見出し画像

【日本一周 北関東編12】 尾道の破局と世界遺産

・メンバー

明石、尾道、釧路、宮島

・嘆きの車内 to 富岡  筆者:明石


 富岡製糸場に向かう車内は、私の嘆きで満ち満ちていた。というのも、この旅行のつい1週間前に彼女と別れてしまったのだ。


 この2週間、人生でも1、2を争うほどの傷心に陥っていたので、個人的には最高のタイミングで旅行が来てくれた。「なんで別れに至ってしまったのだろう…」とかを一人で考えていると気が滅入るし、なにより、そんなことでクヨクヨする自分が嫌になってくる。


 早くこんな状態から脱却すべく、この旅行中に明石、釧路、宮島にアレコレ話して、毒素を全部吐き出そう、という裏テーマがあった。

 まさにデトックス旅行。

 ただ、彼らがいくら親友であろうと、恥も外聞もなく嘆きを吐露しまくるのは良くないと思い、はじめのうちは、小出し小出しに話そうと意識していたつもりだったが、一度口火を切ると、溜まっていたアレコレが洪水のごとく口から溢れ出た。


 せめて笑い草にでもなればいいな、という僅かばかしの願いは見事に叶い、生が色濃くにじみ出た嘆きは彼らの笑いを誘うことに成功した。


 親友だからこその距離感で話を聞いてくれ、笑い飛ばしてくれた彼らに感謝。でもまだまだ話足りないから、もすこし付き合ってもらいます…


 そんなことをしていると、あっという間に富岡製糸場に到着した。かの有名はレンガ造りの内部には、富岡製糸場の歴史を紹介するスペースが展開されていた。



 しかし、興味がないうえに、キャプションを読んでも内容は右から左で、結局ここでも、「富岡製糸場に行った」という事実だけが人生のスタンプラリーカードに判を押し、それだけで心は十分に満たされてしまうのだった。


私と明石はキャプションをつまみ食いし、宮島は終始つまらねぇと言い、宮島は終始当てもなく放浪していた。そんなもんで良いと思う。


当時の電球 
笠のヨレ具合に年季を感じる


 お土産コーナーではブックカバーを購入した。そもそも富岡製糸場を訪れた第一の理由は、るるぶで見かけたこのブックカバーのデザインに心惹かれたからだ。


シルク特有の光沢がある


 建物の外観をきめ細やかに織りあげた一品で、実際に富岡シルクを使っているのも高得点だ。おまけに、富岡市とPayPayが20%還元キャンペーンを開催していたおかげで、お得に買い物できた。


 帰りがけ、お土産店通りの一角で売られていたストロベリーバニラアイスクリームを購入してから車に戻った。



感想をコメントして頂けると嬉しいです!!

・次の記事はこちら!

・この旅のマガジンはこちら!


いいなと思ったら応援しよう!