またねニッポン、おひさフランス
いつだって、楽しい時間はあっという間。
先日、日本への一時帰国を終え、北フランスに戻ってきた。
100kgをこえる荷物、もとい異国で生きのびるためのブツと相棒・俺を連れて。
日本のほぼ中央に位置する我がふるさとを出発してから、ユーラシア大陸の西のほぼ端っこに到着するまで、およそ30時間。
眼前にみゆる壮大なアルプスは、広大な大西洋へと変わり、
大地を揺るがすカエルの大合唱は、青空に鳴り響くカモメの叫びへと変わり、
大洪水のように押し寄せる文字社会は、「ウォーリーじゃなくて文字をさがせ」な文字社会へと変わり、
この世の楽園・あたたかい便座は、座って鳥肌・ひんやり便座へと変わり、
肌に浸透するやわやわな水は、肌がはね返すごりごりな硬い水へと変わり、
うすくてやわらかーい紙たちは、分厚くてかたーい紙へと変わり、
エアリズムのキャミソールは、長袖ヒートテックへと変わり、
etc、etc、、、
枚挙にいとまがない生活のギャップに、毎度のことながらついていくのが精一杯な私。
水と空気が限りなくピュアな信州の実家で、寅ちゃんを観ながら卵かけごはんをかき込む(=飲む)という、夢のような生活を送っていたからね。
そうそう、相棒の俺はといえば、日本〜フランス間の長距離フライトは通算8回目。自称&他称・旅プロ犬だけあって、今回も4本足アニマルとしての気配を完全に消し去った。たぶん誰も足元に犬がいるなんて気づいちゃあいない。
日本で過ごす日々は毎日がプレシャス、全てがプレシャス。
1年に1度会えれば万歳な両親、家族のこととか、忙しいのに時間をつくって会ってくれる友人のこととか、ばっっさり切って短くなった後髪を引きちぎられる思いでフランスに戻ってきた。俺も、合宿生活で随分仲良くなった実家犬ニコちゃんとの別れが惜しかったにちがいない。
年齢とともに、この長距離移動&時差はとにかく堪える。俺もしかり。
戻ってきた翌日、夕方くらいに眠くなるのを耐えて夜は20時就寝、俺に起こされて起床AM3時。そこから毎日30分ずつ遅くなって、起床AM3時半、AM4時、AM4時半、AM5時。この週末あたりでようやく体内時計が平常に戻ってきそうな予感がする。
そういえば、一年半前の帰国時も同じ現象が起こっていた。
「俺、早朝4時にエンドレス雄叫び」事件。
そして私は前回と同じように食パンを焼き、前回と同じように見事に失敗している。犬同様、人間もそう簡単に変わるものではない。
かくしてホームシック真っ只中な今月は、ぼちぼちと一時帰国のことを振り返りたいなと思う次第。とりあえず、次回は食べたもののことでも書こうかしらね。
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