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将棋めしとおやつの旅2022秋(関西)〜プロローグ

 去年に引き続き、JT杯大阪大会へ行くことにした。今回は永瀬拓矢王座と斎藤慎太郎八段の対局である。Abemaトーナメントのチームリーダーとして木村九段を指名してくれた恩と、JT杯北陸信越大会で木村九段を破った怨(いや、それはない)がある斎藤慎太郎八段を見届けるために。いや、そこは5分の2くらい口実で、残りの5分の3は大阪で将棋にまつわる飲食を楽しむためである。今回は同伴者有り、車での参戦なので、立ち寄り地での買い物も期待できる。

 行く前から飲食の計画に余念がないが、どうしても1食足りない。行く店が足りないのではなく、食べる機会が足りないのだ。仕方なく、「1日4食の日があってもいいかな?」と同伴者に訊くと、チベットスナギツネのような目で見つめられてしまった。…また妻のフードファイトに付き合わされるのかと半ば諦めの表情をしている。 
 救いは、お互い健康診断の結果が悪くなかったことだ。そうとなれば頑張って食べるしか無かろう。だってせっかく大阪に行くんだもの。

 さて、将棋めしと将棋おやつについての定義だが、私はかなり幅広く考えている。棋士や女流棋士がタイトル戦で召し上がったもの、注文したものをはじめ、TwitterやYouTubeで紹介(爆食い)していたもの、お気に入りの店、行った店など多岐に。なので、本来は棋士ゆかりの食と言うべきところだが、ご容赦いただけるとありがたい。
 これから何回かに渡って、この旅での食について記録していく。ほぼ自分のための整理だが、観る将のくいしんぼうさんに楽しんでいただけたらこの上なく嬉しい。でも、真似をして食べ過ぎで痛い目をみたとか、そういう苦情は勘弁してね。本当にお腹に気を付けてね、ただそれだけ。

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