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3歳児神話、本当のところ。

子育てしていると、いろんな話を耳にする。

3歳児神話、母乳神話、自然分娩神話……
私は肯定派でも否定派でもありません。どうでもいい派です。

もはや「神話」とか言われてる時点でちょっとイジられてるよね?!って思うの私だけ?笑

私の義母はどちらかというと3歳児神話肯定派。
1歳2ヶ月から保育園に預けられている次女のことを「可哀想」「心配」と言っている。

本当にそうかな??
私自身保育士をしているので、自分の子どもより小さな月齢のお子様もお預かりしている立場。「預けられて可哀想」とは思いません。

だって今この目の前にいる楽しそうな子どもたちはみんな可哀想なの?家ではできない経験がたくさんできるこの環境、可哀想なの?って思うのです。


私は3歳までの自宅保育とそうじゃない子育て、両方経験しています。
長女は3歳までしっかり自宅保育。
次女は1歳2ヶ月で保育園に入園。

両方経験してみた視点から、メリット・デメリットをまとめてみます。



3歳児まで自宅保育をするメリット

①親子の時間をたっぷり確保できる

言うまでもなく24時間365日一緒ですから、愛着形成に必要な時間的要素は十分です。親も外で働いていない分、時間的な余裕があるので丁寧に関わることが可能です。自分の教育観や保育観がしっかりある方は、実現しやすい環境になると思います。

②子どもに合わせた時間配分ができる

特に年齢や月齢の低い子どもの場合、睡眠時間や生活リズムを整えやすいのは最大のメリットと言えると思います。「昨日ちょっと就寝時間が遅くなってしまったから長く寝かせてあげよう」「お出かけして疲れた様子だから、今日はゆっくり活動しよう」など、子ども個人に合わせた無理のない生活を送ることができます。

③お出かけ先が空いている

子どもの遊び場や公園などは、休日や夕方になると混んでいるし、小学生以上の大きい子どもたちも増える。幼い子どもを遊ばせるには、平日午前が空いていて、安全で最高でした。

④掃除が行き届く

子どもを見ながらと言えども、家にいる時間は圧倒的に長い!家事にさける時間は働き出してからに比べるとやっぱり多いし、掃除にも料理にも時間をかけられたなあ、と今になって思う。(けど、その時はその時で時間がないと思っていた。笑)


3歳児まで自宅保育をするデメリット

①とにかく自分の時間がない

基本的には常に子どもと一緒。子どもは可愛いけど、ゆっくりトイレにも行けない状況が毎日続くのは精神的にしんどいものがあります。特に周りに頼れる人がいない環境である場合、孤独感を感じることも。

②収入が得られない

子どもが寝たあとなどに在宅で仕事ができる場合や、不労所得がある場合などを除いて、十分な収入を得られません。生活を豊かにするためにも、子どもの将来のためにも、収入を増やしたい気持ちがありました。

③親のキャリアを一旦止めなければならない

仕事が好きな人、出世を目指している人には、この3年(子どもの月齢によっては4年近く)仕事から離れなければならないのは精神的にも焦りを感じます。仕事上でのスキルをあげられないのも気になる所。

④子どもの経験できることが限られる

子ども自身が集団生活の中で自分を表現することや、同じ年齢の友だちと関わって遊ぶ経験を積むことができません。また、保育園のように様々な活動を準備しようと思うと、親の負担は計り知れません。



3歳までの子どもを保育園に預けるメリット

①心置きなく仕事に行けて、収入が得られる

ただ息をして生きているだけでもお金が必要な世の中。収入があるに越したことはありません。子どもが大きくなるに連れてかかるお金も増えてくる。やりたがっている習い事や進学など、子どもの未来の選択肢を狭めないためにも、お金は必要不可欠だと感じています。

②子ども自身が様々なことを経験できる

保育園では、毎日様々な活動を行ってくれています。製作や運動遊び、お散歩、リズム遊びなどなど、五感を使ってバランス良くいろんな活動に参加できます。いろんな先生との関わり、子ども同士の関わり、社会性を身につけるという点でも保育園に通うのはメリットがあると思います。

③バランスの取れた食事提供してくれる

栄養バランスの取れた給食はもちろん、午前と午後におやつも提供してもらえる。もちろん食事介助も。
自宅で同じものを作ろうと思うとかなり手間暇かかるし、なにより作って食べさせるのって結構大変なので、園でやってもらえるのは本当に助かる。

④一定の生活リズムが身につく

良くも悪くも集団生活なので、だいたい同じ時間にご飯を食べ、午睡をする。適度に体力も使ってきてくれるので、健康的に過ごせていると思う。

⑤子どもと離れる時間ができることで、心の余裕が生まれる

働くことも楽なことではありませんが、大人同士のコミュニティ。小さな子どもを育てる親にとって、大人同士の関わりがあるのとないのとでは大違いです。また、仕事と家庭での気持ちを切り替えられることで、子どもたちと向き合う時間をより大切にできるようになった気がしています。


3歳までの子どもを保育園に預けるデメリット

①感染症にかかりやすい

集団生活なので仕方のないことなのですが、全力で風邪をもらってきます。咳や鼻水、日常茶飯事。長女を自宅保育していた頃とは比べ物にならない頻度です。

②成長を感じるタイミングに立ち会えないことがある

「初めて寝返りした!」「初めて歩いた!」「初めて喋った!」瞬間に立ち会えない可能性は、もちろん出てきます。その1つひとつを絶対に自分の目で見たい!と考えている方は、預けることがストレスになってしまうこともあります。
(ちなみに私の場合、次女は保育園で「一緒に育ててもらっている」くらいの気持ちで預けています。保育園で初めて出来たことや経験したことを聞けばとても嬉しいし、それを家でも見ることができたら「家でもやってくれました〜!」と報告しながら、先生たちと一緒に我が子の成長を楽しんでいます。)

③保育料が高額になる可能性がある

3歳児未満の子どもを保育園に預けるには、保育料がかかる自治体が多いです。その保育料もそれぞれ。認可園なのか、認可外なのか、託児所なのか、預け先によってもその料金設定は変わってきます。
収入(家計)と利用料金のバランスを考える必要があります。

④園や保育士との相性

園や保育士(特に担任)との相性は、子どもを預ける上で最重要と言っても過言ではないと思っています。相性のいい保育士に出会えるかどうかによっって、親にとっても子にとっても園生活の満足度は格段に変わってきます。
(正直、保育士もいろんな人がいます。担任は選べませんが、園の雰囲気を知るだけでも全然違いますので、できるなら園見学は絶対にしてほしい!)

申し込みをする前に必ず園見学に行って、
・どんな雰囲気の園なのか(どんな先生たちがいるのか)
・開園時間や園のきまりなどが自分のニーズに合っているのか
・親の参加が必要な行事はどのくらいあるのか
・親が準備しなければいけないものはどのくらいあるのか
(自宅から持って行くおむつ1枚1枚に名前が必要な園もあれば、おむつやおしりふき、寝具・衣類のサブスクがある園もあります。自宅でのトイトレや食具の練習がマストな園や、園外行事などでお弁当が必要な日が多い園などもあります。預けたあとの生活を想像して、無理のない園を選ぶことをオススメします。)



まとめ

思いつく限り書いてみましたが、私は両方経験してみて「どっちも良かった!」と思っています。

3歳まで自宅保育で過ごした長女は「丁寧に育てたなあ」という感覚がある。笑
第1子だったからというのもあるかもしれないけれど、どこを切り取っても「丁寧に育てていたなあ」と。(語彙力皆無。笑)
子育てに関する自分の満足度は高いような気がするけど、それが子どもにとってよかったのかどうかはよくわからない。

逆に次女は、保育園で様々な経験ができることがとても良い環境だと思っている。家で準備するのはなかなか大変なことも、保育園なら毎日のようにさせてもらえて、友達同士の関わりもある。親子での時間だけでは得られないものをたくさん得られているのと同時に、長女にしてあげられたことができていないもどかしさも感じている。

だから、どちらが正解なんてことはないと思うし、保育が必要か必要じゃないかも各家庭の状況によって違ってきます。

仕事(収入やキャリア)と子育てのバランスを見極めながら、最適解を見つけられるといいのかな、と思います。


ちなみに我が家は…
収入や子どもの将来を考えれば私も正社員で働きたいけれど
・夫がほぼ週7勤務である(園への送迎も不可。早退などへの対応も不可。)
・姉を3歳まで自宅保育で育てたので、次女にもできるだけ家庭での時間を作りたいという気持ちがある
・私自身が難病を患っているので(悪化しなければ就労や生活に支障はありませんが)2ヶ月に1回の通院(平日午前)が必要

などの理由で
夫:週7で長時間、馬車馬のように働く
私:家事育児の全てを担い、短い時間でパートに出る

という完全分業スタイルをとっています。
(仕事は好きなので、正直働きたい気持ちはめっちゃある!笑)


3歳児神話だかなんだかわかりませんが、各家庭が平和ならそれでいい!子どもが悲しい思いをしていないならそれでいい!と思います。

義母からの一言でこんなに長い記事になってしまいました。笑

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!



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