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パニック障害②原因と服薬と精神治療。発作への対処(経験者が語る)
作業療法士(精神疾患のある方にリハビリをする仕事)で精神疾患を発症(双極性Ⅱ型障害、パニック障害)した私が、自分の知識と経験から学んだ内容を発信しています。
ここではパニック障害の服薬治療と精神治療、発作時の対応やトレーニング方法をご紹介します。
8年間の通院経験から私が知っている限りの知識をここにすべてまとめています。
パニック障害のある方、近くにパニック障害のある人がいる方、パニック障害の知識を深めたい方など多くの方に見ていただければと思います。
現在パニック障害についての知識を深めるにはたくさんのインターネット情報から有益な物を選択し、本を読み、当事者と情報交換などをしないと分からない状況です。
そこに多くの時間や出費をすることで治療が遅れ、当事者の負担になることもあります。
その不安や悩みの多くのここで解決できればと思っています。
是非最後まで目を通していただければと思います。
パニックん障害①では概要を
パニック障害③では服薬と精神治療以外の治療法を勉強した限り載せています。
https://note.com/yuhinokomental/n/naa09d7c98d0f
では原因と服薬治療・精神治療について記していきます♪
原因
現在、原因は明らかではありませんが、パニック発作は自律神経を統御する脳幹部、予期不安は情動などをつかさどる扁桃体を中心とした大脳辺縁系、そして広場恐怖による逃避行動などには前頭葉が関係しているという仮説があります。
これは、脳幹部の何らかの活動異常によりパニック発作が出現し、その興奮により扁桃体が過剰に活動してしまうことで予期不安が生じ、さらにはその扁桃体の異常活動を本来は抑制する立場にある前頭葉の機能が障害されているために、「今、体の中で命に関わる大変なことがおこっているので、そのような状況を避けなさい」というような指令が出てしまうというものです。
このように、パニック障害では本来生命を維持するために重要な「脳内のアラーム機構」が障害されてしまっているといわれています。また、脳内の神経伝達物質としては、ノルアドレナリン、セロトニン、GABA(r-アミノ酪酸)、グルタミン酸などが関与していると考えられています。
このほか、パニック障害の患者さんでは、炭酸ガスや乳酸、カフェインなどによりパニック発作がおきるので、体質的な異常も想定されています。また、患者さんの中にはパニック障害の発病前の数ヵ月にストレスのかかるエピソードを経験した者が多いとの意見もあります。
事細かに説明されていますが、脳の危機管理システムが異常に反応してしまった状態という仮説があります。精神疾患の多くは脳機能のことなのでしっかりとした原因が確定しておらず、あくまで仮説となっています。
治療法
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