その日は突然やってくる。「働けなくなる」ことに備えよ
働けなくなった時のために、死ぬよりカオスな就業不能状態
働けなくなった時のことを考えたことがありますか？例えば、病気やけがで仕事ができなくなったとき、どうやって生活費をまかなうか心配になるかもしれません。
そんな時に役立つのが「傷病手当金」という制度です。
実は、世帯主の「死亡」は備えていても、「就業不能」は備えていない家庭が多いのです。「死ぬよりカオスな就業不能状態」とは、死んだら多額の死亡保険金が下りるのに、就業不能では保険が下りない。「収入は無いのに支出はちゃんとある・・・」という、遺された家族が悲惨な状態になること。多くの家庭が優先的に備えるべきは死亡より就業不能なのです。
傷病手当金とは？
傷病手当金は、働けなくなったときに生活を助けてくれるお金です。これは病気やけがで仕事を休まなければならない場合、健康保険から支給されるものです。
つまり、働けない期間中に少しでも収入の代わりになるように支援してくれる制度です。これは、会社員や公務員ならほとんどの人が使える制度です。
傷病手当金はいくらもらえる？
傷病手当金の金額は、通常、休む前の月給の約3分の2くらいです。支給期間は最大1年6ヶ月。これにより、働けない間も生活費をある程度まかなえるようになっています。具体的な金額は、個々の給与や休む期間によって異なります。
傷病手当金と就業不能保険
このように傷病手当金は公的な制度ですが、すべての生活費をカバーできるわけではありません。そのため、さらに安心したい人は「就業不能保険」に加入することもできます。
まずは傷病手当金がいくら出るのか調べる、次に不足分を就業不能保険で賄えば、無駄に高い保険料を支払わずに済みます。
公務員の特権
公務員の方はさらに特別な制度があり、共済組合から6ヶ月分の傷病手当付加金が出ることもあります。つまり、公務員は、1年6ヶ月の傷病手当金給付期間に加えて、6ヶ月間傷病手当付加金を受け取れるので、合計2年間給付を受けることが可能です。この制度を知らないと損をすることがありますので、正しいお金の知識を持つことが大切です。
傷病手当金は、安心して生活を送るために非常に重要な制度です。病気やけがで働けなくなった時に備えて、こうした制度を知っておくと安心ですね。