼発の直行便に振り替えることができたとのこと。JALのある第2ターミナルから第1ターミナルに移動しなくてはならないので、バス乗り場へ向かう。
相変わらず空港内は人でごったがえしていた。こちらは使用済み寝袋の残骸。。
ぎゅうぎゅうのバスで第2ターミナルに向かい、エアカランのカウンターへ向かう。成田の「出発便ご案内」板は、いつも謎にテンションがあがる。
案内板の前にエアカランの天国的看板が鎮座していた。猛烈にグロッキーな朝だけど、ようやく気分が上がってくる。
12時すぎの便なので、カウンターが開くまで2時間近く待って、ようやくチェックイン。ここまで本当に、長かったなあ・・・。
エアカランはエールフランスのステータスが使えるので(JALだと使えない)、マイルマニアなOtto氏のステータスのおかげでラウンジが使える。そこでようやく温かいまともな食事にありつけた。
Otto氏は朝っぱらからウイスキー、私はロゼで乾杯し、食後、出発までソファーでガン寝。
そしてようやく、お昼すぎに出発。到着地は、ニューカレドニアの首都、ヌメア。
エアカラン、もちろん今回が初めての搭乗だけど、カウンターも機内もオテスの方々が皆とっても親切だし、機内の座席やアメニティも南国感たっぷりで、可愛らしい。とても気に入った。
飛行機の翼の先にハイビスカス。
機内で新聞を読んだけれど、左下あたり、まさに私たち。。
昼に成田を出発し、8時間半くらいのフライトで、現地への到着は現地時間で夜23時前(日本との時差は2時間)。ヌメアのトントゥータ空港に定刻通りに到着。
レンタカーを借りて、ホテルに向かう。フランスの海外領土なので、当たり前だけど、看板の表記はフランス語がトップに。注目すべきは3つめ。日本語だ。日本人の観光客が多いんだろうな。
1時間ほど車を走らせて、日付が変わるころホテルにチェックイン。
ヌメア滞在
Otto氏がチョイスしたのは、中心部からは離れているけれど、海に面したアパートメントホテルだった。ようやくここまで来れた。。きれーい!
でも、結構寒い。そりゃそうだ、ここは南半球なので、9月ってほぼ冬。平均気温21度くらいしかないらしい。フランス人観光客は普通にプールで泳いでたけど。
私は太陽が出るときを狙って、プールサイドのベンチで本を読んだり寝たりしていた。
これは、天国へ通じる道?グラグラして結構怖いけど、先っぽまで徒歩にてもうでてみた。
ホテルですごす以外は、レンタカーを活用して、中心部まで行き海岸沿いを散歩したり、オセアニア文化のお勉強のためにチバウ文化センターにいったりした。
ヌメアの海岸沿いからみた夕陽。
旅の定番、地元のスーパーめぐり。フランス領なので、カルフールやカジノといったフランスの大型チェーンスーパーがちょこちょこあった。が・・・値段が、衝撃的に、高い。ものにもよるが、パリで見るのと比較して軒並み2倍くらいしたような気がする。
これは地元のMANTAビール。
そうめんも売ってたけれど(これは安い)、逆さま陳列。どちらが正しい向きか、そりゃ知らなきゃ記号にしか見えないからなあ。外国あるある。
さらなる天国、イル・デ・パンへ
ヌメアに3泊くらいしたのだが、Otto氏はここが最終目的地ではないという。
早起きして、このフェリーに3時間ほど揺られ、めちゃくちゃ船酔いして、さらに連れて行かれたのが、最終目的地であるイル・デ・パンというちいさな離島。位置関係はこんな感じ(Kutoと書いてある小さな島がイル・デ・パン)
アメリカからの豪華客船も乗り付ける。
到着後、Kuto(クト)ビーチ方面まで、宿泊地の送迎カーで連れて行ってもらう。
ここでの宿泊は、バンガローホテル。受付にはJTBの日本人専用カウンターがちょこんとあったりして、欧米系にまじって日本人観光客もたくさん。っていうか日本人のほうがむしろ多い印象。
こちらのバンガローにお泊まり。wifiが一切ない、電波と隔絶された世界。ちなみにヌメアのホテルもwifi有料だった。
現地っぽさ満載。お花も飾っておいてくれて、なごむ。
チェックインしたら、いざさらなる天国へ。
ここからはもう、さらにただの天国でしかないので、写真でお楽しみください。
写真を貼ってるだけだけど、だいぶマイナスイオンを浴びている気になってきた・・・。
この天国では、Otto氏がわざわざフランスから持ってきたバドミントンなんかもしてみたり。
あとは、大体飲んで本読んで寝てた。
以下、最高にして最強の、「海とビール」コレクション。
成田のセブンで購入していた乾きものとかおつまみがかなり役立った。持ってきていたワインで、部屋にて定番のアペロも。
島は、時間の流れがとにかくゆったり、のんびり。全然違う世界にいるようだった。って、あれ?日本も島だったなそういえば。。
エビ・えび・海老な生活
スーパーもそうだけど、天国の物価は、高い。こちらのサイトに詳しく載っているけど、食費に関しては大体こんな感じ。
ヌメアのホテルはアパートメントホテルだったので、小さなキッチンがついていた。前にトルティージャの記事を書いた時に少し触れているけれど、ここのキッチンを使って、ヌメアではもっぱら自炊していた。
ニューカレドニアといえば、「天使のエビ」。
日本でも買えるみたいだし、海沿いの高級ホテルのレストランでもエビディナーが堪能できるようだけれど、ここはせっかくキッチンもあるし、若干の調味料ももってきているので、サバイバル魂に火をつけろ。自分で買って調理することにした。
食材調達は、ヌメアのマルシェで。
野菜・果物ともに、通常のラインナップに加えて、トロピカルな雰囲気。
島国だけあって、魚が豊富。お目当ての「天使のエビ」を探す。
お、あった!!これを1キロ弱買って、いざ、エビ生活突入。
ちなみにここの通貨は「パシフィックフラン」。お札の柄がマリン仕様でかわいい。
今回の旅にもってきていた調味料は、こちら。
定番の味噌汁系と、醤油に塩胡椒に昆布茶。
前職のかわいい後輩がくれた、ギリシャ土産。オリーブオイル、神。
夕食の準備。キッチンには本当に最低限の調理道具が揃う。これに鍋とフライパンとお皿、コップ。
さっそく、マルシェで調達した天使のエビと向き合う。おお、確かに身が大きい。
ヒゲ、長っっっ!
1日目は、シンプルにソテーしてみた。
レモンをきゅっとしぼって、パスタをそえてもりもりいただく。美味しい!
二日目は、野菜をごった煮にしてこれまたパスタにかけたものに、天使のエビソテー。
三日目は、前日までのエビの殻をとっておいて、鍋に水とともに入れ、エビエキスを抽出したエビ汁を作る。そこに日本の心、あさげを合わせた、天使のエビ味噌スープ。エビのダシがしっかりでて、美味しい。
イル・デ・パンは、さらに物価高騰。食事処も1、2軒しかないのでアレなのだが、お昼までに予約しておかなくてはならない当日獲れのオマールがどうしても食べたくて、島ですごす最終日前日の夜、奮発してそちらをいただくことにした。
どどーん!
なかなかにご立派!エビ好きにはたまらない、最高のエビ生活のフィナーレだった。
エビエキスをだいぶ貯金して、お腹いっぱい。白ワインも1本空にして、ほろ酔いになって部屋に戻ったところで、バスルームに入ると、衝撃の展開。
ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーー
思わず悲鳴。イモリ?ヤモリ?とかげ?わからないけど、壁を縦横無尽にそろそろと動き回る小さな生き物が。しばし動けず、いなくなってくれるまでひたすら動画を撮っていた。寝てるときに落ちてきたりしたら心臓発作起こしそうだな・・・。
現地の人に話したら、「それはよかったわね、幸運を運んできてくれるわよ」とのこと。
天国の最終日前日に幸運を運んできてくれる存在に出会ったということで、最初はアレだったけど、その分天国度が存分に感じられる旅であった。
イル・デ・パンの最終日は、夕方のフェリーで島を発つので、それまではOtto氏の発案で、海岸沿いのゴミ拾いを。
100年先も、この美しい天国がそのままの姿でありますように。