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将棋めしとおやつの旅~東京・その1(1)マンホール
昼前に千駄ヶ谷に着いた。コインパーキングに車を停め、千駄ヶ谷大通り商店街に向かって歩き始めて驚いた。結構な登り坂である。普段から運動不足の身体には堪えるが、美味しいもののためなら、なんだ坂こんな坂である。
住宅街の中のあちらこちらに小さなコインパーキングがあり、料金も様々。なので、滞在時間と目的地までの距離に折り合いをつけて選んだ。
坂を登り切ったところに鳩森八幡神社があった。将棋プレミアムの祈願祭動画やAbemaトーナメントのチーム木村お花見動画、ケムコのゲーム『千里の棋譜』で見た風景。感慨深い。
将棋ファンになる前、千駄ヶ谷駅の目の前にある東京体育館には何度か訪れていたが、ここまで歩いたことは無かった。新しい発見をしたかのように嬉しくなる。
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鳩森八幡神社を背に千駄ヶ谷大通り商店街に入り、地面ばかりを見ていたのは、『三月のライオン』のキャラクターが描かれたマンホールを探してのことである。
我が家の男性たちにはBUMPの歌以外の面で酷評されている鬱アニメだが、世間の評判はすこぶる良いし、私も単行本とおさらい読本、QuickJapanの特集号を揃えて、アニメを全話、実写版映画前後編を視聴している程度には好きだ。
マンホールがこの商店街のどの辺に設置されているのかは、他サイトで紹介されているので割愛するが、それらを探してぶらぶらと通りを歩いた。
そして、キャラクターがカラフルに描かれたマンホールをひとつひとつ見つけては、うっとり眺めて写真を撮った。
全6種、コンプリートである。
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この商店街には、将棋会館での対局時の出前で大人気の店、鳩やぐらがあった。豚の山椒焼き定食や豚キムチ定食など魅力的なメニューが幾つもあるが、今日は外観のみ撮影し、見て見ぬふりをしなければならない。
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なぜなら、今回の旅は木村九段のトークショーにかこつけてのものだ。できれば関係する将棋めしをいただきたい。
しかし、木村九段と言えば数少ない、愛妻弁当持参の棋士である。度重なる「昼食注文なし」で、将棋めしとおやつを食らうことを趣味としている私を切ない気持ちにさせるつれないお方である。
私にとって初の将棋会館界隈訪問であるからして、まずは滅多にない出前注文をした店を優先したい。ゆえに鳩やぐらはどんなに興味深くても、今回は素通りせざるを得ないのだ。
私たちは、そんな希少な機会である、木村九段が出前注文をしたことのある店『レティエ』に向かった。
(つづく)