記憶の記録2020②
ダラダラと覚え書き。
母はその後、一度自宅に帰りました。
リハビリ病院のおかげで体力も戻り、おまけにすっかりスリムに。毎日階段の上り下りをしていたそう。
血圧や糖尿の数値も落ち着き、元気になったのはいいものの。
この人今まで一人暮らしをほとんど経験したことがありませんでした。
それがどれほど自堕落になるのか。
身をもって知ることになるのでした。
家は水道も止まっていて、直そうと言っても
なかなかうんと言わない。
お風呂は相変わらず我が家を利用します。
トイレは、唯一ここの水だけは出ていたので、問題はなかったものの、健全な生活とは言えません。
水が出ないので、食事はスーパーやコンビニを利用することが多かったです。
うちからおかずを持ってくることもありました。
日がな1日、テレビを見たりウトウトするだけ。
モノを片付けてと口を酸っぱくして言うものの、最後はケンカで終わります。
そんな生活が続いて2ヶ月。
母の体重はあっという間に元通り。
いや前より悪くなったかも。
体の動きが緩慢になり、
まっすぐ歩くことさえ難しい。
家の中で転倒することが増えました。
そうして、これはいよいよまずいと思い、
かかりつけの病院に連れていくと。
高血圧に、心不全の疑いあり、
このままだと危ないです。
との医師の言葉で、再入院。
急激な肥満と不摂生で、
心臓が悲鳴をあげていました。
そのまま、父と同じ施設に。
今に至ります。
歳をとると、何もかもが嫌になる。
ものが多いとなおさら。
その重さに、潰される。
人生を無駄にすることになる。
母は自らをもって、
それを証明してみせたのでした。
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