乙四を取った話

こんばんは。今月の上旬に乙四(危険物取扱者乙種四類)を受けてきました。下旬に結果発表があり、無事に受かっていました。


さて、このインターネットの海にありとあらゆる乙四対策が存在する今どき、「こうすれば受かります!」「こんなところが大事ですよ!」などと二億番煎じを語るつもりはありません。
ただ、私が受けるにあたって事前に知っていれば良かったなと思うことはいくつかあったので、それを記しておきます。

話の前提

私は理系院卒ですが、化学系は専門分野ではなく大学入試以来に化学に関する勉強をしました。化学を専門にしていた人だったり、逆に高校化学を履修していない人にはあまり役には立たないかもしれません。
それを踏まえて、事前に把握していたかった内容(勉強する中で分かった事)をリストアップしてみます。

難易度

乙四の試験は法令が15問、理論が10問、性質と消火が10問出題され、それぞれ6割を取らないといけません。

理論

理系である私は、多くの人よりは理系科目に詳しい自負があります。当初、私は「高校生でも受かる資格の理論なんてノー勉で十分」と思っていました。
実際そんなに間違ってはいないのですが、受験では学ばない知識も出てくるので、そこに関しては早めに触れておくのが良かったと思います。
例を挙げます。(例というか、私のような状況の受験者がケアする全て)

  • 消火の知識(除去・窒息・冷却・抑制の4つの消火法)

  • 消火設備の分類

  • 燃焼理論(燃焼の種類、燃焼範囲)

これら以外は大体高校化学の範囲ですので、練習問題を見て解ければ問題ありません。

性質と消火

この科目は、覚えることは多くないと思いましたが抜け・漏れがあると失点に繋がります。100問で60問ならともかく、10問で6問必要では予期せぬ失点が合否に影響してしまいます。ですので、ここについてはページ数が少なく網羅されたテキストを読むのが最速の対策でした。
(私は当初、ネットの対策ブログやらと練習問題アプリのみで対策していましたが、網羅した対策が出来そうにないので最終的にブックオフで200円のテキストを購入しました)
高校化学を履修していれば知っている物質がたくさん出てきます。それらの“危険物としての性質”と、その分類を覚えるだけなので暗記コストは低かったです。

法令

法令に関しては、当初から一番不安でした。単純暗記が苦手、文言がゴチャゴチャに感じる典型的理系オタクの私。当然です。
しかし、テキストをある程度読んでみる段階では覚えられている気がしなかったのですが、一通り読んでから問題に取り組むとかなり正解出来ました。
それは、“わりとザックリ目の理解で正解を選べる”という親切試験だったからです。何も知らなくても明らかに間違いな選択肢だったり、誤っている選択肢を選ぶ問題では典型例が答えだったり、重箱の隅をつつく問題や意地悪問題はほとんど見られませんでした。

重箱の隅をつつく例

特に、「法令に使われている単語と微妙に違う単語が入ってるから誤り」という問題は目にしませんでした。
逆に、よくあるのは

  • 真逆のことが書かれている

  • 別の単語と取り違えた説明をしている

  • 分類が違う

といったあたりでしょうか。
この程度の問題であれば、テキストを一周した段階で結構正解出来ました。
そこで分からなかった問題も、テキストをもう一度見たら多分何度も間違えることはないでしょう。
電験の法規より簡単で親切なので放棄せず真っ先にやっていいと思う

テキストの選び方

テキストの選び方は悩みました。悩みすぎてどれを買えばいいか分からず、アプリだけでいいかとなったくらいです。本当に色んなテキストがあります。その上で私が良かったのは

  • 薄いテキスト(150Pくらい)

  • 網羅している

  • 図が多め

これが当てはまるテキストです。受かるために必要な知識は多くないので150Pもあれば十分で、分野ごとに網羅的になっているものが良いです。
図が多めなのは、タンクの種類や設備の種類などが視覚的に覚えられるからです。
分量は、真面目に読めば5日くらいで読み終えられる薄さだといいですね。

さいごに

Q. 理系院卒で乙四取る意味、ある?
A. 持って無くてもいいが、あってもマイナスではない。会社によっては奨励金がもらえる。
お小遣い稼ぎにはいいんじゃないでしょうか。時給換算だとコスパ悪いのですが、受験料が会社持ちだったり出張扱いだったりと、奨励金以外も考えれば割は悪くなかったです。

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