涙
妻にちんぽが入らない。
とは言っても、全く無いこともない。過去にはちゃんと入ったこともある。ただ、いざという時に固さを失い、入らないことも多い。
そんな時は決まって、タイミングが悪かったね、疲れてるのかな、また今度ね、なんて言って抱き合う。僕はそれだけで幸せを感じられたし、満足だって思ってた。
その日も僕のちんぽはいざ参らん、というタイミングでその勢いを失い、首をもたげる。
妻は泣いた。
初めて泣いた。
僕たち夫婦は共働きで、なかなか忙しく、お互いにそこまで性に対してオープンではないということもあり、なかなかする機会がないため、この日も久しぶりだった。
妻としても、いざという時に本気を出さない僕のちんぽを、ずっと気にしていたんだと思う。そのモヤモヤが、この日、ついに溢れ出したんだ。
こんなに好きな人なのに、僕のちんぽはどうしてしまったんだろう。