SEで身につくのはプログラミングじゃない。もっと大切な○○力
こんにちは、yuiです。
本日は、私がSEをやって身についたなと思う能力を5つ挙げていこうと思います。ちょっと長いですが、
・これからSEとしてキャリアを歩もうとしている人
・IT業界に興味がある人
はぜひ最後まで見ていってください。
また、こんな人にも役に立つかと思いますよ!
・AIに仕事を取られるかも
・ITスキルを身に付けたいな
1.鍛えられた力その1:論理的思考力(ロジカルシンキング)
まず筆頭はやはりこれでしょう。IT業界にいる人なら、まず間違いなく挙げるであろう論理的思考力。
面白味がありませんが、これがないとSEは務まらないので確実に身に付きます。新人の時に研修のある会社も多いはず。
元は感覚・感性派の私も、5年ぐらいで確実に身についたなぁと実感しています。
2.鍛えられた力その2:物事を抽象化する力
(1)SEがいつも考えていること
次は私が特にポイントだと思っている能力です。
システムを作るためには、まず何をやりたいのか・何をやっているのかを整理する必要があります。その時に、どこに同じ要素があるのかという事を探すことになります。
(2)抽象化する時ってこんな感じ
超ザックリ言うと、定例MTGと突発のMTGの共通項なら、こんなことがあるかもしれません。
【共通】
・会議の開催
・議事録起こしと送付
【違う】
・事前の出席者のピックアップ(突発なら不要)
・事前の会議室予約(突発なら不要)
(3)SEとしてのセンスは、抽象化力にあり
さすがにこれはザックリすぎかもですが、こういった風に「どう共通化すればイイんだろう?」と日々考えております。
これがイケてるかで、イケてるプログラミングかが決まります。いわばSEの生命線ですね。
(コレが、プログラミングするときの処理の設計力に繋がります。専門的に言うと、”アルゴリズムを考える”と表現します。)
3.鍛えられた力その3:トラブル対応力
(3)IT現場は毎日トラブル
IT業界の現場ではめちゃくちゃトラブルが多いです。大小あれど日に1件は起きるハズ。(業界の人以外には、なかなか分かってもらえないですが、システムが安定稼働しているって尊いんですよ~!褒めて!w)
そんな環境に晒されているので、トラブル対応力は身に付きます。
そもそも、トラブルにも動じなくなります。(まあ、モノによったりもしますが・・・。私はさすがに規模が大きいと焦ります)
(2)トラブル対応力Before・After
例えば、こんな力があります。課長以上になると、この力が本当にすごい!
(緊急時に頼りになるので、SEの人は結婚相手にもめちゃオススメできますよw)
【トラブルを起こさない力】
代替案を考えておく
(バックアッププランとか、コンティンジェンシープランなんかと呼ばれます)ミスしない仕組みを作る力
(Wチェックやチェックシート作成、機械化等)
【トラブルを起きた時の解決力】
焦らず状況を整理する力
優先順位を決めて迅速に対応する力
できることを即座に考える瞬発力
4.鍛えられた力その4:マネジメント力
特にSlerの場合は、若手の頃から上流工程の仕事をすることが多いです。そうすると、細かな作業は他の会社さんにお願いし、その統括をするような仕事がメインになります。
自分より業界経験が長く、プロの人たちをまとめ上げるわけなんですね。
だから、マネジメント力がないとやっていけません。試行錯誤する中で、みんな自分のマネジメントスタイルを身に付けています。
5.鍛えられた力その5:言語化力
(1)意外と必要な伝える力
マネジメント力の延長として、言語化力も鍛えられます。SEは自分で手を動かさず文字や言葉で他の人に仕事をしてもらいます。
そのためには、自分の意図を過不足なく正しく相手に伝えないといけません。(分かんないと容赦なく言われるし、誤った成果物ができます。)
(2)伝えるためにやっていること
例えば、言語化するときにはこんなことに気を付けています。
主語述語はきちんとする
色んな意味にとられないかを確認する(数値化されてるか、修飾語のかかり方など)
依頼をする時は明確に言葉にする etc…
(3)AI時代に必要なスキル
上記の通り、意外とSEは言葉の扱いに長けています。
すごい人だと質問力がハンパない。
これってAIに指示を出す時に必要だったり、AIに取って代わられないスキルなので今の時代とても重要だと思います。
新人~若手SEには特に鍛えて欲しい力です。
これら5つの力はSEで身につくことですが、SEじゃないとできないことではありません!
仕事人生を歩むにはどれも大きな武器になってくれます。
SEじゃない人も、日々の仕事からこの5つの力を身につけようと行動してみてはいかがでしょうか?