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将棋めしとおやつの旅・千葉〜なごみの米屋・ぴーなっつ最中
2024年の名人戦成田対局で藤井聡太八冠(当時)に選ばれたおやつを買いに、成田山参道にある、なごみの米屋總本店を訪れた。
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千葉県内に米屋の店舗はたくさんあるが、ここは広さと品揃えが別格で、裏には米屋の本社社屋とお不動様、成田羊羹資料館がある。
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米屋と言えば羊羹だ。米屋の歴史は羊羹無しには語れないことを千葉県民ならおそらく誰もが知っている。なお、この資料館は2階建で古いパッケージや道具が展示されていて飽きない。しかも無料なのでぜひ行ってほしい。1階で引くおみくじはミニミニ羊羹3個入りでおすすめ。(逆?おみくじ入りの羊羹?)
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参道を歩いていると、高齢男性3人が「羊羹はもういい…」と口々に言っているところに遭遇した。いや、確かにわからなくもない…私も幼少期から米屋の羊羹をかじって生きてきて、もういいかなと思うこともあり、もっとふわっとした別のスイーツの方に手が伸びたりしている(生どらとか…笑)。
さて、そんな米屋のお菓子の中で、千葉県らしさを前面に出した、ぴーなっつ饅頭、ぴーなっつ最中、ぴーなっつパイは、その名の通り、千葉県名産の落花生で作られたものだ。
名人戦で選ばれたのは最中だったが、可愛いので全部買ってみた。もちろん日常的に手土産にあげたりもらったりしているお菓子なので、普段は何気なく食べているものだ。そんなぴーなっつ三兄弟を改めて食べ比べしてみる。
包装をご覧あれ。色だけでなく、彼らのポーズもそれぞれ違う。
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原材料を見ると、饅頭、最中、パイのどれも餡の配合が異なる。食べてみて一番餡がねっとりしていると感じたのは最中だ。軽い皮にぺったりと張り付けるためか。
餡は白いんげん豆主体なので、総じてピーナッツ感は控えめ。強いて言えば、ぴーなっつパイは、皮が甘さ控えめだからか、一番ピーナッツの味がはっきりしているように感じた。
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なお、千葉県で見かけるピーナッツの最中は、なごみの米屋だけではなく、オランダ家(この家の読み方は川崎家と同じ)にもある。
オランダ家は過去に棋聖戦の木更津対局でケーキを提供している。こちらも千葉県を代表する菓子店で、大変馴染み深い。
では、そんなオランダ屋の落花生最中との食べ比べもしてみよう。これは実質、千葉県No. 1最中対決と言えるかもしれない。
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見た目はオランダ屋が大きく見える。少し平たいからか。餡のねっとり感と甘みは米屋の方が強いと感じた。
オランダ屋は米屋より餡に甘納豆的な落花生の粒感があって歯応えによるボリュームを添えている。
皮は…違いを感じず…。
正直に言おう。落花生餡を食べ過ぎて、もう何が何だかわからなくなってしまった。重くて重くて、最後はコーヒーで流し込んだと言っても過言では無い。
「羊羹はもういい…」と言った男性たちを思い出す。私も「落花生餡はもういい…」と、この時呟いた。1日にひとつくらいが適量だと伝えておこう。どのようなお菓子でも適量を守るのが一番美味しいに違いないのだ。