私のイチ推し、PENTAX67Ⅱ
一つ前の記事でも書いた、67Ⅱのお話。とあるカメラ屋で一目惚れして15万円ほどで新品を手にいれた。10年くらい前はまだ売ってた新品の売れ残り。在庫処分品だった。今では考えられないお値段ですね。
当時は登山などしていなかったのでバケペンの重さは気にならなかった。むしろシャッターを押すのがとても快感だった。バシャコン!と両腕に響く振動に気持ちが高揚した。
それに当時は今よりもフィルムが安くて、極端な話1/2くらいの値段だったのではないか?PRO160というネガをよく買っていた。レンズは105mm f2.4やズームが多かったけど、ここぞという時には75mm f2.8ALというスーパーレンズで撮影することが多かった。何より準広角な画角とボケと明るさが気に入っていて、今でも現役の神レンズだ。3万円で譲ってもらった貴重なレンズ。今は中古価格でも10倍くらいしますよね。
バケペンで撮ることが楽しくて、一時期稼働率はデジタルを上回っていたと思う。登山を本格的に趣味にした後も大菩薩嶺、金峰山、木曽駒ヶ岳など数々の山に連れて行った。中でも千畳敷カールを撮れたフィルムは宝物です。
ファインダーを覗いてシャッターを切るだけで気持ちを高ぶらせてくれるカメラはそうありません。
先日PENTAX17というフィルムカメラが発売されてフィルムがムーブになればまた安くなるのだろうか。バケペン、防湿庫の肥やしにしないようにたまにシャッターを切って楽しんでいる。
登山にハマってからはできるだけ山に持ち出した。中でも天候に恵まれた雲取山、金峰山、木曽駒ヶ岳での撮影は本当に楽しく幸せであった。テント泊などに持って行くのはハードルが高すぎるけれど、日帰り登山に持ち出してみたいと思う。
※作品にはリバーサル、ネガどちらも使用しています