ウクレレができるまで(3)【オリジナル仕様の楽器をオーダーしてみた結果】
前回からはデザインに関わる部分に入りました〜。
今回は、オーダーするにあたって個人的に一番チャレンジしたかったこと。
一番やってみたかった「こだわり部分」
今回のウクレレオーダーで、実は一番こだわりたかった=ワガママを通したかったところ。
指板に入れるポジションマークです。
フレット位置の目印になるポジションマーク。これをインレイ(飾り)で入れられないかと思いついたのが始まり。
いろいろなアーティストさんの使ってらっしゃるオリジナルモデルのウクレレをライブや写真などで拝見していて、「なるほどこんなのもできるのか」とにわか知識と妄想ばかり膨らませていたのもあり、イメージははじめから固まっていたのですが…。
ここは一旦落ち着こうということで(笑)まずはメールでBLUE STRINGS 竹下さんにどこまで自由度があるのかご相談したところ、色々な形が可能とのこと。以前入れたもののサンプルもたくさん画像を送ってくださいました。
「こんなのできますか?」 自作デザインにチャレンジ
ならば、と。
「こんなのもできますか…?」と、画像を送ってみました。(送りつけたとも言う)
ザッツ合成、自作画像!!!
私の使っているパンケーキウクレレ(こちらもBLUE STRINGS製)を元に、イメージを作ってみました。
形は好きな桜モチーフ。位置は、1〜7フレットあたりをたくさん使うので、3・5・7にそれぞれマーク。それ以上のフレット位置は使用頻度が落ちるので、デザイン重視の位置にしました。
憧れの「名前入り」
そして1オクターブ上になる12フレットをわかりやすくするのに、一番目立つものを入れたかったのですが、私はアーティストがよくやっているコレをチョイス。
名前入りー!
多くの方は既存のフォントの形を入れてるのですが、ここだけ妙にオリジナリティー出したい欲がわき、手書きにしました!!
ちょうど手元にあったお気に入りのLAMYペン(カリグラフィータイプ)で書いてみました。
字が細いし書き癖もあるし、さぞ面倒なお願いだろうなあ…と思いつつ、ここは甘えてワガママ言いまくり(笑)
さあどうなりますか…。
しばらくして届いたのがこちら。
歓喜と同時に申し訳なさがこみ上げる画像!!!!!(笑)
こんな忠実に文字の細さが保たれるとは…!!!
(ちなみに、工房に伺った時に糸ノコラインナップを見せていただきました。やっぱり刃が細かったー!!)
桜インレイ と組み合わさったものがこちら。
素材ですが、桜はアバロン貝、手書き文字は白蝶貝です。「文字にアバロンを使うと模様によって文字が切れたように見えてしまう」とのアドバイスをいただき、こんな感じになりました。
これは感動しましたね〜。いよいよ「自分のモデル」感が全開になった瞬間です。
次回はいよいよ完成!
つづく
シリーズ
ウクレレができるまで(1)
ウクレレができるまで(2)
ウクレレができるまで(3)
ウクレレができるまで(4)