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CELPIPとは【試験前にしっかり頭に入れておきたいテストのフォーマット】

CELPIPの試験前にフォーマットをしっかり理解しておくことは、スムーズに試験を進めるために非常に重要です。各セクションの出題内容や時間配分を頭に入れておくと、緊張せずに取り組めますし、どのような準備が必要かも明確になります。
今回は、CELPIPテストの受験前に皆さんに知っておいていただきたい基本情報と、各セクションのフォーマットについてお話しします🇨🇦

CELPIP
(Canadian English Language Proficiency Index Program)は、カナダにおいて英語能力を評価するためのテストです。主にカナダ移住、永住権申請、および就労ビザの申請に必要な英語力を証明するために利用されています。CELPIPには2種類あり、それぞれ用途が異なります。

1. CELPIP-General
CELPIP-Generalはカナダの移民プログラム、特に永住権(PR)申請に利用されるテストです。リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つのセクションで構成されており、それぞれのスキルが総合的に評価されます。

2. CELPIP-General LS
CELPIP-General LSはリスニングとスピーキングの2つのセクションのみで構成され、カナダ市民権を取得するために必要な英語能力を測定します。

今回はより多くの日本人の方が受験するであろうCELPIP-Generalについて詳しく説明していきます!

【特徴】

1. コンピュータベース
CELPIPはすべてコンピュータで実施され、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの各セクションが一つの試験で完了します。

2. カナダ英語
テストではカナダ英語が使用されており、カナダで生活する上で必要な語彙やアクセントに慣れることができます。

3. 時間管理
テスト全体は約3時間で、セクションごとに決められた時間内に回答することが求められます。

【セクションごとの内容】

〈リスニング〉(約47-55分)

リスニングセクションは、6つのパートに分かれています。日常生活や職場の状況に関連した内容が多く、会話や情報を理解する力が試されます。

パート0:Practice Task
簡単な練習問題で、テストの形式に慣れるためのものです。採点には含まれません。

パート1:Listening to Problem Solving
日常的な問題に関する会話を聞き、その内容について質問に答えます。

パート2:Listening to a Daily Life Conversation
友人や同僚との会話を聞き、内容や背景を理解して質問に答えます。

パート3:Listening for Information
アナウンスやインフォメーションを聞き、詳細な情報を理解する力が試されます。

パート4:Listening to a News Item
ニュースを聞き、その内容や事実に基づいて質問に答えます。

パート5:Listening to a Discussion
グループディスカッションを聞き、発言者の意見や主張を理解します。

パート6:Listening to Viewpoints
異なる立場の意見を聞き、それぞれの主張や感情を把握する問題です。

〈リーディング〉(約55〜60分)

短文や長文の文章を読み、内容理解や文脈に応じた解釈力を測定します。
リーディングセクションは、4つのパートに分かれています。文章の理解力や要約力、文脈に応じた解釈が評価されます。

パート0:Practice Task
簡単な練習問題で、リーディングの形式に慣れるためのものです。

パート1:Reading Correspondence (11分)
メールや手紙などの文章を読み、内容や意図を理解して質問に答えます。

パート2:Reading to Apply a Diagram (9分)
図表やマニュアルなど、視覚情報を含む文章を理解し、質問に答えます。

パート3:Reading for Information (10分)
記事やレポートなどの詳細な情報を読み、その内容を正確に把握します。

パート4:Reading for Viewpoints (13分)
異なる意見や視点を含む文章を読み、それぞれの立場を理解します。

〈ライティング〉(約53〜60分)

指定されたテーマに基づき、短いエッセイやメッセージを書き、文章構成力と表現力を評価します。
ライティングセクションは、2つのタスクに分かれています。明確かつ説得力のある文章を書く力が試されます。
⚠️ 試験はコンピューター上で行われるため、タイピングが苦手な方は事前に練習し、テスト本番でタイピングの遅さが影響しないようにしましょう。

タスク1:Writing an Email (27分)
指定されたシチュエーションに基づき、情報提供や依頼を含むメールを書きます。

タスク2:Responding to Survey Questions (26分)
あるテーマに関する意見や立場を述べるエッセイを書くタスクで、理由や具体例を含めて答えます。

〈スピーキング〉(約15〜20分)

スピーキングセクションは、8つのタスクに分かれています。自己表現力や意見表明、問題解決力が評価されます。

タスク0 : Practice Task (準備時間 : 30秒/発話時間 : 60秒)
簡単な練習問題で、テストの形式に慣れるためのものです。採点には含まれません。

タスク1:Giving Advice (準備時間 : 30秒/発話時間 : 90秒)
ある状況で相手に助言を求められるシナリオで、適切なアドバイスを伝えます。

タスク2:Talking about a Personal Experience (準備時間 : 30秒/発話時間 : 60秒)
自分の体験について話し、その出来事を詳細に説明します。

タスク3:Describing a Scene (準備時間 : 30秒/発話時間 : 60秒)
写真を見て、その場面を描写します。
実際の写真はランダムで、以下は例になります。

著作者:brgfx/出典:Freepik

タスク4:Making Predictions (準備時間 : 30秒/発話時間 : 60秒)
写真を見た後、今後起こりそうなことを予測します。

タスク5:Comparing and Persuading
(Part 1 準備時間 : 60秒/発話時間 : 0秒)
(Part 2 準備時間 : 60秒/発話時間 : 60秒)

2つの選択肢について比較し、自分が推奨する方を説得力を持って説明します。

タスク6:Dealing with a Difficult Situation (準備時間 : 60秒/発話時間 : 60秒)
困難な状況に対処する方法を述べます。

タスク7:Expressing Opinions (準備時間 : 30秒/発話時間 : 90秒)
あるテーマに対する自分の意見を述べ、理由を説明します。

タスク8:Describing an Unusual Situation (準備時間 : 30秒/発話時間 : 60秒)
奇妙な状況について説明し、その場面を生き生きと描写します。

【まとめ】
CELPIPの各セクションは、実際の生活や仕事で遭遇するシチュエーションに即した内容で構成されており、日常的な英語力を総合的に評価することを目的としています。各セクションについては今後さらに詳しくご説明いたします😊

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